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 自宅ダイニングにて食事を摂る榎真と芹と祖母。

 テレビからニュースが流れている。


『 98年に起きました女子大生殺人事件を受けて最高裁は無期懲役の判決を下しました。これを受けて弁護側は・・・ 』


 黙々と箸を口に運ぶ榎真。その横、テレビを観るわけでもなく俯く芹が呟く。

「裁判って時間かけすぎだよね」

 箸の止まる祖母。

「・・・・そうね」

「無期懲役ってなに?15年も模範囚続ければ出てこれるんでしょ?無期って意味ないよね」

「模範囚って、囚人の模範になってどうするの?その前に犯した罪は?」

 榎真も賛同する。さらに芹が続ける。

「だいたい裁判ってなんで被害者より加害者の方が国からの援助大きいのさ、おかしいだろ」

「やられ損じゃない、一人殺したくらいじゃ死刑にならないしね」

 二人のやり取りに黙り込む祖母、

「・・・・・うかばれないよ」

芹のとどめのセリフに完全に言葉を奪われる。

「・・・・・」

 沈黙の食卓にキャスターは告げる。


『 弁護側は連続殺人犯、少年Aの精神鑑定を要請しました 』


「少年法に守られてるってだけで死刑はないしね」

 芹。

「何人殺したら死刑になるのかしら」

 榎真。



      †



 和室、両親の仏壇に手を合わせる榎真と芹。

「・・・・いよいよだね」

「・・・・うん」








































































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