四
18:07
閑静な住宅街。
マイクロバスが路駐している。その中、助手席に瞳を輝かせる橋田が外を見つめている。
「本当に来るんすかねー」
ダッシュボードに足を乗せ運転席に深々と座る樫沢がため息混じりに尋ねる。
「警察が捜査してるのよ、あの子達の周辺で何かが起きてることだけは間違いないわ・・・・絶対に来る」
「でも言わなくて良かったんすかー?ここのこと」
「言ったら約束破ることになっちゃうじゃない。それに生放送の意味だってなくなっちゃうでしょ」
「だけどあっちは今頃警官だらけっすよ」
「・・・・何か考えがあるのよ・・・・あっ携帯鳴ってるわよ」
「おっとー・・・・はいもしもーし」
車内のテレビがついている。
「えっ、マジっすか!?・・・・はい・・・・はい・・・・」
ニュース特番に切り替わる。
『 本日15時頃、東海道線にて起こりました発砲事件ですが警察官4名が死亡・・・・ 』
電話を切る樫沢。
「おい、」
『 一般人10名に怪我人が出ており、その内4名が重体となっております・・・・ 』
ニュースを見入る橋田に声を掛ける樫沢。
「おいって!」
肩に手を掛け無理やり振り向かせる。
「何よ!?」
「畑野警部・・・・死んだってよ」
「えっ??」
『 ・・・・所持していた拳銃がなくなっていることから、同市内で起きた派出所内で 』
顔を見合わせ息を呑む息を呑む。
『 警官二人が射殺され拳銃を奪われた事件との関連性を・・・・ 』
突如その耳に届く排気音、
「・・・・」
「・・・・」
近付いて来る音、慌てて覗いた窓の外、一台のワゴン車が向かい側に止まる。
「!!」
ドアが開く。
降り立つ榎真と芹。
二人をその場に残し車は走り去る。
「・・・・」
「・・・・」
身を屈め息を殺し様子を見つめる橋田と樫沢。
目の前の民家を見上げる榎真と芹、表札を確認し迷いなく塀に埋め込まれたチャイムを押す。返事を確認することもなく塀を乗り越え敷地内へと入っていく。無防備に玄関のドアが開く。そのまま押し入る二人、ドアが閉まる。
「・・・」
「・・・」
呆気に取られる橋田と樫沢、ハッと顔を見合わせ互い軽く頷く。カメラ、マイクを手にし、忙しなく外へと飛び出す。
恐る恐るドアノブに手を掛ける橋田、その様子をカメラに収める樫沢。音を出さないようにドアを開ける。息を殺し、二人中へと足を運ぶ。
静寂に包まれた廊下、辺りを見回すように様子を捉えるカメラ。
閉められたリビングのドアの前、息を呑み込む橋田
「・・・・・」
そのノブに手を掛ける。カメラを見つめ軽く頷き合図し、そっとドアを開ける。
「ひっ!!」
発した言葉に口を押さえる橋田。その足元に転がるのは、表面に小さな穴が四つ空けられた真っ白なクッション。
「いらっしゃい」
ドアの脇、銃口を向け微笑み掛ける榎真と芹。