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超人種族の異世界英雄記  作者: 至田真一
青き世界の出会い
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対峙

「この! どうした、動け!!」


 町はずれの倉庫の中で、異世界人は何度もリモコンのボタンを押すが、界獣は思い通りに動かずイラついていた。


「クソッ! 逃げ出したのをようやく見つけたってのに!」

「見つけたわよ!」


 本木は異世界人に向けて銃を向けると、異世界人は別の出入り口から逃げようとするが、そこにはガネンとクラカが待ち構えており、ガネンが異世界人が握りしめているリモコンを蹴り飛ばすと、本木が銃でリモコンを撃ち抜き破壊した。


「しまった!! ぐはっ!」


 異世界人の腹をガネンが殴ると、クラカが回し蹴りで蹴り飛ばし、異世界人は壁に激突して倒れた。


――――――――――――――――――――


『ガクラ。聞こえるか?』

「修三か? 何だ?」


 耳に付けた修三から渡されたインカムから声が聞こえた。


『本木さんから連絡があって、界獣を操っていた異世界人を捕らえたそうだ』

「そうか。じゃあ後は……」


 俺は界獣の頭に手をかざすと、手から光を出し界獣の頭から光の粒子が出ると、俺の掌に集まり、小さなチップに変化した。


「これで操ってたんだな」


 俺はチップを握りつぶした。

 界獣は俺を見ると、再び女子学生達の方を見て顔を近づけると、女子学生達は顔を優しく撫でた。


『ガクラ。その界獣はどうするんだ?』

「この様子だとあんまり危険じゃなさそうだし、界獣を保護している世界に連れていく。コイツはこの世界の生き物じゃない。いわば外来種だ。外来種が居続けるのはダメだろ?」

『確かにそうだな。では任せるよ』


――――――――――――――――――――


 通信を切った修三は肩の力を抜き、椅子の背もたれにもたれかかると、指令室にガネンとクラカが入ってきた。


「君達か。異世界人はどうした?」

「自衛隊の人達が来たから任せた。処分は俺達がするって言って」


 事態は収拾し、指令室にいる皆がホッと肩の力を抜いて行く中、モニターを見ていた光輝が何かを見つけて「ん?」と声を出す。


「どうしたのお兄ちゃん?」

「いや、避難警報が出されたはずなのに、学校の屋上に誰かいるなぁと思って」


 皆がモニターに目を向けると、光輝の言う通り、学校の屋上に一人の男が立っていて、ガクラと界獣の方を見ていた。

 映っている人物に、ガネンとクラカが険しい目で見ていると、男はこちらを見てフッと笑う。


「まさか……ドローンに気付いているのか?」


 修三が驚く中、ガネンとクラカはその男の顔を見て目を大きく見開き、ガネンは修三の前にあるマイクを掴んで声を当てた。


「父さん! 学校の屋上!!」

『うおっ!? 急に大声出すな、何だよ?』

「いいから早く、学校の屋上! アイツがいる!!」

『っ!?』


――――――――――――――――――――


 ガネンの言葉を聞いた俺はすぐさま学校の屋上に目を向けた。

 そしてそこにはアイツがいた。

 アイツは俺の視線に気づくと二ッと笑い、先端に水色の結晶が付いている黒い小さな棒の様なものを取り出すと、それを顔の前にかざし持ち手の部分にあるボタンを押すと、二つの赤い三角形の結晶が横から飛び出した。正面から見ると、そいつの目の位置に重なるように見える、

 赤い結晶が光り、そいつの体が黒い煙に包まれると、宙に浮き俺の頭上を越えると、巨大化し中から一体の巨人が姿を現した。

 黒い体と赤い爪に、額には縦に伸びた青い結晶。赤い目をした巨人は俺の方を振り向いた。


「やあ。昨日ぶりだね」

「今度こそお前を倒すぞ! ゾアーク!」


 俺が闇族……ゾアークと対峙していると、ガネンとクラカが飛空艇から降りてきた。


「父さーん!」

「加勢しに来た!」

「おいおい。一対三なんて卑怯じゃないか?」

「よく言うぜ。そんな余裕そうな態度で」

「ふふっ。でも三人相手は面倒なのは本当だから……」


 ゾアークは指を鳴らすと、ゾアークの隣に次元の歪みの穴が開き、そこから背中に大砲の様なものが付いた青黒い界獣が現れ、ガネンとクラカに向かって行った。


「チッ、面倒な事しやがる。お前等! その界獣の相手は頼んだ! 俺はコイツを倒す!」

「「分かった!!」」


 界獣は二人に任せて、俺はオールエレメントの状態になり、ゾアークに向かって走りだす。


「お前相手なら、最初っから全力だ!」


 俺は火と土の力を纏った拳で殴りかかると、ゾアークは俺の拳を受け止めた。やっぱり効かねぇか。

 ゾアークは俺の拳を弾くと、俺は距離を取って風の刃を複数飛ばすと、ゾアークの爪が赤く光り、風の刃を弾き落としていく。


「次はこちらから行かせてもらおうかな」


 ゾアークは爪から赤い光弾を放った。

 俺は大量の光弾を躱したり、光弾で撃ち落としていく。

 すると、ゾアークの光弾が地面に着弾した際に飛んだ瓦礫が、三人の女子高生の近くに落ちた。


「「「きゃああああ!!」」」


 悲鳴を聞いた鮫の界獣は三人の方を見ると、今度はゾアークを見て咆哮を上げ、ゾアークに向かって行った。


「おい、止せ!」

「ん?」


 ゾアークは突っ込んでくる鮫の界獣の鼻先の角を掴み突き飛ばす。

 今度は口を大きく開けて噛みつこうとすると、手で押さえて蹴り飛ばす。


「何をムキになってるんだ? あんな人間達なんかの為に」


 肩をすくめるゾアークに鮫の界獣はもう一度突っ込むと、ゾアークは回し蹴りで鼻先の角を折ると地面に突き刺さり、蹴り飛ばして鮫の界獣は高校の校舎に激突した。

 避難が始まって時間が経ってるから誰もいないはずだ。そう信じたい。


「……にしても、あの人間達邪魔だな」


 ゾアークの右手が赤く光る。

 俺は嫌な予感がし、右足のエネルギーをゾアークに向かって飛ばすと、ゾアークは体を仰け反らせて躱す。


「テメェ、今何しようとした!?」

「邪魔だから掃除しようとしただけさ」


 俺は今の言葉に怒り、火を纏った右足で蹴りつけると、ゾアークは腕でガードし、同じように左足で蹴るがまたガードされ、今度は回し蹴りをするとしゃがんで躱され、両手から放った赤い光線で吹き飛ばされ、建物に激突していった。


「うぐっ……」

「さて、じゃあ……」


 ゾアークは女子高生達に目を向けると、赤い光線を女子高生達に向けて放った。


「しまった!!」


 バリアを張らせようにも距離的に間に合わず焦る。すると……。


「グオォォォォン!」


 鮫の界獣が女子学生達を背に立つと、光線を受けた鮫の界獣は爆散した。


「っ!!」

「「「グーちゃぁぁぁぁぁぁぁん!!」」」

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