第一章 第六話 極悪組織
加入してから一週間経過した。
その期間で私は『未来を見る力』の能力について、任務を通して調べた。
まず視える未来の範囲についてだが、最大で二時間先の未来が見える.
続いての発動条件は、自分が目を二秒間瞑ると発動できるらしい。
そして、発動できる回数は三回だ。
私はとある会社の商談で、少し遠くに出ていた。
その帰り道で、凱斗さんからここに来いという連絡が来た。丁度私は凱斗さんに指定された場所の近くにいたからすぐに行けた。
指定された場所は廃工場っぽかった。しかし、その工場の周りを特殊部隊が囲んでいた。
「おい。」
後ろから呼びかけられ、後ろを向くと黒いスーツ姿の男がいた。
「俺の名前は権藤博だ。悪いが、少し任務に付き合ってもらう。そこのテントで待機してくれ。」
いや、何で私が任務に駆り出されなきゃ行けないんだ?
仕方なく私はテントに入った。
あれから数十分間経つと「出ていいぞ。」といつの間にかいた凱斗さんに声を掛けられ、私はその場で立ち上がってテントを出た。
テントを出ると、さっきまで特殊部隊の人たちがいたのにも関わらず、権藤さん以外周りには誰もいなかった。
「あのー、特殊部隊の人たちは、、、」
「ああ、あいつらは配置に着いてもらった。お前も、この指定された配置に着け。」
「ここか。」
私は権藤さんに指定された場所――廃工場の裏側へと向かった。
「ここか。」
特に問題も無く目的地に着いた。そこには特殊部隊の人が数人いた。しかし、その中に黒色のロングコートを羽織った青年がいた。
「よろしくお願いします。」
「ああ、よろしく。」
青年は微笑んで応じた。
「そろそろか。」
「そうだな。」
部隊の一人がそう呟いて、それに青年が応じた。そして―――
『行け。』
部隊の人が持っているトライドシーバーから権藤さんの号令が聞こえた。
「突撃ィィィィィィ!!」
「了解。」
青年の号令で、青年を筆頭に特殊部隊の人達が一斉に前へ走った。それに続いて私も走る。
「正面で敵と交戦してる隙に俺たちが裏側を突く。そういう作戦だ。」
「そうなんですね。」
「裏側にも敵は配置されているだろうが、そこを突破すれば敵を壊滅させる大きな一歩となるはず。」
「そういう作戦だったんだ。」
権藤さんの作戦があまりのもシンプルだったから内心、少し驚いてはいるが、凱斗さんから聞かされた話だと、彼の作戦はどんなテロリストでも突破不可能らしい。――多分、他にも手はあるんだろう。
そうこうしている内に廃工場の裏側にたどり着いた。
「無事を確認。」
「よし、問題ないな。」
「では、開けるぞ。」
部隊の一人が扉のドアノブに手を掛けた。
私は一旦、2秒間目を瞑り、未来を見た。
〇〇〇〇〇
「アガッ!」
一人が何者かに肩を撃ち抜かれた。
「ッ!」
部隊の人たちが撃たれた人を背負って建物の陰に隠れた。私も周りを見渡したらすぐに隠れた。
●●●●●
「隠れて!」
「ッ!」
権藤さんから私の『未来を見る力』について聞かされていたのか、部隊の人たちすぐに建物の陰に隠れた。私もすぐに陰に隠れた。刹那、銃弾が私たちが居たところに着弾した。
「フッ。外したか。」
その声は上から聞こえた。
「誰だ?」
部隊の人たちが盾を構えながら辺りを見回す。
「フッ、俺はここだ。」
その声は、廃工場の一階の屋根から。
目線を一階の屋根に上げると、そこには男が立っていた。
男は二階の開いた窓を背後に、猟銃を持って立っていた。男は黒髪で、紺色のライダースーツを着ていて、黒いズボンを穿いていた。
このような男、さっきまではいなかった。
おそらく、二階の窓を越えたのだろう。
「誰だ、お前は!」
青年の問いかけに男は空に顔を向けてしばらく考えた後、、、
「そうだな、どうせ顔は割れているだろうし、ここは名乗っておいた方がいいか。」
男は黒瞳を私たちに向けた。
「俺は超欺団第三親衛隊隊長、入間才蔵。お前らを、ここで殺す。」
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