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真冬にあなたとボルシチを  作者: 来栖百合堊
1/1

そのカンポットは涙の味

気分転換に新しい連載を始めてみました。また百合です。どうぞお楽しみください。次回更新時は一万字を越えたいです。

 糞みたいな企業に就職してしまった。広告に「やりがいがある」だの「家族のような会社」だの書いていたので嫌な予感はしていたが、新卒を捨て、印象の悪くなる就職浪人するよりかは就職したいと唯一内定を出したその会社に飛び付いてしまった。家には睡眠とも言えない睡眠を取りに帰るような暮らし。後悔してももう遅い。転職しようにも一日のほとんどを拘束されていては転職サイトを覗く体力すら残らない。そんな家と会社を往復するような生活は刺激がない。時が過ぎるのがとても早かった。学生時代は土日が待ち遠しかった。机の上に花瓶に生けられた花が飾ってあったりしたからだろうか。ふと気づいたら肌寒いような季節になって、手袋やマフラーを巻いている人もちらほらと見え始めている時期になっていた。


 そんな状況に身を置き、学生時代にやられていたような陰湿ないじめよりも何度も理不尽に怒鳴られる方が私の精神には堪えることを知った。アホみたいな納期で契約をとり、ヘラヘラと「お願い」してくるバカな営業に何度殺意を覚えたかわからない。それを一切改善せずに押し付ける上層部にも。少しでも納期をオーバーすればそれは私たちエンジニアの責任になる。まだ出社したら机に「遺書」なんて書かれた手紙があるほうがましだ。破いて捨てられるのだから。


 そんなわけでケバブのようにガリガリと削られた私の精神は常に悲鳴をあげていた。視界が黒くなる。あらゆるものを見てはそれを使った死にかたを考えるようになった。心療内科、精神科にいこうにも診療所の診療時間がすべて私の労働時間に内包されてしまう。土曜のほとんどを出勤させられるので、日曜休診だと打つ手がない。有給、半休をとろうものなら

「てめえ、なめてんのか?」

をパワハラにならないようオブラートに包んで脅される。クソ共が平社員だった時の常識を今も更新できていない会社。最早限界だった。


 気が付いたら私はスーツを着て駅までの道の途中にある公園のベンチに座っていた。心のなかで混乱しながら、表面上は平静を装いつつ携帯で時間を確認すると午前11時、もちろん大遅刻である。ここに至るまでの記憶がない。着信は数十件入っている。今からでも謝って会社へ行こうと最初は思った。いや、ちょっと前までの私なら行っていた、行けていたであろう。でも行こうとすると体が途端に動かなくなる。行かなきゃいけないという強迫観念だけが先走りして体がついてこない。視界が滲む。心の奥底から行かなければいいじゃない?と、悪魔の…いや、ここでは天使のささやきが聞こえてくる。いや、でも…なんて反論もできなくなるほどに心を蝕んでいったその言葉は、私の体を動けるようにしてくれた。


 大量の着信がある携帯のロックを解除し、すべての番号からの着信を拒否する設定に変えた。幸か不幸か、会社にはSNSを知られていない。さて、どこへ行こうか?私は、キツイ時によく聞く、作曲者が音ゲー用に作曲した、私も学生時代には音ゲーで良く絶望の涙を飲まされた曲を再生した。この曲を聞くと頭が冴える。もうゲームセンターにも長らく行っていない。周りを見渡し、こんなものがあったのか、という今さら過ぎる発見をしながら歩いていた。しばらく歩くと、そこに喫茶店のようなお店を見つけた。名前はロシア語?だろうか、全く読めない。今から家に帰ってもやることがない。時間を潰すのにはよい場所なのではないだろうか、なんて思い立ち、その店に入った。

今考え直すと、単純に興味を持ったのを軽く理由付けしていただけだったように思う。


 店のなかに入るとビュッフェのように料理が大皿にのって並んでいる。

「いらっしゃいませ。このお店は初めてですか?」

と、金髪の店員が話しかけてくる。一目見て綺麗だと思ったが同時に雰囲気に違和感を感じていた。

「えぁ?あぁ、はい、初めてです」

「では簡単に説明いたしますね。まずあそこのビュッフェはザクースカと呼ばれるロシアのフルコースのオードブルです。」

「フルコースですか!?」

「あぁ、いや、さすがにフルコースはうちでは扱っていませんよ。注文した料理が出来上がって運ばれてくるまでお口に入れていただくものです。ちなみにザクースカ自体は食べ放題ですが、必ず一品はメインを頼んでください。またザクースカを食べ過ぎてメインが食べきれなくなる人もいるので注意してください」

