第四十一話 ダンジョンアターーック④ 謎の素材、謎のイベント。はぐれちゃったけど問題ありませんよ?
本日2話目~前話と同じく盛り上がりに欠ける・・。
しばらく飛ばしてもらっても良いかも><
次話は10/26に2話投下したいと思ってます!
ドドドドドドドドドドドッ!!!!!!
雪の積もった斜面をものすごい勢いで押し寄せる白い壁になす術もなく飲み込まれるサチたち。
雪崩に飲み込まれ視界は白いまま流されている感覚はある。これがリアルなら間違いなく死んでるだろうけど幸いにもここはゲーム。もしかしたら生き残るかもしれない・・という思いながらサチの視界は暗転する。
ピーンポーン・・・。
※『ダンジョンクエスト:氷の王を説得(討伐)せよ!が発生しました。アイスキング・エレフ討伐(0/1)』
どの位の時間が経過したのかは不明だがナゾのメッセージの着信音で意識が覚醒したサチ。
「いたっ・・・くはないわね・・・あの雪崩はイベントだったのかな。」
耐久値を確認したが継続ダメージも含めて最大値の3割が減っているだけだったのだ。
「そうだ・・!?みんなは・・・?」周りを見るが誰もいないようでサチ一人だった。
PTの項目を開くが解除されており、メンバー枠には誰の名前も書いていない。ならばギルドチャットでと思いなおしギルドチャットで会話を飛ばす。
「皆無事??」
「!おねぇちゃん??いまどこなの?おねぇちゃんだけPT抜けてる上、周りにいないから皆探してるんだよ?」リーシャの声が聞こえる。なんとかギルドチャットは使えるようで安心したサチは、現在位置は4階への階段の南エリアと言うことだけが分かったのでそれを報告し謎のクエスト受注の事も伝える。
ギルドを作っておいて正解だったね。もしPT組んでただけだったらフレンドチャットで安全に連絡取る為にも町に戻る必要があったし・・・。
「おそらくあの雪崩のなかで何らかの条件をサチさんだけが満たしたのでしょう。私達は今よりそちらへ向かいますので、できるだけその位置から動かないでくださいね。」ユーリアさんのチャットが聞こえる。
あまり動くなと言われても周りには目印になるものがないので、最低限目安になる物がある所まで行こうと思いサチは行動を開始するのだった。そしてサチは絡まれる。もちろんモンスターに・・。
遭遇ししたのは〔氷狐〕で文字通り氷で作られた狐だ。動きが早く魔法も使ってくる。サチにとっては足場も悪い為、苦戦する・・・かに思われたが所詮は氷。魔法は確かに厄介で足場も悪かったが、
お気に入りコンボを使い空中から攻撃を仕掛けることで倒すことができた。
『氷狐の尾:氷狐の尻尾。本数が多ければその分品質が高い。氷でできているが温度による融解はほぼ無い。錬金術で触媒になることが多い。品質50』
この様なアイテムが手に入りました。錬金術で使えるならもうちょっとほしいな・・。待機場所が見つかったら皆を待ってる間に狐探しておこっと。
南側の探索を一人寂しくやっていると、漸く前方に山っぽいものと洞窟の姿が見つかった。
サチはとりあえず洞窟へ移動し、浅ければ探索、深そうであれば入り口周辺だけの探索をすると決めて中へ入っていく。
洞窟の規模は大きくはなかったがそこでサチが見たものは、洞窟の奥にあったおおきな祭壇。それも
いかにもな感じの青い体のゴーレムがいるではないですか・・・。掲示板を調べるとこのゴーレムはレアモンスターらしく名前をアイスゴーレムという。目撃例は9層で一度だけだったので5層にもいると分かると倒しに来る人もいるかもしれない。
とはいえサチ一人では流石に倒せないと思ったのでリーシャたちの合流を待ってからどうするかを決めることにした。そしてこの洞窟のモンスターはあのゴーレムだけだったので安全である・・と判断し、マップを見ながら位置をリーシャたちに伝えておき、サチは狐を探しに洞窟の外へ出たのだった。
「んもぅ!おねぇちゃんったら心配ばっかり掛けて!」後立腹のリーシャ。
時は少し遡りサチの報告を受けた直後、システムメッセージに表示された
《PTメンバーサチが離脱しました。》の文字。雪崩で死に戻りしたのかも・・。という話も出たがすぐにサチからまだダンジョン内にいることを伝えられ、しかも謎のクエストを受注させられていることを聞く。
「おねぇちゃんばっかり、何であんなに変なクエストに出会えるんだろう・・」
「サチちゃん、前にシステムにモテテ困ったって言ってたね。その時は意味は分からなかったけど、
もしかしたらこういう意味だったのかな・・」
リーシャの呟きとそれに答えるようだが、こちらも独り言を言ったマトイの言葉である。
「さぁサチさんのいる方向が分かったんだし早く合流しちゃいましょうか。」
ユーリアの掛け声に、独り言を言っていた2人が我に返る。そしてマトイにマップと地形を確認してもらいながら南へ向かう一行にモンスターが立ちはだかる。
