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超人種族の異世界英雄記  作者: 至田真一
地球に集まる仲間
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やって来た仲間

 時計を見て三分経ち、俺達はカップ麺の蓋を取って麺を啜った。


「なぁ父さん」

「何だ?」

「俺達はいつまでこんな貧相な食事を続けるんだ?」

「ゾアークを倒すまで」

「そのゾアークはいつになったら倒せるんだ?」

「知らね」


 地球に来て一ヶ月以上経つが、あの日以降ゾアークは現れず、この世界を去ったんじゃないかと思った事もあるが、人間だらけのこの地球を放って置くとは思えず念の為残っている。

 料理が出来ねぇから、俺達はここしばらくカップ麺、卵かけご飯にお茶漬けなどと言った貧相な食事ばかりだ。


「父さ~ん。飽きた~」

「うるせぇな。文句言うならお前が何か作れ!」


 文句を言うクラカに俺が叱ると、右腕の兄弟の証が光った。

 これは誰かから連絡が来た事を示している。


「誰だ?」


 俺は兄弟の証に触れると、連絡の相手の姿が空中に投影された。


『よぉガクラ。聞こえるか?』

「エスティー!? それにアールも」


 映っているのは人間の姿のエスティーと、その後ろにいるアールだ。

 しかもよく見ると、二人とも地球の恰好をしてる。背景も地球だ。


「何の用だ?」

『お前等、今地球にいるだろ?』

「ああ」

『俺等も同じ地球にいるんだが、それで念の為言っておこうと思ってな。あと、ちょっとした面倒事もな』

「面倒事?」


 俺達はカップ麺をさっさと食い終え、エスティーとアールと合流し話を聞くと、一応ガーディアンの皆にも話した方が良いと思い、飛空艇へ向かった。


「闇商売?」

「ああ。どうやら界獣の闇商売をしてる奴が、この地球にいるらしいんだ」


 二人を紹介した後、俺は皆に二人から聞いたことを話した。


「数えきれない程いる闇商人の一人が、この世界で闇商売を行っているって情報を手に入れてな。それで俺達はこの世界に来たんだ」

「闇族も放って置けないが、早く解決出来そうな方から終わらせちまおう」

「ところでどうやって探すの? 居場所は分かっていないって言ってたけど?」


 本木がそう聞いてきた。


「闇商売をしているのは異世界人だ。つまり、異世界人の事は異世界人に聞く」


 闇商売をしている奴を探すために、前にゾアークを探している時に見つけた異世界人から情報を得ようと町に出る。


「この辺りで会ったはずなんだが……いねぇな」

「露店を開いてたから、違う所にいるんじゃない?」

「そういやぁそうだったな」

「じゃあ探すしかねぇか」


 俺は異世界人の特徴……というかそいつは人間に化けてたから人間の姿の恰好を説明した後、一旦解散して町中を探した。

 解散して二時間ぐらい経った後、光輝からそれらしい人を見つけたと連絡があり合流した。


「あの人なんだけど」


 光輝が指差した先には、露店を開いているサングラスをかけたちょっと派手な服装の男が、客から代金を貰いお釣りを渡している場面だ。


「間違いねぇな。あの男だ」

「じゃあ行きましょうよ」

「待て待て」


 本木が先行して行こうとすると俺は止めた。


「闇商売の様な裏の情報は簡単には教えてくれねぇだろ」

「確かに……そうかも知れないわね。じゃあどうするの?」


 俺は近くにあるスーパーを指差す。


「あそこでアイツの好物を買う」

「食べ物頼りなんだ」


 光輝がそう言うが無視する。


「というわけで本木、来い」


 俺は本木を手招きして一緒にスーパーに向かった。


「私も? 買うだけなら私いらなくない?」

「金が無いから出してくれ」

「え? 前に保坂さんから貰ってなかったっけ?」

「んなもん、パチンコで全部使ったわ!」

「何やってんのよ!?」


 数分後、スーパーで異世界人の好物を買って戻ってきた。

 露店は移動してない事を確認して露店に向かった。


「いらっしゃい! ……何だアンタ等か。闇族ならもう現れただろ」

「今回は闇族の事じゃねぇ。闇商売してる異世界人の情報を聞きたい」

「闇商売人の居場所って事かぁ……流石にタダで教える訳にはなぁ~」

「だろうと思ったよ」


 俺は先ほどスーパーで買ったコイツの好物を取り出してバンッとコイツの目の前に置いた。

 スーパーで買った一番高いヨーグルト(飲むタイプ)を。


「おおー。悪くねぇな」


 男はヨーグルトの蓋を開けて飲みだした。


「ねぇ。ホントにヨーグルトが好物なの?」

「正確には乳製品が好物だ。一番高い物なら流石に話してくれるだろ」


 男は飲み終えると、カップをポンっと置いた。


「あー、美味ぇ!!」


 すると男の体がボンっと煙に包まれると、オレンジ色の肌にナメクジの様に伸びた目と大きな口をした姿になった。


「うわっ!?」


 急に姿が変わり、光輝と本木は驚く。


「これがコイツの本当の姿さ。じゃあ、早速教えてもらおうか?」

「おお、良いだろう。……と言いたいが、残念ながらそう言う裏の情報は手に入れない様にしてるんだ。最近、闇商売でとんでもない物が沢山流れてるって噂を聞いてな。もし知っちまったら俺の命が危なそうだからな。だからそういうのは知らない様にしたんだ」

「マジか」

「自力で探すしかねぇか」


 クソッ、無駄足か。

 とんでもない物ってのが気になるが、今はこの世界で行われてる闇商売だな。


「……まぁ、折角高いヨーグルト貰っちまったからな。一つ、情報をやるよ」

「ん?」

「最近、町はずれにある廃ビルが並ぶ無人地帯に怪しい異世界人が入っていくのを見たって奴がいる。もしかしたらかもしれないぞ?」

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