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薔薇騎士団恋愛物語~サンナ編

作者: 鳳凰 御琴

「優しい恋」


此処はリアス姫が治める国-ハルタン

そこに所属する世界に名高い薔薇騎士団(Rose-Orden)

人はこれをローゼオルデンと呼ぶ

そこの騎士団長颯太は内政に長けリアス姫を支えていた

あるとき同盟国であるガルタマが裏切りハルタンに攻め寄せる

薔薇騎士団は全員で七人


騎士団長で槍の使い手-颯太

綺麗な容姿に銀髪で穏やかな雰囲気


弓の名手-那瑠なる

オレンジの髪にいつも花の髪飾りをしている幼い感じだが24歳。喋り方も幼い


剣術の使い手-ソウリ

青い髪に赤い目。無口無表情。扱いにくく颯太と仲はあまりよくない

本をよく読んでいる


罠の名人-九龍

厳格で誰に対しても厳しい。優しいのだが不器用でなかなかそれが伝わらない

金髪で金眼・・背が高く180cmもある


鉄壁の壁と言われる巨漢-イサミ

いつもぼーっとしているが知略に長け争いごとは好まない

黒髪でいつも笑っている

見た目はおっさんだがまだ25歳


鉄砲使い-サンナ

柔らかい喋り方でいつも九龍と喧嘩になる

颯太を凄く慕って居てよく颯太に甘える

赤い髪に青い目をしている

まだ15歳だが戦場では狂気姫という呼ばれ方もしている


双剣の舞い-リリス

ローゼンオルデンに颯太の次に所属した

みんなの世話役でもありどうしても背伸びをしてしまうが本当は寂しがりやでぬいぐるみが大好き

緑の髪に紫色の目をしている


ローゼオルデンは兵を連れすぐにガルタマとの決戦に望んだ

敵は先に陣を張り待っていた


「我らローゼオルデンの力を見せつけよ!神は我らとともに!」


「ねぇ颯太さん~私~服が汚れちゃうわ~」


っと文句をいつものように言ってくるサンナ

そしていつものようにそれにイラつき九龍が文句を言いに来る


「貴様はローゼオルデンとしての自覚が足りなさすぎるぞ!」


「まぁそう言うなって・・まぁサンナも女の子なんだしな」


っと頭を掻きながら困った笑顔を浮かべる


「騎士団長の貴様がそんなのだからサンナが調子にのるんだぞ!」


「颯太さん~この人怖い~」


そこにサンナと九龍を押しのけてリリスが来る


「颯太・・・来るわよ・・あんたらも戯れてないでさっさと持ち場につきなさい!」


リリスはこの騎士団の一番最初から居る存在でリリスに意見できるのは颯太のみだ

仕方なしに二人は持ち場に戻っていく

ガルタマは地の利を生かした戦法が得意だと聞く

戦いの旗が上がる


「颯太よ・・私はさっそく罠を張り巡らすぞ!」


九龍にコクりと合図する

そしてサンナは先陣を切って活路を作る


「うふふ~私の服汚さないでね!」


しかし連射式マグナムを二丁で打ちまくってるやつに誰が近づくだろうか・・

颯太は苦笑いを浮かべ左翼部隊に加わる


「はぁ!たぁー!」


リリスも右翼部隊で順調に暴れている

崖の上からガルタマの軍が奇襲してくる

そのせいでサンナは完全に敵に囲まれてしまう


「あらあら~女の子一人に・・怖いわ~」


マグナムの弾を充填しカチっという音ともに不敵な笑顔を浮かべ

銃声が響く


「あはは~私のマグナムは無敵よ~」


「あちゃ~サンナのやろう吹っ切れやがったな」


っと九龍がため息をつく

自分の罠は今回必要無さそうだっと思った九龍は仕方なしに小刀を出すと颯太の部隊に加わり一緒に暴れる


「おや?九龍?罠はどうした?」


「敵が脆すぎる・・」


颯太はやれやれとして敵本陣まで攻め寄せる


「な!?ここまで・・」


ガルタマの王-ジェイナは跪く


「どうする?王様?」


っと槍を突きつけ聞く


「解った・・降伏しよう・・我らガルタマはハルタンに所属する」


颯太はにやりと笑うとそのまま去る

颯太は勝利の旗をあげローゼオルデンの帰りを待つ

しかしいくら待ってもサンナが帰ってこない


「どうしますか?」


リリスもかしこまって居る


「とりあえず姫に報告しよう・・サンナは帰ってくる・・きっとな・・」


颯太はリアス姫に戦果を報告してそれから毎日サンナを探しに出ていた

だが見つからない・・

颯太は死体がないなら生きてると信じていた


そして4ヶ月後・・

ふらりとサンナは帰ってきた


「ただいま~ごめんね~ちょっと汚れたから温泉に言ってたのよ~そしたら遅くなっちゃった・・テへ」


っと舌を出していたずらに笑う


リリスが前に出たがそれより早く颯太が前に出た・・


パシン!


「痛い~颯太さん~女のコ打っちゃダメよ?」


「サンナ!お前は・・もう知らん・・」


バタンとドアを閉め出ていく

サンナはきょとんとしていた


「サンナ・・颯太はねあんたのこと心配してずっと夜もほとんど寝ないであんたを探してたのよ」


サンナは初めて怖くなった

このままでは颯太に嫌われてしまう

それは嫌だ・・

どうしたらいい・・

怖い・・恐怖が初めて自分を支配する


「謝ったほうがいいよ!颯太様・・怒ってた・・そして泣いてた・・」


那瑠がサンナにそっと言う


「ガキでも分かることだな」


っと九龍が自分の部屋に戻る


「いってくる!」


っと部屋を飛び出して颯太を探しに行く

颯太は川原で泣いていた

どうして・・心が苦しくなる

サンナのことが・・好きなのか・・

夕焼けを見ながらつぶやく

颯太は初めて自分の本当の気持ちに気づく


「颯太さん・・・」


サンナが後ろから颯太に抱きつく


「ごめんなさい・・私もう・・勝手に居なくならないから・・颯太さんが好きです・・」


耳元でそっと囁く


「サンナ・・私もサンナが好きだ・・」


っとサンナを抱きしめる

サンナと付き合うのは凄く大変そうだがきっと楽しいだろう

心の中の穴が初めてお互い埋まった

こうして二人は夕焼けのした手を繋いで帰る


「颯太さん♪」


「ん?」


っと横を向く


「愛してる♪」


っと唇を奪う

二人の影が夕焼けと一緒に綺麗に重なった

二人にとって困難などもはや怖くなかった


END

楽しく読んでいただけたらと思います


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