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第二十六話 仲良しボス狩りパーティ②。ウハウハになっちゃいそうな問題です!

あいかわらずのグダグダ・・・


この物語の本編は14話以降なんだよ?知ってた?

 「わたしもスケルトン倒したかったのに・・・・」落ち込むサチ。


目の前にはスケルトンだったものの残骸が残っていたがリュウがドロップ取得作業を行うことで消えていった。リーシャはリーシャでサチが落ちこんでいることを気にせず、先の戦闘時の大火力についてのコメントを求めていた。その件については、スゴイネーと片言でほめてあげるとニヘヘと笑って大人しくなった。


 「ふふっ、ごめんねサチさん。私もついつい悪乗りしちゃったわ~。」とマキノが余り反省しているようには見えない表情で形式上謝っている。サチは「うぅ・・」っと恨んでます!と言いたげな目でマキノを睨むがどこ吹く風・・・・。


 「おーい。ドロップ拾ってきたぞ~・・・ってなにやってんだ?」いいながらリュウが戻り、落ち込んでいるサチを見て一言。

 「あ~確かに先生とリーシャの範囲魔法はひどかったな・・あれだ。範囲で全部纏めてじゃなくてそれぞれターゲットを決めてやるべきだったんじゃねぇか?あそこまで一気に殲滅されるとオレとサチがモンスターを攻撃できないんだよな。」

 リュウにしては気の利いた発言でリーシャはともかくマキノはバツの悪そうな顔をする。

 

「先生ね、まとまってる敵がいると殲滅したくてたまらなくなっちゃうのよ・・そのせいで妖魔の国でPT組んでくれる人があんまりいなくてね。今回サチさんが誘ってくれたからテンションあがりすぎちゃったかもしれない。」と今回はちゃんと反省してくれたマキノ。


 「じゃあもう一つか二つくらいスケルトンの群れを見つけたら私とリュウで倒すってことで許します。マキノさんとリーシャは補助限定でよろしく。でリュウはマキノさん達を守りつつ近寄ってくるのをお願いね。私がスケルトン砕くから!」サチはもう敵を蹴りたくてウズウズしているがちゃんと指示を出していく。

 そのまま地下4階の大部屋と小部屋をぐるぐると回っていきスケルトンのグループを4つほど引き連れて移動をする。スケルトンは1グループ4~6体で編成されており単体で出てくることはない。


 スケルトンの群れを引きつれながらサチたちは地下5階へ続く階段のある広場へ到着したのでここで纏めて倒すことにした。スケルトンたちはカッチャンカッチャンと骨を?鳴らしながらサチたちに襲い掛かる。サチは10体ほどで固まっているスケルトンに突っ込むとまわし蹴りを鮮やかに決めていく。そこには銀色の美しい風が舞い踊っていたようだという噂・・・(リーシャ談)



 「で・・?サチ。お前がスケルトン全滅させてどうすんだよ!( ゜Д゜)㌦ァ!!」

 サチはリュウに怒られ地下5階へ降りた所で正座している。

 「面目次第もございません・・(´・ω・`)」

 サチがリーシャとマキノに言った不満をそのまま自分で実行したのだから怒られても仕方ない。

リーシャは気にしていないがマキノは面白がってそうな顔をしている・・・気がする。グヌヌ。


 それはともかくとして、地下4階で拾ったアイテムをおおまかに数えると骨材140、骨髄40、秘薬草120、真鉱石80、その他異常系植物材50と少ない時間であるにも拘らず大量に採取できた。


 「なぁ・・・骨髄出すぎじゃね?これレアアイテムなんだよな?」とサチが以前ビャッコたちと組んだ時と同じ感想を口にしたがあえて答えなかった。

 「私と組むとレアアイテムなんてレアじゃないんだよ!?」と胸を張って自慢するサチ。赤くなるリュウ・・いやもうこの流れはいいか・・・。ともかくとして十分すぎるほど素材を獲得したので、ボスエリア前で動きの確認をする。


 「入る前に私も聞いただけなんだけどここにはボスが2種類いるみたいなのよ。私が見たことがあるのは蛇で倒したら魔石が手に入ったよ。蛇の場合私が指示できるけど、もう一方のボスといわれるマングースだったら対処法が分からないから、様子を見ながら倒すことになると思う。・・じゃあ行こう!!」


