そらいぬ
地球は青かった
お日さまが近かった
宇宙は暗かった
あなたが遠かった
―さびしくって、思わず
わーおーん…
衛星は狭かった
なんだか苦しかった
なにかが壊れたように
だんだん暑くなった
―助けて欲しくって、思わず
わーおーん…
目の下で光がちかちかした
たくさんの灯りだった
『大丈夫』 そう言われたようで
少し元気が出た
―わたし、がんばります
わーおーん!
地球は相変わらず青かった
とっても苦しかった
目の前が明るくなった
あなたが近かった
わたしは少し笑った
―うれしいな
わーおーーん…
宇宙犬「ライカ」の気持ちになって書いています。
彼女がいつ亡くなったかについては諸説ありますが、
作者は、彼女は宇宙に辿り着くまで生きていたと信じているのでこの内容にしました。
拙い詩ですが、読んでくださってありがとうございました。