表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日律帝国最後の反抗  作者: mitotayo
帝都空襲
19/20

日律帝國最後の反抗19

mitotayo(みとたよ

どうも、話を小出しにしていけば負担が減るんじゃないかと今更気づいたmitotayoです。最近PCで文章を書くようになってとても書く速度が速くなっています。やっぱりタブレット端末よりもキーボードの方が打ちやすいですね。

〈二十三章 綾香の奔走〉

 森下綾香は焦っていた。

 「お父さん……武くん……!」

 食堂の女将さんに励まされ、急に走って逃げ出してしまった事を白石に謝りに行こうとしたその矢先、空襲警報を知らせる甲高いサイレンが鳴り響いたからである。綾香は焦ってつまずいたりしながら懸命に走って自分の家に戻ってきた。

 「お父さん、武くん!まだいるー?」

 綾香は玄関の戸を開けると同時に叫んだ。返事はない。

 「お父さん?武くん?……もう逃げたのかな……」

 綾香は呟きながら居間に入った。

 「お父さーん!武くーん!もう居ない?」

 綾香は呼びかけるが返事は帰ってこない。

 「やっぱりもう居ないよね……」

 綾香はまた呟いて玄関に向かう。しかし、足元にはなにやらもふもふした何かがくっついていた。

 「にゃーん」

 「く、クロちゃん?……もしかしてあの2人クロちゃんのこと置いていったの!?」

 綾香は驚きつつも、白石の愛猫のクロを抱き上げて眼の前にあった小さい鞄に入れた。

 「クロちゃん、もう大丈夫だからね」

 綾香は鞄を持って家から出た。

 「にしてもあの2人、クロちゃんをおいていくなんて絶対許さないんだから!」

 綾香は憤りながら防空壕に向かっていった。


 ──あれ?お父さんと武くんは?

 防空壕に入り、薄暗い中で綾香は2人の姿を探したがどこにも居ない。

 「どこいったんだろう……」

 綾香は一抹の不安を抱えながら空いている空間に座る。

 「あ!あやかお姉ちゃん!」

 綾香は不意に呼ばれてドキッとしつつ声のした方を向くと、

 「あ、由美子ちゃん」

 この前公園で一緒に野球をした由美子が立っていた。

 「お姉ちゃん、誰か探してるの?」

 「うん、私のお父さんと武くんを探してるよ」

 「たけるくんってあの一緒に野球してくれた人だよね」

 「うん」

 「あの人なら飛行場に自転車で走っていくの見たよ」

 「えっ、そうなの?」

 ──確かに武くんの事だから飛行場に行っててもおかしくは無いなぁ……。

 「……由美子ちゃん元気なさそうに見えるけど何かあった?」

 由美子は目を見開いて驚きつつ、どこか元気なさげに口を開いた。

 「実はね、私もここまで逃げてくるときにお母さんとはぐれちゃったの」

 「えっ、どこで?」

 「公園の近くだったと思う。お母さんにもしはぐれてもかまわずに逃げなさいって言われてたからそのまま来ちゃったけど」

 悲しげな表情を浮かべる由美子を見て、綾香は少し考えてから口を開いた。

 「……分かった、私に任せて。お父さん探すついでに由美子ちゃんのお母さんも探してくるわ」

 「えっ……だ、だめだよ!おかあさん言ってたもん!くうしゅうが来たら何があってもここから出ちゃだめだって!」

 綾香は必死に止める由美子を見て微笑みながら、

 「大丈夫。お姉ちゃんは強いからね」

 綾香はそう言って立ち上がった。

 「絶対返ってくるから心配しなくていいよ」

 「分かった……ありがとう、あやかお姉ちゃん」

 由美子は心配そうな目で綾香を見上げる。

 「うん、じゃあ行ってくるね」

 由美子に手を振って、綾香は防空壕から出ていった。


 「公園の近くって言ったらここだよね……多分」

 綾香は公園の近くまで走ってきた。空では無数のエンジンの音が割れんばかりに鳴り響いている。

 「由美子ちゃんのお母さーん!いませんかー!」

 綾香は叫んでみるが返事はない。

 「お父さーん!いたら返事してー!」

 続けて叫んでみるがやはり返事はない。

 「むぅ……、どうしよう」

 ──由美子ちゃんにああいった手前、すぐ戻るわけにもいかないもんなぁ……。

 綾香は実際この上なく怖かった。空からは耳が壊れそうなほどの轟音が聞こえてくる。綾香が東の空を見ると、豆粒ほどだが既にB42爆撃機が見えていた。

 「うそ……もうこんな所まで……!?」

 綾香が呟いたと同時に、大きな爆発音と地響きが連続して起きた。恐らくB42が投下した焼夷弾が着弾したのだろう。鳴り止まない鈍い爆発音と地響きに綾香は思わずしゃがみ込む。

 ──どうしよう、どうしよう、どうしよう!

 綾香は頭では逃げないといけないと分かっているはずなのに、体が動かせなかった。

 「……そこに誰かいるのか?」

 聞き覚えのある声がして、綾香は振り向いた。

 「お、おとう……さん」

 そこには森下和重……綾香の父親が立っていた。

森下綾香ってすごいかわいい性格してますよね。今の私の中の綾香像は黒髪ロングの清楚系なんですけど、ちょっと男勝りで天然な美人って現実でも居るんですかね?私もそういう幼馴染が居たらなぁって思いながら森下綾香という人物像を考えていました。男性の皆さんが思う女性の理想像って人によって違うと思うんですけど、天然でちょっと気が強い性格の女性ってなんというか……刺さりますよね(自分で言っててキモく感じた)。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