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メロンソーダの約束

作者: Ryo

Ryoは、仕事帰りにふと懐かしい喫茶店へ立ち寄った。メニューを開くと、そこに「メロンソーダ」があった。迷わず注文し、ゆっくりとグラスを口に運ぶ。


しゅわしゅわと弾ける炭酸。甘く、どこか切ない味が広がる。


「Ryoくん、大人になってもメロンソーダ、好きでいてね。」


中学生の頃の記憶が蘇る。放課後、ちあきが微笑みながら奢ってくれたあの日。彼は遠慮して「水でいい」と言ったが、ちあきは笑って言った。「じゃあ、私が奢るね。」


それから二人は仲良く過ごしたが、ちあきは親の転勤で引っ越してしまった。最後の日、彼女は駅のホームで手を振りながら言った。「忘れないでね。」


そして今、Ryoはメロンソーダを飲みながら、静かに呟いた。


「ちあき、俺、今でもメロンソーダ、好きだよ。」


窓の外には、やわらかな街の灯りがにじんでいた。

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― 新着の感想 ―
はじめまして。 メロンソーダとあらば読まねば(笑) 日常生活の中で思い起こされる思い出。 続きがあるのなら読んでみたいですね。
2025/02/12 18:30 退会済み
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