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第0話 プロローグ
「バカバカバカバカ~! こ、このアホ! お、おたんこなす!」
「程度の低い罵倒ですこと。もっと他にマシなことは言えないのですか?」
「う、うるさい! なんで禁忌なんか犯したのよ! なんで私を裏切ったのよ!」
「あなたには関係のないことでしょ?」
「あるに決まってんじゃん! だって私達……。」
「親友とでも口にするおつもりですか? これだから頭の中身がお花畑の人は。」
「ずっと……騙してたの? あの日常は嘘だったの?」
「そうですよ? あなたは特に扱いやすくて助かりました。」
「あの3人との……約束は?」
「え~っと……なんでしたっけ? 忘れてしまいましたわ。おほほほほ。」
「そ……なんだ。」
「さて、そろそろ始めませんか? 殺すのでしょ? 私を。」
「……。」
今、友達同士だった者達の長く続く殺し合いが始まった。
そしてこれが、もう一つの物語を作るきっかけとなった。