 サチたちは役割の確認をし、ボスエリアへ侵入するとそこには・・・蛇とマングースの両方がいたのだ

ボスたちはお互いに牽制している様だったが、サチたちの侵入を感じ取ると争いを止めてサチたちへ視線をむけ威嚇をしたのだ。


 「ちょっとまってぇ!まさかこれってボス2体と戦えっていうことだったりするの?・・4人で?」

サチは戦いが始まる前から混乱していた。どちらかと戦うはずだったのに蓋を開けてみればその両者が

サチたちに対して牙を向いていたのだから・・・。


 「お・・おい。どうするんだ?さすがにボス2対持つのは厳しいぜ?」リュウも流石に想定外だったようでビビッている。リーシャはボスウマーとか言いながら臨戦態勢だ・・なんで?マキノもリーシャと同じですでに臨戦態勢だ。


 「サチさん、殺らないと殺られちゃうんだったら殺るしかないでしょ?」マキノの微笑みをみたサチは背筋がぞくっとした。マキノやリーシャにとってはここのボスが2対揃って強敵認定になるのだから嬉しそうだ。


 火力の2人がやる気なのでサチとリュウも仕方ないやろう!という気持ちにならざるを得なかった。

ボスたちはまだ初期位置から動いてない為、どういう割り当てで挑むかを相談すると、

サチとリーシャで巨大穴倉蛇の対応、毒蛇が出た場合は優先してリーシャが殲滅。サチが穴倉蛇のタゲをキープするということになり、リュウとマキノでマングースの相手をすることになった。



 相談が終わり、リーシャとマキノが補助魔法バフをかける。その後攻撃魔法の詠唱、詠唱をしている間にサチは蛇へリュウはマングースの方へと散る。



 サチ&リーシャ vs 巨大穴倉蛇&毒蛇

 

 「前と同じ動きだったらあたらないよ・・っと」

一度戦ったことがあるので対して苦労せずターゲットを持ちつづけることができた。

サチが〈ダッシュ〉からの〈ラッシュ〉、後は続く限り〈コンボ〉を組み込み穴倉蛇の体力を削っていき、穴倉蛇がサチに対して攻撃モーションに入ると素早く離れる。その隙にリーシャが単体攻撃魔法を放っていく。たった二人でしか攻撃していないのに穴倉蛇の体力はがんがん減っていく。流石におかしいとサチは思ったが、実はこれ・・カラクリがあったのだ。

 2体同時でボス戦闘をする際単体で登場する時よりも体力の上限値が低く設定されている・・のだが、単体ではしてこなかった攻撃方法を多々してくるので難易度的には変わらない・・はずだった。

 前回の巨大穴倉蛇の場合だと単体の場合75%50%25%で取り巻きを召喚。20%をきると攻撃威力増加

と数パターンの攻撃手段追加だったのだが、今回の場合は10%減る毎に取り巻きを召喚、30%をきると攻撃威力増加と攻撃手段追加になったのだ。サチにとっては取り巻き召喚回数が増えただけのことなので、

リーシャに取り巻きの駆除を頼みながら蛇の体力を10%までへらし、その蛇を連れてリュウ達の元へ急ぐ。リュウ達もマングースの体力を減らしていた為リュウに声を掛け、相手するモンスターの交換スイッチをする。こうすることで両方のボスドロップアイテムが手に入ることになった。

 残りの体力がわずかだったマングースはリーシャの魔法で足止めされ動きが鈍くなった所へサチのラッシュコンボで止めを刺されることになる。



 リュウ&マキノ VS マスターマングース


 「マングースか・・爪の攻撃速度がかなり速いな・・。」

リュウはマングースの攻撃を盾で受けたりはじき返したりしながらつぶやく。リュウもタンクの練習と称してここに来ているのだからボスの動きくらいは調べて報告しないといけないから必死だ。

 マキノにはリュウがマングースの攻撃をはじき返して仰け反った瞬間に攻撃を入れてくれる様に頼んであるので、マキノの方へタゲが流れないように挑発し、チマチマと斬りつけ、タゲが離れないように動いた。又聞きの形でサチから体力が減ると攻撃パターンが変わると聞いていたのでマングースの体力を見極めつつ情報を集める。

