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超人種族の異世界英雄記  作者: 至田真一
青き世界の出会い
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闇族の目的

 大砲の界獣が電撃を纏った爪を振るうと、ガネンとクラカは飛び退いて避け、続いて口から吐いた稲妻のブレスを、ガネンとクラカはジャンプして避け、そのまま飛び蹴りを界獣に当て後ずさりさせると、界獣は前屈みになり大砲の砲門にエネルギーが集め、青色の光線が撃ちだされた。


「「うわっ!?」」


 二人は飛ぶと、光線は二人が立っていた場所に命中し大きな爆発が起きた。

 界獣は再び砲門を空中にいる二人に向けてエネルギーを集めると、ガネンとクラカは剣を取り出し砲門に向けて放った斬撃が命中すると、砲門のエネルギーが誘爆して大砲が爆発し弾け飛ぶと、界獣はフラつき、その隙に二人が剣で斬りつけ界獣は爆散した。

 ガネンとクラカはお互いを見て拳を合わせた。……すると。


「グオォォォン!!」


 界獣の声が聞こえて振り向くと、鮫の界獣が女子高生達を庇い、ゾアークの光線を受け爆散したのが見えた。


――――――――――――――――――――


「テメェ!!」


 俺はゾアークを睨みつける。


「人間なんかを守るなんてねぇ。理解に苦しむ」


 ゾアークの言葉に俺は拳を強く握ると、召喚された界獣を倒し終えたガネンとクラカが合流してきた。


「んー。界獣も倒されたし、今回はここまでにするか」

「何?」

「君等をすぐに倒すのはつまらないからね。次の機会で」

「待て!!」


 ゾアークの頭上に紫色のリングが現れて、ゾアークをくぐるように下がると、ゾアークはその場から消えていった。


「逃げられたか」


 悔しい俺は舌打ちをすると、鮫の界獣が爆散した所で泣いている女子高生達に目を向けた。


「グーちゃん……うう……」


 俺は地面に刺さっている鮫の界獣の角に向けて手をかざすと、角は光の粒子となり女子高生達に向かって飛んでいく。

 女子高生達の手に光の粒子が集まると、掌サイズに小さくなった角が三つに分裂して女子高生達の手の上に落ちた。


「これぐらいはしてやるか」


 小さくなった角を見て女子高生達に笑顔が戻った。


――――――――――――――――――――


「町の被害が大きかったが、幸い死者はいないようだ」


 人間の姿になった俺とガネンとクラカは、飛空艇に戻って被害の報告を聞いた。

 死者がいないのは良かった。


「しかし、君等が追っているあの黒い巨人。強いっていうのもあるが、何の躊躇いも無く人間を殺そうとしていたな。一体何者なんだ?」

「アイツは俺達、光族と敵対してる種族、闇族。奴はその一人、ゾアーク」

「敵対って事は仲が悪いの?」

「まぁな。大昔に戦争をしたほどだからな」


 俺は赤ん坊だったから当然参加してないが。


「とにかく、奴を早く見つけて目的を阻止しねえとな」

「目的?」

「ああ。奴等闇族の目的……それは、世界の平和の為に人間を滅ぼす事だ」


――――――――――――――――――――


 保坂家のリビングのテレビのニュースには、昨日の騒動の事が報じられていた。

 見出しは、『四体目の巨人出現! 三体の巨人の関係は?』と言うもので、テレビには、ガクラとゾアークが戦っている映像が映されている。


「「いってきまーす」」

「いってらっしゃい」


 先に朝食を食べ終えた綺羅と真里が家を出て中学校へ向かった。

 高校は昨日の戦いで崩れてしまったため、今日は臨時休校なので光輝はゆっくりしている。


「今日はどうしようかなー。……あっ」


 ある事を思い出した光輝は朝食を食べ終えると、身支度をして家を出た。


――――――――――――――――――――


「お邪魔しまーす」


 光輝はガクラ達が借りている被災者団地のマンションの部屋を訪れた。

 部屋のリビングでは、ガネンとクラカがテレビを見ていた。


「どうしたの? こんな朝っぱらから」

「ほら、昨日捕まえた異世界人。俺達に任せてくれって言ってたじゃん」

「あ~そう言えば言ってたね。父さんが」

「それで、そのガクラは?」

「ゾアークに逃げられたからって、昨晩自棄酒飲みに行ったまま帰って来てないよ」

「大丈夫なのか?」

「平気だよ。どうせどっかの路地裏とかで寝てると思うし」


 本当に大丈夫なのかと光輝が思っていると、部屋のドアが開いた。


「うぃ~。お父さんが帰ってきたよ~い……ううぅ」


 ふらついた足取りのガクラが入ってきて、そのまま床に倒れる。


「ん? 何で光輝がいるんだ?」

「昨日捕まえた異世界人の事で来たんだよ。俺達に任せろって昨日言ってたじゃん」

「あ~そうだった」


 ガクラは立ち上がると、コップを手に取り水を入れた。


「まずは水を飲ませてくうぇぇぇぇぇぇぇぇ」


 水を飲む前に、ガクラは盛大に吐き、光輝は鼻を摘まむ。


――――――――――――――――――――


 自衛隊にやって来た俺とガネンとクラカ、光輝は一室で待つと、本木に連れてこられた縄に縛られた異世界人が入ってきた。


「それで、コイツをどうするの?」

「パラレルプリズンって言う、違う世界で犯罪を犯した異世界人を収容する場所がある。そこに送る」


 俺が説明すると、異世界人はビクッと震わせる。


「い、嫌だ! あそこに行くのはぜってー嫌だ!」

「犯罪をしたお前の自業自得だ」


 俺は本来の姿になると、空中に次元の穴を開け、そこに異世界人を投げ入れると、異世界人は悲鳴を上げながら吸い込まれ、俺は次元の穴を閉じた。


「凄い嫌がってわね。そんなに嫌な場所なのかしら?」

「俺はあんまり関わらねぇから詳しく知らねぇが、犯罪者にとっちゃあ嫌な場所なのかもな。まぁよく耳にするのは、尋問官の話だな。噂だけでも犯罪者共が震えるほどだ」

「どんな人なのよ? 尋問官って」

「大したことは無い。ただ超ドSで拷問好きってだけだ」

「その人……尋問官じゃ無くて拷問官じゃないの?」

「否定はしない」


 まぁあの人の話は置いておこう。俺は人間の姿に戻ろうとすると、本木が俺の腕を触っている。


「何してんだ?」

「いや、感触は人の肌と同じなのね」

「肌だからな、これ」

「え? じゃあそれ……裸なの?」


 本木は本来の姿の俺を指差す。


「ああ。だから火を浴びると熱いし、噛まれたり引っ掻かれたりすると痛ぇんだよ」

「そうなんだよなぁ」

「でも、なーんか着てると動きづらい」


 そんな話をして俺は人間の姿に戻ると、光輝が口を開いた。


「なぁガクラ。昨日言ってた事だけど」

「何だ?」

「ゾアークが、元々人間だったって話だけど」

「ああ。昨日言った通り、光族と闇族は元々その種族の奴と、人間から進化した奴の二ついるが、大昔の戦争で元々闇族だった奴は絶滅した。今いるのは、元人間の奴だけだ」

「その話には本当に驚いたわよ。でも、どうして元人間なのに人間を滅ぼそうだなんて?」

「人間が世界の平和を乱す存在。って奴等は思ってるみてぇだ。だからこそ、早くゾアークを見つけねぇとな」

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