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第三十八話 ダンジョンアターーック①!回復アイテムの在庫が問題です。

おそくなりました!

べつのはなしをかんがえていたのですが過程を端折りすぎてしまったので

その話はボツにし、結局順番にやっていくことにしました。

やっぱVRと言う設定上1ヶ月経過させたらダメですしね・・・。


ではどうぞ~。

 「そろそろ他の国へ行ってみたいんだけど・・・」

そう言ったのは私ことサチです。突然の発言にギルドホームにいたリーシャ、リュウ、マトイ、ユーリア、リリーナはいきなり何言いだすの?と言った顔だ。


 「・・・他の国へ行きたいの・・・・」私は再度皆を見て発言する。そこで我に返ったリーシャが、

「あぁ・・そういえばおねぇちゃんは、この国から出たことないんだったっけ・・。」と答える。


 「確かにそろそろ他の国へ行って見るのも悪くないよな。マトイも最近の大山脈の引き篭もりの狩りで20LV越えたんだし俺とサチとマトイは他の国へいける転送ポータルの記憶位はしておいたほうがいいんじゃないか?」リュウも反対する気はないようだ。今までリュウに意見をいって反対されたことなんて殆んど無い気がするけど・・。


 「サチちゃんがいくなら私が断る理由はないから、私は構わないよ~。むしろ二人っきりでいいよ。」

マトイが発言した直後リーシャがすごい顔でマトイを睨みつけている。リュウは苦笑しながらそんな二人を見ている。


 「・・・はいはい!二人とも騒がないの!でね今マキノさんはいないから6人でとりあえず人族の町オーファンまでいって転送ポータルの記憶したいのよ。都合が悪いなら仕方ないんだけど一緒に来てくれないかな?リーシャたち他国の3人は既に記憶済で面倒かもしれないけど・・。」


 私がそういうと、ユーリアさんは途中寄り道してボスを倒すのも含めるなら付いていくといいだす。

魔石ほしいもんね。めざせ魔工師上級職・・・ですかね・・。すっごい茨の道になりそうな予感・・。


 ボス討伐には誰も反対しないみたいなので再度確認をとると全員OKだということなのでここ最近生産に精を出してつくりだめていたポーション(回復、精神、万能)を大量にホームの倉庫に突っ込み各自に引き出して準備するように言う。リュウたち知り合い3人は私のアイテムのおかしさを知っているので慣れた手つきで準備を整えたが、ユーリアとリリーナはアイテムの効果の高さに如何せん引き気味である。


 「こ・・こんな性能のポーションがあったなんて・・。」ユーリアがわなわなと震えながら鑑定しているようでこのような発言がボソッときこえた・・。リリーナの方は、精神、万能ポーションを多めに引き出し、回復量のチェックをしていて同じように驚いていた。


 「あのぅ・・・サチさんはこの回復アイテムはバザーに出さないんですか?これを出せばすぐに売れるのでギルド施設の為のお金稼ぎには絶好のチャンスだと思うんですけど・・・。」

 リリーナは疑問を私にぶつけてきたので、今の状態で出してこの良品しか売れなくなったら私が他のポーション売りに嫌われちゃうので出しても数本だけに決めていると説明、実際私のポーションは値段が高めにも拘らず即売してしまうのだから・・。数本ずつしか出さない為、ストックがたまりすぎてこういうときじゃないと消費できないのが悩みの種である。

 私の説明になるほど・・とリリーナは納得し、改めて倉庫の中を物色し始める。そして全員の準備が整い、いざ人族の国オーファンへ・・・むかいました!


 アニエスから初心者向けのフィールド『アニ平原』をぬけ、鬱蒼とした森のフィールド『リスニャンの森』も通り抜け、関所のあるフィールド『オルファの関(獣人国アニエス側)』へ到達。あぁ・・獣人国側と表記されているのは他にいくつもオルファの関があり(妖精国フィエラ側、妖魔国サラセニア側、龍人国ドラグレイ側とあるからである)各地へ通じているからである。

 でもオルファって聞くと良く切れるカッター○イフを思い出す・・よね?伏字の意味はないですね・・。


 その関所通過時にいつの間にやらステータスと国外へ出るクエストの達成済みかどうかを見られるのだ。その際、何かイベントが起きるかと思いましたが何事もなかったので無事国境を通過。リーシャもそんなのないよ!といってましたが、私が通るんですよ?何か起きても不思議じゃないはず!と言いそうになりましたよ。でも今は起きないかもしれないけど先々は分からないもんね。きっとこの勘はいつか当たるはず!?


