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第十九話 リアルなお話 そこで問題発覚です

文章がまとまらない・・・

いいんです自己満足ですから・・・

ゆくゆくは書き直していく予定ですが今は突っ走ります

 あの森で恐怖の体験をしてから3日が経過した。あの後ログインしようとすると恐怖が蘇ってしまい

どうしてもTCOにログインできない日々が続いているのである。仕方なく優未は自分が落ち着くまでは

ログインを制限して、リアルの用事を済ませることにした。当面の問題は夏休みの宿題である・・が

優未はそれなりに優秀な為、夏休み前に配布された科目別の宿題は大方終わらせており、残っているモノといえば自由課題くらいだった。そこで優未は自由課題を片付けるべくどういったものを題材にするかを考える為に、市内の図書館へ向かった。


 「ん~、なにかよさそうな題材ないかなぁ~。」

ゆっくりと棚を探しながら良さそうなものを探す。すると・・・


 「あら?幸淵寺さんじゃない?」


 「ふぇ?・・あ、真木先生。おはようございます。」声をかけてきたのは優未や勇人のクラスの担任である真木仁美先生(年齢は20代後半に差し掛かったところ)である。


 「おはよう。朝早くから幸淵寺さんはどうして図書館に?」と真木先生に聞かれ自由課題の題材を探しにきたことを言うと真木先生は感心したように言った。


 「うん、感心感心。それでどういったものを調べるか決めたのかな?」


 「いいえ。実は何を調べたらいいのか分からなくて、本でも読みながら興味を引かれるものがあれば

調べようかなと思ってます。」


 「そうなのね~。ではそんな幸淵寺さんに参考になるかもしれないヒントをあげましょう。

たとえば、最近の流行といえばやっぱりVR関連よね。医療やゲームなどに取り入れられてるんだし、

課題の一つにはなると思うわよ。幸淵寺さんもTCOやってるのでしょう?アレのシステムについて調べるのも十分課題として成立するわよ。」


 「そんなものでいいのでしょうか・・。確かに今の最先端といえばVRになりますが・・・

TCOだけを調べてもダメですよね・・・・ってあれ?先生・・幸淵寺さんも(・)・・って言ってましたけど、先生もTCOをされてるんですか?」先生の言葉の中に引っかかるものを感じ質問をすると真木先生は微笑み頷いた。


 「えぇ私も初日からプレイしてますよ。今日も先ほどログアウトしてきたところなのよ。」


 「へ・・へぇ~。先生は私がやってるってほぼ断定してましたが・・あちらで会った事あるんでしょうか?」


 「いいえ。幸淵寺さんとはあってないわねぇ。でも貴女TCOで今、時の人になってるわよ?」


 「え?・・そうなんですか?私そんな目立つことしてないと思うのですけど・・・」

というと真木先生は少し目を細めて


 「あぁ・・そうかぁ幸淵寺さんはこういったタイプの子なのね・・」と勝手に納得されてしまう。


 「あの~先生?せ-んせーい!!」


 「あっ・・ごめんなさいね。幸淵寺さんはTCOの掲示板見てるのかしら?」


 「掲示板ですか?私が見るのは相場情報とモンスターのドロップ関連のスレッドですね」


 と答えると、真木先生は何かを考えひとしきり納得したように頷くと


 「こういうのは本人に言うべきことなのかわからないのだけど・・・・」と前置きをして真木先生が話し始める。話を聞くと、初日に作成して中央広場に現れたときから話題に上がっていたらしい。

 サチのことが専門に書かれたスレがあることや親衛隊をなのるグループがいくつか作られているなど

自分の気づかないうちにたくさん影響を与えていること、さらに言えばここ数日ログインしていないことに対するグループの不安が加速度的に増してきているらしい。


 「そんなことになってたなんて・・・・でも私はまだTCOに戻れなくて・・・」

 優未は真木先生に自分がログインしていない理由の相談をしてみると、真木先生は「そうだったのね」

と真摯に相談に応じてくれた。自分でも下らない事で渋っているのは分かっているが、妹の美希や勇人には、何か恥ずかしくて相談できず一人悶々としていたのだ。


 優未は真木先生に自分の悩みを聞いてもらえたというだけで気分が少し晴れているように感じた。

そして自分のあずかり知らぬ所とはいえ、他の人に心配をかけていたのは悪いと思いTCOに顔を出す決意をした。


 「先生、よろしければ先生のTCOでのキャラクターを教えて頂けませんか?先生が一方的に私の事知ってるのはひどいと思うのです。あとはTCOでも相談事があるときに相談したいので。」


 「えぇ、いいわよ。先生のキャラは・・・・」




 その後先生と一緒に食事をしながら自由課題の採点についての基準を聞き、夕日が沈む頃に別れた。

家に戻ると、美希にTCOを再度スタートすると伝えると嬉しそうにしていた。

 夕食を終え、VRマシンを手に取り、たった3日とはいえ心配をかけてしまった人(特に勇人)に謝ろうと決めてログインした・・・・。

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