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『詠唱破棄』と『無詠唱』

散々こすられてきた話題ではあるが、個人的には作品への期待値を大きく下げる要素である。


単語1つでそんな大げさな、と思われるかもしれない。

些細なことではないか、と。


たしかに物語の本質への影響で見れば小さなことではある。


だが逆説的に考えれば、その小さなことを当たり前に・無意識に、あるいはほとんど労力を割くことなく扱えていないとも言える。


そうなると、いわんや・をやである。


作者からの解説などがあったわけではないので推測になるが、オリジナルである鬼道での『詠唱破棄』は「安全で効率の良い、すでに確立された正規の手順から詠唱というステップを破棄する」という意味合いなのではないだろうか。


例えるなら「自転車からブレーキ捨てて軽量化してやったぜ!」といった感じの「無理やり乱暴になくした」であったり「本来必要なものを削った危険な行為」というニュアンスを持たせるために『破棄』という単語を選択したのではないかと思われる。


少しマニアックな話であれば、携帯性や室内での取り回しを優先して威力や射程・集弾性を犠牲に、銃身を短く切り落とした「ソードオフ・ショットガン」が性質的には近いのではないだろうか。


しかし、このようなニュアンスをくみ取れていない方はそれなりにいるようだ。


この話題について書くにあたりネットで検索なども行ったが、ひどいケースだと「以下同文ってやつと同じ!」なんてトンでも意見も見られた。「誤解なく安全に発語を省略」できる手法とどこが同じなのか。


逆に単語選択の背景をくみ取り、リスクを含む力業(ちからわざ)という意図をもって使っているのなら正しい使い方なので大歓迎ではある。


しかし、残念ながら多くの場合は単純に詠唱をしないだけの行為に使われているように感じられる。


詠唱をしないという一側面だけをとって安易に『詠唱破棄』を使うというのは、それこそ『思考破棄』とも言える行為であり非常に残念でならない。

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