異世界で巻き返せ!リベンジダークファンタジー
鹿本です。小説を書くのはほんと初めてで至らぬ点が多々あると思いますので教えてくださるとありがたいです。早くうまくなりたいよ
僕は普通の大学生だ。充実した大学生活で友達もいるし最近は彼女だって出来たのだ。
(今が人生で一番幸せかもしれないなあ)
なんてたまに思ったりするのだが、今までの人生上、こういう時に調子に乗りすぎて周りの人たちと揉めたりすることがあるのだ。もう大学生だしほんとそういうのは勘弁だ。
今日はバイトが長引いて帰るのが遅くなってしまった。こういう時はいつも人通りが少ない暗い路地を通ってショートカットをする。
(くそっ、店長僕に仕事振りすぎなんだよ。ほかに手が空いている奴なんていくらでもいるだろ。
僕はゆか子と電話してたいの)
この時の僕は既に調子に乗っていた。まあ、直接口に出さないだけ成長した方だ。
中学時代ならば、「ふざけんな。そんなの友達もいないぼっちにやらせとけばいいだろ」なんて、虫唾が走るくらいの悪態を晒し、相手のことも、自分のイメージも考えないような発言をしていたはずだ。
少し息が切れるくらいのペースでいくつか路地を抜けた。あの角を曲がって、少しだけ長い最後の路地を抜けたらすぐに家につくというところだった。
(よしっ11時までには家に帰れる!早くゆか子の声が聞きたいな)
なんてことを考えながら笑みを浮かべる。
角から人がやってきた。フードを被った、前髪が鼻頭にまで届きそうな異常に肩幅の狭い男だった。
とても気味が悪くてその場から去りたいくらいだったが、それでは不自然に思われるので、道を譲るために、狭い路地の端に寄った。
「すいませ~ん。少しこれを持っていてくれませんか?」
男は薄気味悪い笑みで話しかけてきた。
警戒はしたが断っては何をされるかわからないと思い、僕はしぶしぶ右手を差し出した。
すると男はいきなり、腹ポケットからナイフを取り出して、僕の右手に向かって振りかざしてきた。
グサッ
それをナイフと認識したのは、貫通した右手を認識してからだった。
「っぐぁぁぁぁぁあああっ」
信じられないほどの痛みが襲う。これまでの人生で経験したことのない種類の痛みだった。
「ごめんんね~~。俺さまだ逮捕されたくないんだ~~~。あっハハハっまあ、俺のパパかなりのお偉いさんだから今までつかまったことないんだけどねェ」
まったく意味が分からなかった。
(怖いっ。怖い怖い怖い怖い怖い)
もう恐怖と痛さで何か考えられる状況ではなかった。
男を押し倒し、急いで逃げ出した。角を曲がると2人ほど血まみれになって倒れているのがわかったがそれどころじゃなかった。2人を飛び越えて、直ぐに家に向かって走った。
おそらく1分もかからなかっただろう。追ってきていると思って全速力だったが、ドアを閉める際に後ろを見ると誰もいなかった。
家のドアを直ぐに締め、震える手でケータイで110番を押し、通報することができた。
まあ、テンパっていてうまく伝えることができたかは分からないが、住所は間違いなく伝えたのでほんの少し安心して、意識が飛んでしまった。
目が覚めると僕は警察の取調室にいた。
**********************************************
プロローグ?の①でした。②も近いうちに書く予定です。
初めて書いた小説で、前半の方は重めに書こうと思っています。
ぼちぼちやっていきたいと思います。