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勇者と魔王

どうもスプラッシュです。毎度の如く投稿が遅れました。はい。前回程では無いですが、少し長いです。いや、長いとは言えないです、すみません。長く無いです。あとサブタイトル詐欺だろこれ。

あれから邪神のアドバイスを受けながらアンデッドを強化していった。森の南と東の方向へアンデッドを進めて、どんどんレベルを上げ、どんどん数を増やして行った。ゴブリン共もレベル1の骨でタコ殴りにしてレベルを上げ、強いゴブリンウォリアーもレベル10超えの骨とゾンビで、始末していった。死体とオーブは次々と俺の元へ運ばれて来て、俺は次々とアンデッド魔法を掛けてアンデッドとしていく。オーブは、まだ取得していない物は取り、もう取得している物は、強いアンデッドに渡した。

こんな感じで、どんどん強化していった。流石に押し寄せていた勇者モドキ軍団も、数を減らしてきている。一人も来なくなるのに時間はかからないだろう。だが、俺達は確実に強くなっている。このまま行けば近くの村を攻め滅ぼすのも可能となるだろう。

・・・そんなとき、異変が起ころうとしていた。

いつもの様に戦力を強化していた時だ。邪神が急に、話しかけてきた。


「テッド、君に渡しておきたい物がある。近々役に立ちそうだからね。」


手に水色のオーブを持ちながら。


「スキルオーブ?急になんだ一体。それに、何処で手に入れた。」

「これは邪神の加護で取っておいたスキルだよ。とりあえず取得してみてくれ。」


まあスキルは取得して悪いことは無いだろう。邪神に言われるがままに取得することにした。


「スキル『肉体操作』を取得しました。」


肉体操作?いまいちピンと来ない。ちなみに妖怪のせいではない。どういう事かと言うと、何だろう、こう・・・聞き慣れない単語のせいで・・・どういうものか理解出来ないと言うか、想像出来ないと言うか・・・。

・・・まあそんな物だと思ってほしい。


「考えているようだね。使い方が分からない、とか。そんな事を考えているんだろう。」

「邪神・・・お前は心理学でもやっているのか?・・・まあいい。分かっているなら使い方を教えてくれ。」

「ああ。君は死体をいつもアンデッドにしているだろう?敵がどれだけ強力でも、敵がどれだけレベルが高くても、レベル1のアンデッドにしてしまうだろう?勿体無いと思うだろう。これは、そんな問題を解決してくれるスキルさ。」

「確かに勿体無いと思うことはあるが・・・。解決とはどういう事だ?」


実は薄々どんな効果なのか大体予想出来ている。


「こいつはね、死体をそのまま操ることが出来るスキルさ。当然レベルや能力等はそのままにね。操られている死体は、まるで魂を抜かれた様に、一切感情を出さずに、ただひたすら術士の命令に従うだけさ。このスキル、アンデッド召喚と違って、MPを消費しない。代わりに別のものを消費する訳でもなく、ノーコストで使用出来る。但し、一度に操ることが出来る死体には、制限がある。操ることが出来る死体の数は、

レベル÷10だ。例えば、レベル24だった場合、一度に操ることが出来る死体の数は2体だ。又、このスキルを使用して約5日経つと、対象の死体は、灰になって消える。この場合アンデッド召喚は使えないから気をつけてくれ。操るのがどんな感覚なのかは、実際に試してみた方が早いだろう。機会があれば、使ってみるといい。」


大体俺が予想していた事と一致する。個数制限や時間制限があるのも想定していた。ただMP消費が無いのは有難い。ほぼノーコストだから、惜しみ無く使える。一回どんなものか試してみて、慣れたらどんどん使わせて貰うとしよう。


「どうだ?凄く使えるスキルだろう?」

「まだ使って無いから使えるのかはまだ分からないがな。ただ話を聞く限り、とても使えるスキルだろう。遠慮無く使わせて貰うよ。」

「ああ、そうしてくれ。多分君が想像しているより簡単だと思うよ。操ると言っても、そう難しくは無いからね。」

「そうか。どこまでが本当か分からないが、そこまで言うなら期待しておこうか。」


強さをそのままに、と言うのが一番のメリットだな。逆に、その効果がなければ、かなり地味なスキルだろう。操れる数が少なく、約五日で効果が切れるがそれでもかなり使えるだろう。後は使い易さだけが問題だろう。こればっかりは実戦で試す他ない。今のところは出来る事も無いだろう。今のところは、な。




