表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/19

 生徒たちが次々と帰路についていく。

 彼等にインタビューを試みる各社報道陣。

「・・・・・」

 何も言わず拒む者。

「ぷぷっ、ウケる・・・死んで当然!」

「殺されて当然、キャハ、」

 受ける者。

 それぞれが、非現実的な非日常を楽しんでいる。隠し切れぬ他人事の表情がファインダーに収められていく。流れ作業のごとく続けられる臨海戦術のインタビュー合戦。その中、レポーターの一人が手を繋ぎ歩く二人組みに歩み寄りマイクを向ける。

「ちょっとお話聞かせてもらってもいいかな?」

 立ち止まる二人。

「・・・・・」

「・・・・・」

 無言のままじっとレポーターを見上げる二人に少したじろぎながらも

「金山先生が、亡くなった三人の生徒から暴行を受けてたって本当なのかな?」

定例の質問を投げ掛けるのは、新人キャスター橋田愛子(はしだあいこ)。彼女を見て二人見つめ合い俯く。そしてほくそ笑み呟く。

「・・・・橋田」

「・・・・愛子」

 握る手に力がこもる二人。

「あっ、嬉しいなぁー。名前覚えててくれてるんだぁー」

 名前を出され素直に喜ぶ橋田、調子付いて質問を続ける。

「二人は金山先生と亡くなった子たちとは親しかっ・・・」

「いいこと教えてあげる」

 それを遮る女生徒、榎真。

「えっ、なーに?」

 思わぬ進言に瞳を輝かせる橋田に、悪戯な笑みを向け

「でも交換条件がある」

告げる男子生徒、芹。























評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