狩り
どうもスプラッシュです。
長く書くことを諦めようかと思う。
俺は外に出た。剣も片手で軽々と持ち上げられる。外を見れば、森、森、森。どこを見ても木しかない。生き物を探すが見つからねえ。生き物の痕跡がひとつも無い。お陰でただ風で葉が揺れる音だけだ。これはちょっと探しただけでは見つからないな。気合い入れてやるか。
あれからどれ程時間が経っただろうか。疲れを感じない体の便利さよ。勘だが、恐らく小一時間程経っただろう。案外時間と言うのはそこまで早く過ぎたりはしないものだ。さて、本題に入ろうか。結論から言うと、何かが暮らしていた跡があった
・・・・・・・・・と思う。俺はその手のことは詳しくない。誰か専門家呼んでこい専門家。
居ないよな。居たとして協力してくれないだろう。まあいい。で、その痕跡なんだけど、崩れかかった柵みたいな物が目の前に広がっているんだよ。これは村か何かの跡だろ。多分。こういうのは何かしらいると相場が決まってんだよ。俺は柵の隙間から村?に入る。柵の隙間と言っても、崩れかけてるから二メートル程空いていたが。中には、柵みたいに、崩れかけた家とかがあったり、ボロボロの剣や弓が落ちていたりする。
ボロボロ?
ここに一体何が居たか分かった気がした。だってボロボロと言っても、刃の部分一面に錆が広がってるんだよ。ここまで手入れしてないのは・・・
するとその時、後ろから物音がした。後ろを振り向くと、
緑色の人の形をした何かが、ボロボロの剣を持って構えていた。
やはりお前らか。
予想通りの生物である。完全にゴブリンだな。
「ギギャァァーアッ!」
さて、あいつらは武器(錆びだらけの剣だが)を構えて、ギャアギャア言って威嚇でもしているのだろう。
ここで探索中に見つけた俺のスキルを見せよう。探索中に魔法一覧が見れたから、スキル一覧も見れるんじゃね?と思った訳よ。それで、
スキル!
と念じたら、やはりアレが出てきた。それがこれだ。
スキル一覧
アンデッドの王
鑑定
スキルは鑑定とか言う物もあるらしいんだ。で、この鑑定だが木とかに使ってみても何も起こらなかった訳だが、生物に使えば効果があるんじゃないかと思う。
早速やるしかないだろう。
鑑定!
ゴブリン
レベル2
HP10
MP0
攻撃力5
守備力5
素早さ10
魔力0
流石ゴブリン、弱い。素早さは俺と同じだが。これでレベル2かよ。種族の違いってやつだな。とっととやってしまおう。
俺は剣を胸の前辺りに構えた(今までは右手でぶら下げていた)。
ゴブリンが武器を上げて飛びかかってくる。俺は左にステップして避ける。そしてそのまま、剣を相手の首もとに振る。
ゴブリンの首が赤い血を撒き散らしながら飛ぶ。
呆気ない終わりだ。一応素早さは同じだぞおい。やっぱゴブリンだからバカだったのか。意外と剣が俺の手に馴染む。剣なんて振ったこと無いんだがなあ。さて、遺品を確認しようか。
結論から言うと、ろくなものがなかった。あいつ腰に布を一つ巻いてただけだったし。戦利品は布と剣か。どちらもボロボロだし。
いや、まだあるじゃないか、一番の戦利品が。コイツの死体だ。死体があるから、スケルトン召喚ができるはずだ。俺は心で念じた。
スケルトン召喚!
すると、死体が黒い霧のようなものに包まれた。
十秒ほど待つと、霧が晴れて、俺と同じ位の長さの骨が出てきた。
しばらく待つと、骨が自分で起き上がり始めた。
やったぜ、成功だ!早速この骨に鑑定をかける。
スケルトン
レベル1
HP10
MP10
攻撃力10
守備力10
素早さ10
魔力10
よく言えばオールラウンダーか。悪く言えば平凡だが。
スケルトンは俺の剣をじっと見ていた。あっ剣いるの?さっきの錆びた剣を渡すか。
スケルトンは錆びた剣を受け取ると、その場で、剣を振り始めた。
スケルトンにも性格があるのかね。そこがゴーレムと違う部分かもしれない。さて、アレは魔法だ。ステータスを確認してみよう。
テッド
レベル2
魔王
HP30/40
MP19/25
攻撃力30
守備力65
素早さ20
魔力35
全体的にステータスが上がっている。後、レベルアップで上がったHPやMPは、回復しないらしい。覚えておこう。スケルトン召喚はMPを1消費することが分かった。結構リーズナブルだな。さて、このまま村を探索しようか。
初の戦闘シーン。凄く短いが。
やっぱ初めはゴブリンだよね。