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孤児院に転生って、マジ?
夕飯前に一話。
ていうか、私、リンネって名前なのかな?
なっ、決して今気づいたのではなくて、最初っから分かってたけどな!流石私!⇦
とにかく状況を把握しなければならないな…
あまり新しくない壁、部屋の外を忙しなく行き交う複数の大人の気配、あきらかに自分のものだけではない量の服…という事は、ここって…
「孤児院…?」
いや、いやいやいや、撥ねられて死んで孤児院に転生?んなアホな。なろうじゃあるまいし…ねえ?
まあ仮にそうだとしても、そんなに辛くは無さそうだな。真冬でもそんなに寒くないし。
「リンネ!今日の雑巾掛け当番はあんただよ!ルーゼだけにやらせてるんじゃないよ!」
前言撤回。真冬の雑巾掛けとか、小学校かよ!
まぁしょうがない…これも(BLの)神が望むのなら、私は喜んでこの試練を受け入れましょう…
なぜなら私はBL神を信じているから…!神のためならなんだって出来るわ…!
チャポン(手を水につける音)
「ヴァああああああ!づめだああああ!」
無理だわ。
テスト無くならねえかな…