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書籍化のあたりでぐっとつまらなくなる

すべての作品がそうではないが、書籍化の告知前後で急につまらなくなってしまう作品をそれなりに目にする。


個々の作品でその変化をしっかりと分析してはいないので、個人の勝手な妄想だと言われればそうなのだがその要因は担当編集からの指摘ではないかと思う。


プロの編集からの指摘なのだから、良くはなっても悪くなることはないのでは? と思われた方もいるだろう。


実際、指摘によって改善した部分もあるだろう。

だが2つの点で()()されてしまうケースもそれなりにありえると思われたのだ。


まずは『ラノベ』というジャンルでのビジネスであること。


大抵のなろう系作品はこのジャンルになるかとは思うが、いわゆる文学作品などと比べると商業的な性質に違いがあるように思われる。


ビジネスである以上より多くの人に購入してもらう必要があるのだが、ラノベではその売り上げが作品の質と連動しない部分で影響を受けやすいという性質がある。


真偽のほどは定かではないが、『表紙の女性の露出の過多で売り上げが大きく変動する』といった噂がながれるような界隈なのだ。


既存登場人物の女性への性別変更や新規登場人物の追加、入浴などの物語の展開と無関係なシーンの追加などの『指摘』を受け、修正をしたと話す作家を目にしたことがある。


全体への影響を減らすべく対応すれば『冗長』に。

全体での整合性を考慮して対応すれば『別物』に。


どちらにせよ多くの作者は発表時点でその構成が良いものだと思っているわけで、大抵は『改悪』となるのではないだろうか。


これはこれで由々しき事態ではあるのだが、次の理由と比べれば深刻度は低いように思う。


それは担当編集の性質の問題だ。


少し前までなら「プロの指摘が悪いわけがない」と、こんな考えには至らなかったのだろうが昨今の漫画における編集の醜聞を考えればあながち間違った発想だとは思えない。


能力・人格、その片方あるいは両面において問題のある編集者というのが一定数いるのだろう。


運悪くこういった人物と組むことになってしまい、その指摘を作品や考え方に取り込んでしまった結果、持ち味を失う。


意味も目的もなくただただ強くなっていくだけだが、なぜかだらだらと面白い。

ところが書籍化あたりで、まるで初心者が学ぶようなストーリーをはめ込んだせいで面白みがすべて損なわれた作品があり残念に思ったことがある。


その裏に平凡あるいは害悪となる指摘があったのだとしたら悲しい話だ。


もちろん、どちらの想像も正しいとは限らないし、そもそも書籍化後によくなった作品も数多くある。


だが、もし、万が一。思いついてしまえばもう逃れられない。


どの作家さんも書籍化するからには売れてほしいし売りたい、そう思って取り組まれているのだろう。

作品の本質を高めるもの以外の取り組みを提案されることもあるだろう。

どうかご自身の感性と信念を信じて『面白い』と思える形を目指してほしい。


読者の勝手な要望ではあるが、そう願わずにはいられない。

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