 人族のエリアへ入った所でユーリアから提案されたボス狩りについて話し合うことになった。

「この先、北へ2マップ進めばオーファンで、北へ進まず西へ1マップ進めばダンジョン『氷焔の鉱山』があるフィールド『クマール高地』があります。氷焔の鉱山は全10層からなってて1~4層はアニマ洞穴と同じくらいの強さですね。

5~9層まではサチさん達の知る狩場でたとえるなら、ザックラーム大山脈中腹のモンスターを1~2段階強化したものになりゴーレムなどの巨体種も出現します。一応フィールドにも巨体種がいるはずですが、倒された報告はないですね」


 ユーリアが説明し、リーシャを除く全員が自分のするべき行動を考える。大体は各自思い通りにやってれば、連携が取れる程度にはPTを組んでいるので大丈夫だろう。

 割り振りとしてはこんな感じですね・・。

サチ/女帝(補助/中衛)、リュウ(剣士/タンカー)、リーシャとユーリア(火力)

リリーナ(ヒーラー)、マトイ(投擲手、暗殺/遊撃)となる。


 私がユニークをもってることは全プレイヤーの知るところなので、最初から女帝を使っていくことにする。あ・・でも女帝を使うのは身内でいくときだけだよ。何度も言うけどスキルが恥ずかしいもん・・。


 道中のクマール高地では緑色の体表をした熊と戦いましたよ。この熊がまた厄介でした。高地だけに森や林が多く、草陰や森に隠れられるとなかなか見つかりません。そのくせ追いかけるのを止めて先へ進もうとすると背後から襲ってくると言う始末に終えない相手です。

 マキノさんがいれば地魔法でバインドして倒しにかかればいいだけなんですけどね、今日はそのマキノさんがいない・・なので最初から全火力を集中。私自身は6人のフルパーティなので職業補正ステータスがあがってますし、他の皆さんも同様です。熊が襲い掛かってきた時に私のスキル〈ひれ伏しなさい〉を発動し、スタンさせるとそこへリーシャとユーリアさんの魔法が炸裂・・・倒そうと思えばすぐに倒せるメンバーなのですよ・・ふーふーふ。(古い方の某猫型ロボットアニメ風)


 そんなわけで私達は『氷焔の鉱山』を目指し、高地を採取も織り交ぜつつ驀進しましたよ。


「あ・・!みえてきた・・あれだよね『氷焔の鉱山』って・・・。」リーシャが指差しながら言うと、全員が指の指されたほうを向き、ダンジョンらしき鉱山を視認する。


 「あぁそうですね。あれが『氷焔の鉱山』です。」とユーリアも、高地歩きが疲れたのか森ばっかりの風景にうんざりしていたのか心持嬉しそうに返事をした。


 まだここからダンジョンアタックが始まると言うのに既に皆お疲れモードである。

ここで一旦ローテーションでいろいろな休憩を取ってから、ダンジョンへ向かうことを決め、

マトイとユーリアが先にログアウト・・町でのログアウトではないのでアバターは残ったままである。

15分ほどで2人が帰還、続けて私とリーシャの姉妹がログアウト、昼食を軽く食べお花摘みしてからログイン、入れ替わりでリュウとリリーナがログアウトしていく。

 全員が休憩から戻ったので、『氷焔の鉱山』についての注意事項を再確認する。

1階を除く3階、5階、7階、9階にはダンジョン効果で全エリア微量ずつだが継続ダメージを食らう場所であるとの事。特に戦闘中などは油断すると継続ダメージと敵の攻撃の相乗効果で死ぬことが多いという。


 3階と7階は炎属性の耐久値への継続ダメージ、5階と9階は氷属性のダメージで耐久力と精神力の両方へ適用されるのだ。

現状これを回避することはできないので大量のポーションがここで役に立つのだ。

ダンジョンの攻略記録はいくつも出ているが継続ダメージのある奇数階は下層への道以外はマッピングされてないのと事なので回復アイテムの在庫が許す限り探索することとなった。


 ボス倒しに来てるのに回復アイテムを使ってしまってもいいのかですって?

いいんじゃないかなぁ?これから先に回復剤が使えないと言う条件でボスと戦うこともあるかもしれないんだし、その時が来ても慌てずにいられる様にする練習だと思えば・・・。ね?


あぁ・・そうそう『氷焔の鉱山』に入る前のローテーション休憩が終わり、入ろうとした時に後ろから別のパーティがやってきたのですが・・見覚えのある人がいました。

まずはビャッコさん率いるチーム【猫の手】からビャッコ、ジオン、アレク、ミミル、そして、ふぁふなさんの5人と一人だけ見慣れないドワーフ男性の6人PT。


 もう一ついたのですがそっちは全員エルフでチーム【妖精剣士の集い】といいリーシャの知り合いのようです。名前的に脳筋なのかもしれません。

 ビャッコさんたちは私と、エルフさんたちはチラチラ私の方を見つつもリーシャとおしゃべりをしていました。その際に彼女達の目的がレアモンスターだと知り、早速根掘り葉掘り聞きました。