 数えるのもしんどくなるほど攻撃をはじき返し続け、マングースの体力も2割を切った頃に、マングースの体からオーラが噴出し、移動速度が1.5倍くらいになった。

 動きの素早くなったマングースに対しリュウ自身の攻撃は当たりにくくなり、マキノへ任せることが多くなってしまい、とうとう一瞬とはいえマングースのタゲがマキノへ向いてしまう。

 「やっべ!!センセー!逃げてくれ!」リュウがマキノに声を掛けるがマキノはあわてず騒がず、冷静に魔法を紡ぐ・・


 〈大地の裂けアースクラック

 マキノの魔法によりマキノにマングースの攻撃が届くまで後わずかまで迫っていたマングースがスタンに陥る。その時間わずか1.5秒。

 スタンから覚め、マキノへ振り下ろされる爪の一撃。これを食らえばマキノは致命傷か即死してしまうだろう。だがそのマキノの稼いだ一瞬がリュウを間に合わせた。


 ガッキィィン。

振り下ろされたマングースの一撃はぎりぎり間に合ったリュウの盾にはじかれる。仰け反った隙に、マキノが魔法を打ち込む。この魔法によりマングースの体力が残り1割を切る。

 そこにサチの声が届く


 「リュウ!!!交代!!マングースのタゲ外れるまで蛇お願い!そのまま倒しちゃっていいからね!」


 「おう!そっちは任せるぜ!」


 そして蛇と相対したリュウだがマングースの攻撃が早かった為、蛇の動きが遅く感じ余裕で体力を削りきり勝利した。



  ボス戦終了後


 「勝ったね!2体きたときにはどうなることかと思ったけど、何とかなってよかったよ。」


 「おねぇちゃん!ボスとの戦い見て思ったんだけど、LVより強く感じるよ。トッププレイヤーの前衛とも並べると思う。」


 「久しぶりのボス戦。楽しかったわ。・・・さぁドロップの確認しましょう!ワクワク」


 「先生に賛成だ。ドロップいいのでてるかな。」


 互いが互いに好き勝手をいいながらドロップの確認をすると・・


 『R穴倉蛇の心臓魔石:巨大穴倉蛇の心臓から稀に取れる魔石。インゴットや石材等と合成すると特殊能力が付く』が前回同様複数出現し3つ


 『Rマスターマングースの心臓魔石:巨大穴倉蛇の天敵であるマスターマングースの心臓から稀に取れる魔石。アクセサリや糸素材に合成すると特殊能力が付く』が3つ


 とすばらしい成果だった。分配はリュウとリーシャがマングースの魔石を一つずつ。

サチとマキノが蛇の魔石を一つずつ取得し、残ったものは露店販売し売り上げを分配するということになった。


 そして・・・

 ポポポポーン

 聞き覚えのある音が聞こえる


 『アニマ洞穴の守護者 2柱を討伐しましたので称号〈覇者の〉を取得しました。』

 〈覇者の:アニマ洞穴のボスを少ない人数で討伐した際に手に入る称号。洞窟内での素材採取率が上がる。ステータス補正小〉


 「おぉ・・なかなかいい称号だね。」


 サチがいうと、リーシャたち3人は特殊な称号はそこまで多くもっていない為、今回サチと同じ称号を得たので喜んでいるようだ。


 その後4人で町に戻り、魔石をバザーへ出品すると、夜も遅くなっていたので挨拶をしログアウトするのだった。


名前 サチ(♀) 

 種族 獣人種猫又族

 職業 格闘家LV19・鍛冶師LV18・錬金術師LV12・〈空き〉


控え職業:投擲具職人・投擲手 


称号 〈熟練の〉・〈絶対的幸運の〉・〈無望な〉・★〈姫の〉 

 〈森の守護者の〉・〈覇者の〉New


 スキル 格闘家 ;〈ラッシュ〉・〈ダッシュ〉・〈コンボ〉・〈ロック〉

     鍛冶師 ;〈鑑定〉・〈鍛冶〉・〈採掘〉・〈固定レシピ化〉

〈看破〉 

     錬金術師;〈鑑定〉・〈錬金〉・〈採取〉・〈分離〉


装備 武器:真鋼鉄爪

    頭:なし

    体:真鋼の胸当て

    腕:真鋼の手甲

    足:真鋼の脛当て

    アクセサリ:真鋼のリング

    アクセサリ:なし

 所持金385450R


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