箱庭に意味が生まれた
あるとき、チュウカナ大陸の雑多な世界の意味を創造神によって産み出された子供たちが尋ねた。
創造神はこう答えた。
自分は、遥か未来の出来事を夢見ることが出来る。
この箱庭は、夢見たこと再現する実験場だと。
尋ねた子供たちは、自分にも同じことが出来るかと聞いた。
創造神は笑って出来ると答えた。
すると、ぜひ自分も作ってみたいと子供たちはせがんだ。
しかし無造作に力を与えても悲劇しか生まないことを彼女は知っていた。
そこで彼女は、自分が創った箱庭で子供たちが世界を創るに相応しい神になれるかどうかの試験することを決めた。
こうしてこの世は世界に満ちたのである。
見習い女神リブーラ
「創造神さま。見習い女神リブーラ参りました」
幼さが残る顔に蒼い大きな瞳にショートカットのピンクの髪。
身長は150前後だが出るところは出て引っ込むところは引っ込んだけしからんボヂィのちびっ子が片膝を付く。
目の前には椅子に座る創造神。
「貴女の試練が決まりました。一人の女性を一国の将軍にすることです。
貴女は彼女の信仰の対象として適時、彼女の前に現れ、彼女を導くのです」
創造神は紅と翠のオッドアイで値踏みするようにリブーラを見つめる。
「将軍ですか?主に対する高い忠誠心、ある程度は上を望む程々の野心。れ、レベル高くないですか?」
面を上げ、リブーラは創造神の顔を見つめる。
「簡単に越えられる試練では試練になりませんよ?」
創造神は、リブーラが即座に難易度を理解した事に満足した微笑みを浮かべる。
「ですよね・・・」
創造神の微笑みに気付くことなく、リブーラは自分の手を見詰めながらつぶやく。
「頑張りなさい」
「はい。頑張ります」
リブーラは元気よく返事をした。