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期待を裏切られて絶望する人へ

作者: 行世長旅

 期待。


 それは、なんと身勝手な言葉なのだろうか。


 望みが叶う期間をい待ち続ける。

 待ち続けるまでに至るまでの過程は、何らかの努力をしたのかもしれない。

 けれどその先は、相手がどういった判断を下すのか待機するしかない。


 その下される判断というのは、気持ちに応えてくれる内容なのかもしれない。はたまた、気持ちにそぐわない内容なのかもしれない。


 ならば、期待外れの結果こそが最悪なのだろうか。


 いや、結果はあまり重要ではない。

 期待を裏切られたという感じとり方をする心が悪なのだ。


 例えば、新人賞に応募して落選した時。例えば、自信作をネットに投稿しても何の反応も貰えなかった時。例えば、尊敬するあの人から批評を貰えると思い込んでいた時。


 それら全て、自分が勝手に夢を膨らませていただけなのに落胆するほうが悪い。


 新人賞なんて簡単に受賞するものではない。自分の自信が読み手の好みと一致するとは限らない。尊敬するあの人はこちらのことなんて気にもかけていない。


 自分には大きな価値があると思い込んでいるからこそおちいる、おごりだ。


 期待を裏切られただなどと、自分の価値を過大評価するな。

 私には、期待をできるほどの価値すら無いのだ。


 だからまずは、相手から期待をかけてもらえるだけの成長をしなければならない。

 そうやってきちんと自身を見つめ直せると、私は私を期待しています。

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― 新着の感想 ―
[一言] 結末>書き出しに戻る。容赦ないですねえ一回や二回ではないに違いない、繰り返す度に輝きを増すのだな。
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