それから少し経った時だ。


突然後ろから殴られた。

突然だ。気配を一切感じさせずに後ろから攻撃してきたのだ。俺は瞬時にステータスを確認した。一応大幅レベルアップ後のステータスは、初公開だ。




テッド

魔王

レベル25

HP269/270

MP250

攻撃力310

守備力520

素早さ220

魔力240




ご覧のステータスだ。こんな所にわざわざ来る勇者共や、隠れ住んでいたゴブリンの残党、そして野生の獣等に負ける道理が無い。所詮は細々と生きてきた雑魚共だからな。ゴブリンもレベルが高くて10とかだったからな。まあそんな感じで無双していた結果レベルがかなり上がった訳だ。

急に話が戻るが、俺に痛みは無い。半レイスだからではない。単純に威力が弱すぎたのだと思う。まあ油断は禁物だ。まずは鑑定だ。




タロウ

魔王

レベル5

HP30

MP40

攻撃力60

守備力20

素早さ50

魔力30





「う、うわっ!?強っ!?何だよコイツ!?」

「・・・」


いきなり攻撃してきて開口一番これである。むしろお前が何だよ。レベルも低いし本当に何しに来たんだろう。


『なぁ、邪神。タロウっていうとてつもなく弱い魔王が現れたんだが。心当たりあるか?』

『ああ、あるよ。この森に飛ばしたのは君とその雑魚だけだからね。この大陸に飛ばせ飛ばせとうるさかったからね。つい苛ついてスキルもこちらで適当なものを決めて、さっさと飛ばしたよ。スキルもほとんど使えない物だから殺してくれていいよ。』

『うわあ、だから名前もそのままなのかよ。そうだ、スキルの内容教えて貰ってもいいか?』

『スキルの内容ね・・・。詳しくは覚えていないけど簡単に言うと透明だね。ほとんど役に立たないよ。』

『そこまで役に立たないと言うなら役に立たないんだろうなぁ。わかった、とっとと殺ってしまおう。』




今は邪神は別行動中なんだ。でも念話が使えるから離れていても会話が出来る。距離制限はないらしい。まあ、普通の念話は距離制限あるらしいけどね。これは邪神特製だから制限が無いだけだとか。

因みにこの間も、あの雑魚は喚いている。とっとと殺してしまおうと俺が動こうとした瞬間、あいつの姿が消えた。なるほど、これが透明か。

でも、ちょっと薄く見えている。霧がかかっているみたいに、見えている。

なるほど、これは使えない。これは無理だ。色々。

結局あいつに走って近づいて、胸を一突きすると霧が晴れて、そこには、白いローブを着けた若者(死体)が居た。服装だけ無駄に凝ってやがるぞコイツ。さて、俺はいつも通りアンデッドにしようとした所で肉体操作を思い出した。コイツは弱いが、つくりたてほやほやの骨よりは使えるだろう。

早速肉体操作を使ってみた。すると、自分の中に、何かが入ってくる感覚がする。早速動かそうとしてみた。死体は自分の手足のように動かす事ができる。頭の中に、俺の姿が写る。角度から、死体から見える景色だと理解した。死体を操作しても、自分自身の行動には一切支障が無い。

これはとんでもなく使えるぞ。まず、物凄く操作しやすい。まるで、マラソンをしながら、周りの景色を見渡す様に、どちらも同時に実行出来る。そして、死体の視界を見ることが出来る事だ。これで、偵察紛いの行動が出来る。但し、動いているのは、目に光がなく、傷はそのままの、本当に死体が動いているようにしか見えないため、もし、誰かに見られると、普通に敵だとバレる。更に、死体のスキルも使用可能だ。実際、俺の目の前で、透明になった。恐らく魔法も使用可能だろう。当然だが、ステータスも確認出来る。魔王と書いてある筈の場所が、【操られた人形】と表示されていたが。中々遠回しな表現をする。まあ、操られている事は分かるだろう。


こんな感じだ。俺はコイツで森の外に偵察に行こうと思う。スキルも使えば、遠くからでは見つからないだろう。恐らく。森の外へ進軍するのは、この結果にかかっている。俺は早速偵察に向かわせた。

すまない。サブタイトルが、思い浮かばなかったんだ。後、主人公の見た目ですが、黒髪黒目とか始めに言っちゃってますが、実際は、全体的に青いです。足が透けている訳でもなく、全身くっきりと青いです。服も青いです。服と言っても、自分の一部みたいになっているので、全身同じ青です。服装は読者様が自由に思い浮かべて下さい。すまない、服装を細かく決めると、設定が面倒になるんだ、許してくれ。

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