 その情報によると3階から9階までの各層にはその階に出現する種族のレアモンスターが現れるそうです。出現率はフィールドよりダンジョンの方が高いらしいとの事。奇数回ではゴーレムがいたそうですが継続ダメージのおかげで倒してる余裕はなかったため存在すると言う情報のみとなってます。

聞くべき情報を聞き出し、少し世間話ついでにギルド設立の話をすると、既に知られてはいましたが喰いついてくる5人。リュウからも数人はギルドに男性キャラがほしいと言われていたことを思い出し、とりあえずビャッコたちを誘ってみる。まんざらでもない様子だったがドワーフの男が何事かを呟くと、ビャッコたちは慌てて今はやるべきことがあるからごめんね・・と断りを入れてきたのだった。

その後ビャッコたちはサチたちに先に入らせてもらうわねと断り『氷焔の鉱山』へ入って行った。


 一方リーシャの知り合いエルフたちはといえば、サチの事を聞きまくるエルフにたじたじのリーシャという姿が見られたとか・・。リーシャにギルドチャットで助けを求められエルフたちの元へ行くと・・・サチが一人のエルフと話している間にススっとダンジョンへ入っていったのだった。 

 残ったエルフの大剣使いは仲間が申し訳ない・・と謝ってから先にもぐった仲間を追いかけるのだった。



こんな出来事があった後だが1階へ入るとウジャウジャといるわいるわ・・・あれはインプっていう子悪魔型のモンスターですね。その群れの総数が約30匹。


 「あれえぇ~?さきにいった人たち敵を倒していかなかったのかな?」

そんな声が出るほど多い数だ。その洩れた一言にユーリアが答える。


 「自然発生型のダンジョンはモンスターの再湧出ポップ速度が2倍なんですよ。なので先に行った人たちが倒していても私達が通る頃にはほぼ元通りって訳ですよ。」


 なーるほど・・そうなんだ・・・とサチだけでなくリュウやマトイからも反応が出る。

話をしている間にこちらに気づいたインプ達・・(目算7匹ほど)がギィィィ!と声を上げながら寄ってきている。


 すぐに戦闘態勢に入るメンバーたち。開幕一発目は定番となったサチのスキル〈ひれ伏しなさい〉が発動し、あっさりとビクッと硬直するインプたち。この子たちには麻痺率が高いみたいね・・・と思いながらユーリアに作ってもらった暗器(手甲鉤でひきよせ小刀で斬る)を使い屠る。

 他のメンバーを見ると麻痺した個体を蹂躙していた。抵抗等無い為大火力を使う必要もなく、手数で倒しているようだ。リリーナが鈍器を持っていたのには驚いたけど・・。


 そのあとも残っていたインプを蹂躙し素材をはぎ取る。


『子悪魔の角:インプの角。粉末にして薬系の材料などに使う。効果はさほど高くはないが万能である』

『子悪魔の羽:インプの羽。羽という名前だが食べ物。こりっとした歯ごたえが病みつきになるとか?』


 というものだ。インプの羽って食べ物なんだぁ・・・帰ったらリリーナに調理してもらおう・・・。

そういう視線をリリーナに向けると分かってますよと言う顔をしてコチラを見ている。いつの間にか私が腹ペコな子扱いされてる?


 1階にはインプが9割、ダークオニオンという植物系モンスターが残りという感じだ。

ダークオニオンはスキルを使う必要もなく攻撃すればすぐに死ぬほど弱かった。だがドロップされた食材(もう素材とは言わない)がおいしそうだったので楽しみが増えました。


 そうこうしていると2階への階段があったので私達は降りていくのだった。

名前 サチ(♀) 

 種族 獣人種猫又族


 職業 格闘家LV29・鍛冶師LV28・錬金術師LV26・女帝LV21・〈空き〉


 称号 アクティブ

 〈駆け出しの〉・〈絶対的幸運の〉・〈無望な〉・〈姫の〉・〈覇者の〉 ・〈怪しさ満点の)


 称号 パッシブ

 〈試練を超えし者 (パッシブ)〉・〈氷の王の加護 (パッシブ)〉


 スキル 格闘家 ;〈ラッシュ〉・〈ダッシュ〉・〈コンボ〉・〈ロック〉・〈エアリアル〉・〈発頸〉

     鍛冶師 ;〈鑑定〉・〈鍛冶〉・〈採掘〉・〈固定レシピ化〉

〈看破〉・〈渾身の一打〉


     錬金術師;〈鑑定〉・〈錬金〉・〈採取〉・〈分離〉・〈素材属性委譲〉


     女帝  :〈ひれ伏しなさい〉・〈オーホッホッホ〉・〈貴女何様なのかしら?〉・〈あんたの物はあたしの物〉


装備 武器:真鋼鉄爪

    頭:なし

    体:真鋼の胸当て

    腕:真鋼の手甲

    足:真鋼の脛当て

    アクセサリ:試練のネックレス

    アクセサリ:無骨な三錆ラスティーリング(赤)

 所持金125450R


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