第2話 学校生活と桜~フィードバック~
第2話 学校生活と桜
俺は、バイクで、まだ、寒い風を身体に当てながら、脳裏に焼き付いた、さっきの映像がフィードバックしていた。
「さっきの七海、なんか、寂しそうだったな...」
そんなことを思いながら、バイクを走らせた。
家に着いて、バイクを倉庫の所定の位置に止め、バックを置いた。
だが、何か落ち着かない。
そこで、散歩に出ることに決めた。
時間は、16:20。
「よしっ、行くか!」
と自分に一声かけ、歩き出した。
その中でも、さっきの映像が出ていたのだった。
「なんなんだろうか?あの淋しそうな顔は...」
なんて独り言をつぶやいていると、横を女子高生が...。
クスクスと笑っている。
「めちゃくちゃ恥ずかしい(照)」
と俺は、思いながら、顔を赤らめた。
そんなこんなで、2時間経っていた。
帰宅し、パソコンで心理について、検索し始めた。
ある意味、日課である。
遅めの夕食をとり、早めに寝ることにした。
朝日が部屋の中に降り注ぎ、しばらくして、起きた。
家族5人分の朝食を作って、朝食を食べて、学校へ。
ここで、簡単に学校の理念を紹介しよう。
羽磨闘大学は、「羽を磨き、その羽で、世界を戦うように」ということがある。
各学科は、横文字で、“世界に通用するように”という意味合いも含んでいる。
のわりに、偏差値は、かなり低い。
とまあ、こんなところだろう。
?「おーい!」
顔の前で、手をチラチラと振っている。
?「どうしたのー?」
慶博「?...な、七海?」
俺は、いつの間にか、机の上で寝ていたようだ。
しかも、頬杖をつきながら...
「そりゃあ、不思議がるわな(笑)」
と思いつつ、
慶博「七海、おはよう!」
七海「えっ?お、おはよう」
七海は、失笑しながら挨拶を返してくれた。
七海「今日は、オリエンテーションだけだね!」
慶博「そうだねー。楽でいいらぁ~!」
七海「学校生活の始まりだね!」
慶博「おう!」
昨日もそうだったが、七海の席は、前か横である。
い~この名字の人は、どこへいったのだろうか...
1日が終わり、とはいっても、半日であるが、外へ出ると、桜の花びらが宙を舞っていた。
昨日のことを思い出し、桜の木の下に行ってみた。
下は、芝生で、綺麗に手入れさえている。
その芝生の上に、俺は、寝転んだ。
目をつぶり、小鳥や葉のなびく音を聞いてみた。
カサッ、座る音と共に気配を感じた。シャンプーのいい香りも風に乗ってきた感じもした。
?「ここ、いいよね。」
目を開けてみると、七海が横に座っていた。