現れたのはおなじみアイスベアー2体と氷狐2体そして〔アイスエレメント〕というモンスターだ。
「熊と狐は良いとしても・・霊体型のモンスターに物理攻撃機かないわよ!」
と確認をして対応する相手を決める。アイスエレメントにはリーシャが。残りの熊と狐は、リュウでターゲットを挑発し、ユーリアの範囲魔法でいつもどおり纏めて倒すと言う流れになった。
アイスエレメントと戦うリーシャだが、苦戦したかと言えば答えはNoである、かといって楽勝だったわけでもない。フィールドの降雪効果で火の魔法の威力は距離が離れるほど低下している為、できるだけ近くで使わないとダメージをとおせないのだ。戦い始めてから人選をミスしたことに気づいたが、今更変わる気もないので少しだけ本気で戦ってあげることにしたのだ。
アイスエレメントは遠距離にいると氷の魔法、中距離でも魔法と氷の礫(物理判定)で攻撃してくる。
リーシャは魔法を限界までひきつけ回避、アイスエレメントとの距離を詰めると言う技を見せた。
懐に潜りこんだリーシャは、全力の火の魔法を使う。
「バーストファイア!」 バースト○○とは相手との距離が近いほど攻撃の威力が変わると言う魔術師のための対接近用魔法で○には属性の名前が入ることが多い。
リーシャの魔法によってアイスエレメントは素材を残し消滅する。素材を回収したリーシャがもう一つの戦場を見、マトイの後ろから狐が狙っていることに気づいたリーシャが狐に魔法を放つ。
魔法の威力は下がったが後ろから狙われていたことに気づいたマトイは警戒を強めることで隙がなくなり、熊と狐は無事討伐されたのだった。
戦闘終了後にサチから再度通信が入り、安全場所とレアモンを発見した事を聞き、一行の進行速度が上がったのは言うまでもないですね?
視点はサチに戻る。
「暇つぶしには・・さい・・・てき・・ねっ!」そういいながら蹴り砕かれていく氷狐を見るサチ。
洞窟から少し離れた林の中は氷狐の湧出ポイントだったのでサチはそこに居座り続けていた。
現れてはサチに砕かれていく狐が若干かわいそうだったが、弱肉強食と言う自然界の掟には逆らえないのですよ。サチとしては氷狐は尻尾が目的であったが実はこの狐は熊よりも多くの経験値を持っており
すごくおいしい相手だったのだ。
「こういうのが見つかるから探索っておもしろいのよ・・ねっ!」
サチのアイテムボックスには大量の氷狐の尾があつまっており、格闘家のLVもぐんぐん上昇している。
周辺の採取ポイントからも幾つか新しい素材を手に入れている。
『R氷花の誘い:長い年月をかけ花のような形になった永久凍土の氷。決して融ける事がなく、大昔にはとある秘術の材料として用いられた。形も個体によってばらばらである。品質100』
『樹氷:芯まで融けにくい氷でできているがカテゴリは木材である。品質55』
「フィールドでレアアイテム拾ったのは初めてね。説明文も気になるし、倉庫に保存しておこうかな。
樹氷のほうはリュウが使うでしょうしもうちょっと拾っておきましょうか・・・」
狐とたまに出てくるスノウディアーを退けながらサチは皆からの連絡を待っているのだった。
その後も採取と狐退治を続け、なんと氷花の誘いが更に2つも見つかったのです。さすが私の称号・・
良い仕事してくれる・・・(何度目の感想かしら)
そして何度目かの採取ポイント巡りを終えた頃に待っていた連絡が来ました。
「おねぇちゃんが言ってた洞窟に付いたよ!?いまどこなのー?」
「今は近くの採取ポイントだからすぐに戻るわ、まってて。」
返事をして急いで洞窟へ戻るとそこにはちゃんと全員が揃っていた。
「よぅ!無事戻ってきたな。お前がいない~ってリーシャが騒ぎすぎて大変だったぜ?」
リュウがリーシャを見ながら言うと顔を赤くして怒るリーシャ。
「ちち違うもん!さわいでたのはマトイもだもん!」自分ひとりをいじられるのを嫌がったリーシャはマトイを巻き込んで反論する。
「うぇ!?わたしもサチちゃんの心配はしてたけど大丈夫とも信じてたから大丈夫だよぉ~だ」
マトイの答えにリーシャがグヌヌと唸るがキリがないので話をぶった切ることにした。
「皆無事で良かったよ。こっちはこっちで色々収穫があったから報告するね・・。」
そういいサチは林で採取したアイテムなどを表示する。
「へぇ・・採取で手に入ったレアアイテムかぁ。それも複数なんて珍しいよね。相談って言うのはこのアイテムをギルド倉庫に保管したいって事なのね。」
レアアイテムだし説明文が気になると説明し分配から除外する対象アイテムとしたのだ。
そして最後に洞窟の奥にいるゴーレムを倒すかどうかの話だがいつもどおり戦うと言うことになった。
レアモンのレアドロップ期待してますよ~。
そういうわけでやってまいりました洞窟深部(深くはないけどね・・)
先ほどと同じように祭壇前にどっかりと腰を下ろしているゴーレムがいる。
サチたちが近づくとゴーレムが反応し立ち上がり、サチ達もすぐさま戦闘体制に入るのだった。




