宇宙人認定
「え、バレンタイン知らないって、かおるん宇宙人なの?」
「違うよ、う、疎くて」
「疎いにも程があるでしょー、なんっていうか、特別な日って人もいれば、恒例行事って人もいるわね」
クラスメイトの月美が教えてくれたのは。
「どういうことなの? 同じ日なのに、違う意味合いを持つの?」
「あのね、どうでもいい奴に渡さなきゃいけないチョコを用意するだけの奴には、恒例行事ってだけの面倒な日なの。クラスの男子にも、用意するから今度かおるんも来るのよ、買い物。特別な日って子は――……好きな人がいるとき」
「え」
「複雑そうな顔してるわね。好きな人がいるってわけでもなさそう?」
「そ、それはちょっと今度に話す。どうして好きな人がいると特別なの?」
「だーって、好きな人にチョコを贈るっていうのが、バレンタインだもの!」
それは。
知らなかった。
知らなかったというのが。
とても、無神経な感覚がして。
一気に顔が赤くなる!
よりによって! 北斎に、それを相談したりしていたの、私?!
「かおるん、今度話聞かせてよ、おもしろーい顔してる。それにしても、貴女って本当宇宙人みたいな人よね」
「なんで? 私はこの国の人っぽくないの、そんなに?」
「うん、とてもね。その答え方自体が、宇宙人っぽくて、アタシは興味持っちゃう。不思議なことが、貴女といると起こるかもしれない、ってね」
「不思議なこと……」
「何よりかおるんの不思議なところって、憎めないところよね。普通の女の子なら、そこで儚げな雰囲気出して、男受け狙ったりするのに、かおるんって自力解決好きそう」
「自分の力で解決するのが普通じゃないの?」
「自力で解決できなくても、助けてと男の人に言うイメージが、貴女にはあまりないかな!」
そんな言葉を嬉しそうに言う月美のほうが、私には不思議な女の子の雰囲気がした。




