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あらすじだけ

神は青で平和を望む少女を祝う(短編版)

作者:

とびらの様主宰「あらすじだけ企画」用の作品です。つまりあらすじです。


企画主の批評も届きましたので、時間ができ次第


もともとのあらすじ

改訂版


の順番で並べて比較できるようにしたいと思います!

 自分本意で横暴な貴族たちのせいで、はるか昔から神に祝福されてきたはずの国では平民たちが苦しい生活を強いられていた。

 ある日両親を亡くした平民の兄妹が立ち上がり義賊となった。貴族への不満を持つ少なくない平民たちを仲間とし、王公貴族への怒りを叫び悪名高い貴族から物を奪い、革命の準備を始めたところで王族の指揮する軍は彼らの討伐に動き出した。


 神への信仰心の篤いこの国では、貴族の尊さを証明するのが魔法である。平民にはほぼ顕現せず、普通の貴族が一人で一種類か二種類かしか使いこなせないことが普通であった。

 だが両親の敵討ちを誓い、義賊のリーダーとなった兄と、魔法の力でほぼ全ての小競り合いの中心で戦う妹は、平民であるにも関わらず「神の奇跡」のはずのありとあらゆる魔法を使いこなすことができた。これをもって義賊に正義があるという、義賊に好意的な世論に怯えた王公貴族は義賊の討伐を命じたのだ。


 義賊で最も魔法の扱いに優れた妹は、多くの魔法使いのいる軍との戦いに勝算はないとわかっていた。義憤にかられた貴族からの援助も拒否し、全ての貴族をひとまとめに憎んで暴れる兄たちが破滅に向かっていることに悩んでいた。

 身分を傘に着て傍若無人に振る舞う第一王子と対立する第二王子は、民が一揆を起こすのは当然のことだとわかっていた。義賊の討伐に出る軍は第一王子派と第二王子派で完全に仲違いしており、どちらが義賊を討伐するのかと密かに賭けられているほど険悪である。第一王子が義賊を討伐すれば、平民の扱いはよりひどくなり、恐怖の支配する国になると確信していた。


 日増しに高まる両陣営の憎しみを嘆きながらも和平を望む二人は小競り合いの最中に出会う。その振る舞いから「和平の話し合いができる相手」と気が付き、接触を試みる。しかし歩み寄ろうとする二人には敵が多く、兄を始めとする貴族の失墜を望む多くの義賊の者たちや、第一王子に賛同する軍人などに阻まれ、ついに閃いた。


「彼(女)を捕まえれば邪魔されずに話ができる!」


「だから捕まってくれ」

「やだよお兄ちゃんが泣いちゃう。兄弟仲が悪いみたいだしそっちこそ捕まって」

「王子の誘拐は洒落にならないからな!?」


 奇跡的な考えの不一致により、和平の障害にならぬよう怪我人を出さないことに注力した茶番は妹が捕獲されたことで幕を閉じた。兄は第二王子に和平交渉のためにと聖地に呼び出されたが全く信じず、貴族を呪いながらも妹のために捕まる覚悟をするのだった。


 第二王子の元で丁重に扱われた妹はようやくまともに話ができ、和平の約束も取り付けて喜んでいた。そして二人は和平交渉の準備時間の中で、戦いの場では見られなかった互いの人となりを知っていき、異性としても惹かれていく。第一王子が手柄ごと妹の身柄を奪うために襲撃してきたのを退けたことでそれぞれ気持ちを自覚するも、口にはできぬまま約束通り聖地へと向かう。

 身分に関係なく信仰心の篤い国であるため聖地での争いは固く禁じられ、兄たちの説得の場として最適であった。妹を含む捕まった義賊の仲間たちが解放され、けが一つない様子を見た兄はようやく第二王子の話に耳を傾けることにした。


 神への誓いを破ると魔法を失うため、第二王子の和平の誓いと、第一王子たちを非難し王公貴族の歪みを正すという宣言、あるいは宣戦布告は兄や集結した平民たち、妨害にやってきた第一王子やその配下たちの全てに信用された。だがそれでは終わらず、第二王子は妹へと公開プロポーズ。笑顔で受ける妹を見て膝から崩れ落ちる兄。


「神様はこの国を正しい姿にするために私に魔法をくれたんだよ! だから神様の代わりに私が宣言する。この国の王に相応しいのは君だって!」


 そう妹が叫んだとたん、神の奇跡の象徴とされている青いバラが空から降り注ぎ、神の祝福に民は喜び、後ろ暗い者は顔を青ざめさせた。特に第一王子の取り乱しようはひどく、激しく二人を罵りながら魔法を使おうとしたとたん、晴天から第一王子へ落雷が。五体満足だが魔法だけを失った第一王子は天罰を受けた者として敬遠され、派閥も散り散りになり、神の怒りを恐れた貴族たちは大人しくなり、そして国には平和が訪れた。


 だが国中が疲弊しており、王位継承も戴冠式も結婚式も後回しにして第二王子と妹は各地を奔走した。義賊にいた頃は第一王子たちに魔女と呼ばれていた妹は今や聖女として慕われ、神託で示された王として第二王子も民に暖かく迎えられた。

 そして数年が経ち、ようやく国全体に余裕ができたため、二人は結婚した。唯一の家族を嫁に出してしまった兄が号泣するのを慰めつつも、妹は幸せを感じていた。

 挙式のその日、今度は国中に青いバラが降った。国中を青色が飾るのを見て、これからも互いを愛することを約束する二人だった。

改行などを含んで1997文字です(修正後)。


なおこのあらすじの小説を書く予定はないのですが、「書きたい」と思った方はぜひ読みたいのでご連絡下さい( ̄▽ ̄)

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― 新着の感想 ―
[良い点] よう知らんけど、解説・講釈。知らんけど。 という関西風なクッション表現、かな。 誰々がゆーてはったけど的な引用で 責任を追及されないために 編み出された知恵ちゃいます? 知らんけど。 …
[良い点] 晶さん自身が妹さんみたいなもん、だよね、たぶん、これ。 同じ境遇だったら全く同じことしそうだし、行動のタイミングに合わせて同じ出来事が起きても同じ行動しそう。 そりゃ人だから決断にはブ…
[良い点] 綺麗なお話ですね。 特に、後半の青バラが絡んでくる場面はとても華がありました。 中盤の、第一王子の襲撃を、第二王子と妹で退けたイベントは手に汗を握りそうです。 ここで引っ付かないとは上手い…
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