びっくりしました
短編で終わらなさそうなんで…( ̄▽ ̄;)
「蒼ちゃん、梓のこと忘れないでね…―――」
ピピピピピ―――
鳴り響く目覚まし時計の音で目が覚めた。ベッドの上で上体を伸ばしながらさっきまで見ていた夢を思い出す。あ、申し遅れました。私、上野 蒼と申します。
「ずいぶんと懐かしい夢見たな、梓元気かな?」
梓は昔引っ越してしまった私の幼馴染で、可愛い子だった。よく同級生男子にいじめられていた。ちなみに男勝りだった私はよく梓を助けていた。外見と内面が正反対の私たちだけど意外と一緒にいることが多く(梓が連れまわされてた?)、私たちが四年生に上がる前の春に梓の家が引っ越すことが決まらなければ―――。
あの別れから時は流れ、高校生になりもうすぐ二年生になるぞという春休みに母は告げた。
「葵、梓ちゃん覚えてるかしら?」
梓の話題が出たのを不思議に思いつつ頷く。
「あちらのご両親が海外に転勤になるらしいの、梓ちゃんは向こうについていく気はないということで我が家で預かることになりました、よろしくね。」
語尾にハードが着いてそうなノリで言われた!?!って既に決定事項なんですね…
「わかった、いつここ来るの?」
まあ、梓なら知らない仲ではないし、問題ないよね?
「今日よ。」
は?今なんて?
次は梓ちゃん視点で書こうと思います。m(__)m