第1話 入学式での出逢い~なんなんだろう?~
処女作ですので、温かく見守ってください。
投稿は、まだ先の予定でしたが、今のレベルで更新しました。
1話 なんなんだ?
「...で、あるからして、君たちは、当校の生徒となったわけで...。」
今は、入学式のさなかである。
俺は、阪西慶博。晴れて、今日、大学生になった。
これから、羽磨闘大学に入学するわけだ。
この大学には、3学部で各3学科の中に3つの専攻がある。
その中で、俺は、幅広く学べる、AreaStudies/PsychologicalDescription学科に入った。
AreaStudies= 地域研究
Paychological Deacription = 心理描写
この学科では、心理を学ぼうと考えている。
“地域とともに成長できる”ような人間になりたい。
そう画面の向こうにいると仮定して、頭の中で考えていると...
?「何があるの、目の先に?」
と笑顔で、メガネをかけた、少し小さめの小動物のような女の子が話しかけてきた。
慶博「な...なんでもない...です?」
いきなり話しかけられたもんだから、変な感じになってしまった。
「誰なんだ?いきなり、ビビったし。」
と心の中で思っていたら、また、彼女が口を開いた。
?「私、廈門七海。ここに座ってるってことは、あのよくわからん、ヨコモジの学科だら?」
阪西「“あもい”さんね。俺は、阪西慶博。ヨコモジガッカダヨ(笑)ヨロシクネ(笑)」
となんとなくふざけて答えた。
「こいつ、遠州弁喋ってるじゃん、一緒なんだな。」
と考えてた。なにを隠そう、俺は、根っからの遠州人なんだ。
七海「ヨーローシークーネーっ(笑)」
慶博「というか、五十音順おかしくね?だって、あ行とさ行って、ど離れてるじゃん。」
七海「なんでだろうね~慶博くんの後ろが、100人いるとかおかしいもんね」
慶博「ナンナンダ?なんなんだ?ナンなんだ!」
七海「なんなんだ?その面白くないギャグは?」
「こらー、そこうるさいぞー。であるからして...」
と同級の前で、一喝されてしまった。
ばずいったらありゃしねえ。
式が終わり、駐輪場へ。
愛車のホーネット250.こいつとは、色んな場所へ行っている。
メットを被ろうと、手を挙げた途端、強い風が吹いた。
慶博「うわっ、どつえー、風吹いたな。」
その時、風にのって、花弁が飛んできた。近くには、樹齢150年は、あるだろう巨木があった。
その下には、さっきの七海がいた。
桜を見上げて、さびしそうな顔をしていた。
俺にとって平凡な毎日をトレーラーでつぶされるようなものになるとは、この時は、予想できなかった。というより、わからなかった。