第七話 姫宮春花
「なんだ お前。もういいからそいつ連れてここから出てけよ。」
この子が石橋なんとかってやつか 。口の利き方もなってない。どういう教育うけているのか?
「この子に一言、謝ったらどうなの?ケガさせたんだから。」
「うるせー女だな。もういいだろ。でてけよ。」
「もう大丈夫です。お騒がせしました。ありがとうございます。」少女は騒ぎが大きくならないように美里にささやいた 。
「でも怪我してるよ。」
「いいんです。大した怪我じゃないです。」
「もう練習が始まるから出て行ってくれ」クソ親父らしい監督がでてきた。
私は大人であるクソ監督に突っかかった。口論になったが少女はやめてくださいと美里の腕を引っ張った。私達は引き下がりグラウンドを出た。
「ありがとうございました。」少女はお礼を言い走って帰ろうとした。
「ちょっと待って」私は少女の腕をつかに止めた。
「あたしの家すぐそこだから薬塗ってあげる。」
少女は遠慮したが美里は強引に連れて帰った。
「私は春川美里。あなたは?」
「姫宮春花です。」もうそこ家だから後で事情教えてね。
「はい…。」
「お母さん ただいまー。」
「おかえり 美里 あらその子は?ケガしてるじゃない。」
お母さんは少女に薬を塗ってあげ、ジュースとお菓子を出してくれた。
「わあ ありがとうございます。」少女はお菓子を頬張った。
「それでなんであんな事されてたの?」
「あたし野球が好きでチームに入りたいけど入れてもらえなくて…。」
「悠馬君と同じか…。」
「悠馬君知ってるんですね。悠馬君は学校でクラスメイトなんです。」
「うちの近所にも野球したい子が何人かいますがチームがなくて、作ってくれる大人の人もいなくて…。」
それであのチームにね。
美里の心に小さな怒りの炎がついた瞬間だった。
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