張り付けたような気味の悪い笑顔でその店員は更に続ける。

「店内に入っていただいたらまずザクースカを取っていただきます。その後自由に空いてる席についてもらって構いません。その後に席にあるメニューからメインを注文していただきます。また、うちはテーブル席があまりございませんのでお一人の場合はなるべくカウンター席へお願い致します。」

「わかりました」

「では、説明は以上です。ごゆっくりどうぞ」

言われた通り、まずはザクースカを見てみる。意外と種類があるようだ。肉類はベーコンや牛タン、魚介類はスモークサーモンに…これはザリガニだろうか?そしてポテトサラダに、バターを塗ったパン。チーズもある。これだけあれば何か軽いもの…スープでも頼んであとはザクースカだけなんて人もいるのではないだろうか。


 お昼ご飯にはちょっと早い時間だったが、いくつかのザクースカを取り、カウンターの一番左の席に座る。理由は自分でもわからないが左側が壁になっている場所を好んでいる。近くにおいてあったメニューを手にとって開く。もちろんロシア料理などボルシチ位しか知らない。ザクースカも今日はじめて聞いた。パラと開いて見たことない名前が並ぶ。常連客には必要ないのか料理の画像はついていない。あ、ボルシチがある。その下にシチーと書かれている。シチー?ボルがつかないと何が変わるのだろうか。メニューには分からないことがあれば気軽に店員にお尋ねくださいと書かれている。もちろん尋ねる勇気はない。


 仕方がないので携帯で調べる。ボルシチの画像をしっかり見るのも初めてだったらしい。こんなに赤いのか!もう血でも煮込んだような色をしていた。それに比べ、シチーはちゃんとした(?)野菜スープのようだ。これにしようと決めたあとで店員を呼ぼうとベルを鳴らす。

すぐにはじめに説明をしてくれた店員が来る。


「お待たせいたしました。ご注文お伺いします」

「このシチー?をください」

「かしこまりました。セットはいかがいたしましょう?」

「じゃあ…チェブレキで」

適当に目についたセットの名前を言った。

「ご注文以上でよろしいでしょうか」

「はい」

「少々お待ちください」

私のなかで本日一番頑張った。深呼吸で心臓を落ち着かせる。そう言えばザクースカもまだ食べていなかった。


 私がとったザクースカはローストビーフ、チーズとミモザサラダ?だった。ローストビーフなど食べるのはいつぶりだろう。もちろん自分でなんか作らない。外食で食べることもあんまりなかった。実際のところは食べるのははじめてかもしれない。ローストビーフどころかまともな食事をとったのもずいぶん昔が最後だ。…いや、ちょっと盛った。コンビニ弁当は食べていた。朝から置かれ続けていたであろう冷めたローストビーフをこれはこれで美味しいなぁ、なんて思いながら口に運んでいた。後に携帯で検索してわかったことだか、ザクースカは冷めていたり、そもそも加熱していない生のものが当たり前らしい。


 ザクースカを食べ終わってすぐ、シチーとチェブレキを持った先程の店員がやって来て、

「お待たせいたしました」

と、料理をおいてごゆっくりどうぞ、と去っていく。湯気の出ている料理を見るのは昨日の即席麺…いや、あれは料理とは言えないか。不摂生すぎて悲しくなる。…あの店員さんはいつもここで働いているのだろうか。それにしてもあの店員さん以外に従業員の姿が見えないが、ワンオペなのだろうか。そんなことを考えていたら、じろじろと見てしまっていたらしい。

「何かごようですか?」

「へぁっ!いや、なんでもないです」

「?そうですか。シチー、冷めてしまいますよ」

淡々と処理される。まるで機械のように。いや本当に機械なのかもしれない。

 シチーは良くある野菜スープだった。これなら視覚にも刺激が強いボルシチのほうがよかったかもしれない。だが、今までのようにマイクロ波で無理矢理温度を高めたコンビニ弁当よりよっぽど私の体を温めてくれた。そしてチェブレキも言ってしまえばただのミートパイ。ロシア料理であることがその「もの」に存在意義を与えているような、そんな感覚だった。


 小中学校で個性をならされた私は特技を伸ばすことができず、苦手を克服することができなかった。映画では死を描写されもしないモブ。大事件が起こってもニュースで何人死亡と一括りにされる存在。自殺しなかった理由は年三万人の自殺者に括られて、死にたいとも思ったことのない自称評論家に語られるのが嫌だっただけだ。三万人の自殺者には三万通りの自殺する理由とその数倍の自殺できなかった人がいるというのに。


