第6試行 ねぐを探して三千里
ozeが激しい攻撃を仕掛けてきたが、げーみんぐとハルの連携で何とか倒したーように見えたがまだ息があることに気づく。
「おいげーみんぐ、アイツまだ動けるみたいだぞ...!」
警戒の構えをすると、ozeは言った。
「僕もここでくたばりたくはないからここでお暇することにするよ。」
「逃すか...!」
ハルが追いかけようとするが、げーみんぐが止める。
「ここは諦めよう。このまま戦っても別のやつが来たら厄介だ。」
「そうだよぉ!僕は腐ってもSTの"第六席"、ここだから負けたけど、他なら負けることはなかっただろうねぇ。」
そういってozeは出て行った。
「第六席って...あいつよりも強いやつがいるのかよ...!」
「気になることはたくさんあるが、今は拠点の隠蔽に集中だ。」
拠点は急いで隠さなければならない。
ハルとなゆ、そしてげーみんぐは持てる限りの知恵と技術を使い、特殊な手段で拠点の痕跡を消していった。
「これで多少は拠点の場所がバレるのは遅らせられると思うが...。」
だが、その中でなゆの体調が急変する。
「大丈夫か!?」
彼女が謎の病により過呼吸になってしまった。
体は震え、呼吸も乱れ、目には深い苦しみの色が浮かんでいる。
「このままじゃ……まずい……」
ハルは冷静に見えたが、内心は焦燥でいっぱいだった。
「何か手は……」
なゆが倒れた勢いで鞄から小瓶が転げ落ちた。
「これは...!?」
それはなゆの倒れた原因、改行病の特効薬だった。
二文字の改行アカウントにはバグが起きやすいのだ。
「これしかない……」
ハルは震える手で薬を口に運ぶ。
時間がかかったが、少しずつ彼女の体調は回復していった。
「助かった……ありがとう。」
しかし、なゆはこう続けた。
小瓶はもう少ししかないこと、そして、
この薬はなゆの双子の兄じゃないと作れないこと、そのねぐだけが改行病を治すことできること。
ハルは言葉を失った。
「……君の兄を探すしかないんだな」
三人の戦いは、まだ終わらない。




