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EP.30 閑話 デビルス国の企み③

「ハルファスよ、これはどう言う事だ?」


「分かりませぬ。そもそもデビルス兵では生存状況しか分からぬようにしておりましたので」


「……であるな」


「リックロア兵と教師陣は、ゼフィラク兵との戦闘で疲弊したであろう次の日に襲撃をかけましたが……まさか一瞬で全滅するとは……」


「一体何が起きたのやら」


「一騎当千の兵がどちらかの軍にいたのか……」


「であれば、もう片方の軍は一日で全滅している筈だ」


「そうですな、王よ。ならば一騎当千が両軍にいて一日拮抗していた可能性が高いです」


「うむ。ならば次の手はどうする?」


「勇者の一部を隷属させるしかありませんな。その者達を戦場に向かわせ、その隙にマーク殿に実験を行いましょう。さすれば宝玉の解析が完全に終了するでしょう」


「うむ。ではハルファスよ。そのように計らえ」


「はっ!」



               ▽▲▽▲▽▲▽▲▽



「まさかアークが教師に紛れていたとは……」


「そうですな、王よ。最後の一つであった盗聴機能のある隷属のお陰で、状況が分かりましたな」


「うむ。ゼフィラク兵との拮抗はアークの仕業であろう」


「しかも、ゼフィラク兵を味方に付けているとは……忌々しいですな」


「であるな。それにクロセリスがアークを解放したのが尚、悔やまれる」


「しかし、マーク殿への実験は間に合いました」


「……それがせめてもの救いであるな」


「………………っ!?」


「どうした? ハルファス、また想定外の事でも起きたか?」


「……はい。たった今、マーク殿に新たなに付けた腕輪より情報が届きましたが……マーク殿が討たれ、やった一人はサヤ殿です」


「サヤが!? どこまでも想定外な事が起きるな。しかし、サヤは能力が分からなく勇者としては欠陥であったであろう?」


「それがまたアーク殿です。あやつが入れ知恵をし能力が判明しました」


「またアークか。どこまでも邪魔をしてくれる」


「そうですな」


「してハルファスよ。解析は?」


「王よ、一日ください。それで完全に解明し、この世界を掌握できる力が手に入ります」


「うむ。分かった」



               ▽▲▽▲▽▲▽▲▽



「王よ、例の件は実行して頂けましたか?」


「うむ。カルラ城への援軍だな。命令を出しておいた……まさかゼフィラク兵達がここに来て押し返して来るとはな」


「そうですな」


「これもアークの仕業ではなかろうな」


「……まさか。ロア学園から約一ヶ月の距離がありますぞ」


「であるな。して解析は」


「ええ。済みました。従って王にはご退場を」


「何を言っておる?」


「私では一部の兵しか動かせんから、王より援軍の命が必要でした。それをして頂いた時点で貴方の役目は終わりです」


「だから何を言っておる?」


「分からぬ方ですな。では、こう言えば良いですか? 宝玉での覚醒で魔王へ私がなります。よって貴方はもういりません。邪魔、害悪」


「貴様! 余を謀ったな!?」


「騙される無能が愚かだったのですよ。では、この宝玉を使わせて頂きます」


「ぬぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

バルバトスの名前をハルファスに変更した理由は、他の方の作品の村人Aと被ってしまったからです

主人公ではないとは言え、同じ魔王にしてしまったので

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