 …なぜ今こんなことを考えているのだろう。外見は死んでいた私がシチーの温もりで息を吹き返したかのように破壊された精神からにじみ出るドス黒い感情が頭を支配する。


 ちらとあの店員が私の顔を覗く。目が近い。よく見ると黒ではなく藍色をしたその瞳はロシアの血が入っていることを示唆していた。視線を写せばよくよく見れば染めたとは思えないほどの透明感の金髪がある。

「お食事はお済みですか?」

「えぇ、美味しかったです」

すべてを押し殺してにっこりと笑ってみる。引きつっていないだろうか。

「代金は570円になります」

小銭入れには420円しかはいっていなかった。

仕方がないので1120円を出す。

「550円のお返しです。ありがとうございました」

最後まで機械のような笑顔で粛々と対応された。

「ぜひまた、休憩に来てください」

「休憩?」

「お店の名前、ロシア語で休憩って意味なんです」

そこではじめて機械のような顔が温もりを持った。この女性は日本よりロシアに愛着を持っているのかもしれない。

「…そうなんですか。また来ます」

適当を言って店を出た。


 次はどこへ行こうかと考えている最中ふと思い付き、当日予約が可能な心療内科を調べ、予約をした。まだ電話をする元気は残っていた。先生に話をするとすぐにうつ病だと診断が出た。更に今朝、記憶が数時間飛んだことを話すと、病名が追加された。これで診断書を叩きつけて辞めることができる。その時はそう思っていた。


 まさか退職届を破り捨ててこれで証拠はないなぁ、なんてへらへら嗤いやがるとは思わなかった。殺意を覚えるのを必死に押さえながら、

「あなたが受け取らなくてももう二度とここには来ませんので」

「そうすると、お前は懲戒解雇って扱いになるぞ?」

「では失礼します。もう二度と会わないことを祈ってます」

次の日にはネットで調べて内容証明郵便で退職届を郵送した。さぁ、これからは無職だ。


 だが、家と会社の往復だった日々はしばらく暮らせるほどの蓄えというあまり嬉しくない恩恵をもたらしてくれた。社会に寄生する虫という罪悪感はあったが、どれもこれもすべて私を否定したあらゆるもののせいだ。私は悪くない。あいつらさえいなければ私は幸せに生きていられた。端から見ればすさんだ生活を続けていた。目が覚めて食事をして薬をのんで寝る生活。そんな生活を続けていくなかである日、食事の買い出しを終え、帰ろうとしたときに雨が降っていることに気づいた。まぁ濡れようが風邪を引こうが変わらない。そのまま雨のなかを歩き出した。


 非常に寒い。そう言えば12月だった。手の感覚も足の感覚もとうになくなり、筋肉の痙攣が止まらない。こんなことなら傘でも買えばよかったか。歯がカチカチとなる。なんてバカなんだと自分で自分に愚痴をこぼす。つい足が止まってしまう。抗うつ薬が切れたかもしれない。途端に黒い感情が染み出してくる。足が動かない。

「どうしました?」

振り返ると何となく見覚えのある金髪が目に入った。

「あなた、あのロシアの…」

「私のことをご存じで?って貴女いつか見たような気がするんですけど…」

「ちょっと前にお店に行ったことが…」

「…そうでした、思い出しました。平日午前にスーツ着ていらっしゃった変なお姉さんでしたか。印象に残ってますよ」

「変って…」

「それより、手も足も真っ赤じゃないですか。店すぐそこなので寄っていってください」

「いや、私のうちもすぐだし…お店に迷惑でしょう?」

「貴女、今にも凍死しそうなくらい肌真っ白、唇真っ青ですよ。もし倒れても誰か気づいてくれるとは限りませんよ。そして今日、お店は定休日です」

結局押しきられてお邪魔することになった。

「服お貸ししますので服脱いでシャワー浴びてきてください」

「ごめんなさい、ご迷惑おかけして」

「そう思うなら早く体温を上げてください」


 シャワールームに入ると外から

「服ここに置いておきますね」

と声がかかった。私はそれにありがとうと答え、シャワーからお湯を出す。ヒートショックを起こしそうなほど一気に血管が開き、体温をあげる。

仕事を辞める前も辞めたあともシャワーはなにも考えずにこなすだけのものだった。体が冷えたあとのシャワーがここまで心地よいものだとは思わなかった。まぁ、もう一回体験しようとは思わない。


