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「後ろ!」


彼女のすぐ後ろに棍棒を振り回している巨大なゴブリンが立っていた。


「きゃっ!」


危うい所で彼女は攻撃を避けた。ふぅと彼は安心し、逃げるという次の行動に移る。彼女の手をしっかり掴み、その場から可能な限り離れる彼ら。しかし、ゴブリンは彼らを見失った訳ではない。次第に二人とも疲れが溜まり始める。


「はぁ、はぁ、どうするの?」


「漫画の力を借りるか」


すぐに漫画を開き、主人公の行動を見る。そして、彼は漫画にある通り全く同じことを実行した。


「イッツ・ア・ツンデレイン!」


彼はそう唱えると、なんと不思議なことにツンデレそうな美少女が空からゴブリンをめがけて降り始めた。


「「「なーに私のパンツを見てるの、バカ!」」」


空から降ってくるツンデレたちはゴブリンに向けてそう言い、渾身のキックを決めてはすぐに姿を消した。


「何これ?」


彼女は、はてなが頭上に浮かび上がるのが見えるぐらい頭の回転が追いついていなかった。


「僕も知らないよ」


彼もまた状況を全く把握出来ずにいた。


「どうやらこの漫画とは少し違う展開になってるかも」


漫画を見ながら彼はそう呟く。


数分後にはツンデレたちは皆消え、その場にいたのは少年と少女、そして地面に倒れているゴブリンが一体のみ。


「とりあえず、さっき唱えた呪文は非常に強力ってことが分かった」


「なんか、凄いね」


彼女はどう答えればいいのか、反応に困っていた。


「さぁ、さっきのは忘れて美少女島に行くか!」


やがて数日かけて森の中を歩き続けると、様々な事が立て続けに起こり、美少女な仲間が二人加わり、合計四人で美少女島へ向かうこととなった。


いかだは謎の魔法を唱えて作り、海を渡った彼ら。そこで見たものはーー


「魔王?」


数日前に見た爺さんだった。


「何で? どうしたんだよ、爺さん?」


「ワシかい? ワシはなぁ、あんなババアには飽きたんでね。まぁ、色々あったんじゃよ。それにしても、更に美少女たちをこの島に連れてきてくれて、ありがとな!」


「ジジイ! 僕を騙したな⁉︎ いい人だと思ってたよ」


「所詮桃太郎だ。ワシがお前に負ける筈がないじゃろ」


「ねぇ、あの呪文唱えないの?」


隣にいるマリンは桃太郎にそう言う。


「今、唱えるよ。 イッツ・ア・ツンデレレイン!」


魔王の正体はまさかの爺さん⁉︎ さぁ、クライマックスを迎えるよー。(この話は三十分で作りましたよ(╹◡╹))

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