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小説なんて大層な言葉では飾れない

作者: 言ノ葉

貴方は「幸せ」と感じたことはあるだろうか。

幸せとは一体どういうことなのか。


出鼻を挫くようで悪いが

そんなものはその人にしかわからない。


衣食住全てにおいて貧困そのものであってもその人が幸せというなら

それは幸せだろう。


逆に年収1000万稼ごうが、苦難にまみれそれを幸せと感じないのであれば

それは幸せとは呼べないだろう。


人のあらゆる感情は全てにおいて、その人のさじ加減で決まり

その人の価値観はその人の中にだけ形成される。


たとえ自分がどんなに苦しい思いをしようが

どんなに幸せを噛みしめようが

それを他者に強いることは許されない。

それはあらゆることに言える。


生きることを幸せと思うのであればそれは幸せだ

生きることを退屈だと思うのであれば退屈だ


間違ってはいけない。

その人にとってそうであるなら、それはそれでしかない。

しかし、それは変化する。


その人の価値観はその人がいくらでも捻じ曲げることは出来る。

それは他者の影響であれば自分の中で変化を起こすこともある。


人は価値観と価値観を擦り付けあい、自らを知らぬ間に型へと嵌めていく。

そして、それら人間の集合体である社会は途方もない

どうしよもないほどの悪徳を持ち

それに支配されていることにすら気づくことができない。

気づいたとしてもそこから抜け出す術を人は知らない。


自ら作ったルールで、自らを縛り

いつしか縛られていることに慣れてしまっている。


カゴの鳥はカゴの中の世界に慣れすぎた。

カゴから出る術はおろか自分たちを縛り付けているカゴの存在すら忘れてしまう。

そうやって人間は生きている。


さて、もう一度問おう。

貴方は「幸せ」と感じたことがあるだろうか。

貴方の抱く幸せとは一体どういうものなのだろうか。


自分たちを縛り上げ、縛ったことさえ忘れて過ごす

縛り上げられた世界に慣れて手に入れた幸せは

本当に貴方の貴方だけの幸せだろうか。







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