 「ありがとうございます。タオルまで借りちゃって」

ぶかぶかの借り物の服を来て、あの女性に感謝の言葉を伝える。

「あんなところでぼーっと突っ立って何を考えていたんですか?」

「なにも考えてない、というよりなにも考えられなくなったの」

「どういうことですか?」

「…死にたくなったの」

「考えてるじゃないですか」

「それしか考えられなくなったって言った方がいいかしら」

「そうですか」

聞いているのかわからない返事で彼女は何かを作っている。

「こちらサービスです。カンポットという中央アジアから東ヨーロッパで飲まれている飲み物です」

「ありがとう」

ずず…と飲むととても温かく、そして甘かった。いくつかの果物に加えて砂糖もいれているかもしれない。

「私は」

と、彼女は話し出す。

「私は、貴女が死のうが知ったことではありません。死にたくなったら勝手に死んでください。止めもしません。死にたい人を止めることほどめんどくさいものはありませんから」

「…ちょっと傷ついたけど、その通りね」

「貴女が死んでも私はボルシチを、ピロシキを、ビーフストロガノフを食べて私は生きていきます。たとえ貴女が生きていてもそうします」

「ロシア料理が好きなのね」

「少なくとも貴女よりは好きです。…貴女が死んだら遺産の中から今日のカンポットの代金だけ回収して知らん振りします。」

それは窃盗ではないのか、と思ったが口には出さなかった。

「そうね、あなたのことを教えてくれたらしばらく生きてみようかしら」

少し体温も戻り気持ちも落ち着いたのでちょっとからかってみただけだった。

「馬鹿みたいなことを言うんですね。貴女は」

かなり罵倒された気がするが、ITエンジニア時代の上司の罵倒と比べて精神に来なかった。彼女は大きなため息をひとつついて、

「私の名前は篠原有沙。ロシアでの名前はアリーサ・ファリドヴィチ・シノハラ。父が日本とロシアのハーフで母が日本人なのでロシアのクォーターですか。一応ロシア語も話せます。これで十分ですか?さっさと死んでください」

「あなたといると死ぬ気が薄れるわ。まるで恋をしたみたい」

「うえぇ、気持ち悪いこと言わないでください」

「あはは、なんか元気になっちゃった。ねぇLINEやってる?」

「嫌です」

「まだなにも言ってないじゃない」

「予想できます。貴女と関係を深めると非常にめんどくさいことになりそうな気がします」

さんざんいじめられた仕返しにちょっとひどいことを言ってみる。

「ねぇ篠原さん、貴女は人として何かが欠落していると思うの」

「そうですね。普通の人なら貴女に形ばかりの慰めを送るんでしょう。私は誰にも平等ですから誰であっても貴女に言ったことと同じことを言います」

「じゃあなんで今日私を助けてくれたの?」

「気まぐれですよ。放っておいて凍死するのを眺めていてもよかったんです。今日は助けようと思っただけです」

それでも私は私を見てくれる人がいるのかと思ってとても嬉しかった。


「それでも私はあなたが話しかけてきてくれて嬉しかった」

心の中で思ったことをそのまま口に出した。

「えっ、なに泣いてるんですか」

泣いていたらしいが、続ける。

「私には誰も助けてくれる人がいなかった。私は社会にプレス機みたいにすりつぶされて、満員電車に溺れていた。あなただけよ、私を助けてくれたのは」

「そうですか、気まぐれにそんなに真剣になって、貴女は喪女ですか?」

毒舌がひどい。

「LINE交換してくれたら毎日でもここに来るんだけどなぁ。なんて」

「雨が止んだらさっさと帰ってください」


 結局その日の内には雨は止まなかった。が、次の日にはそれが嘘のように雲ひとつない快晴だった。

「なんでまだいるんですか?」

「あなたが雨が止んだら帰れって言ってたし…」

「そういうことを聞いてるんじゃありません」

「あなたが寝てしまった私に毛布をかけてくれたんでしょう?」

「……」

「それじゃあ、また来ますね」

「もう来なくて結構です。くたばってください」

「いつかあなたからLINEをもらうわ。またね、アリースカ」

今日起きてから調べていたら見つけたアリーサの愛称で呼んでみる。

有沙はきれいな顔が台無しになるくらい顔を歪めて、結局返事をせずに店内へ消えていった。さて、帰ったらお薬をのんでもう一度眠ろう。明日はきっといい日になる。


いかがでしたでしょうか。やはり私はロシアの女性が好きみたいです。今回一気に七千字を突破しました。どんどん伸ばしていきたいです。面白いと思っていただけたら幸いです。

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