小説を書く上で重要なこと2(具体例もある保存版)
1.物語の軸を決める
例:冒険を通じた主人公の成長を描きたい場合、書くべきことは、初めは無力だったが、修行などを通じて成長するということ。そのため、日常回などは少なくすべきである。もし日常回を多めに書くと冗長な文章になり、読者に飽きられてしまう。
「何を書くべきで何を書くべきでないのか」
それをしっかり持つことが重要。
2.情景描写、背景描写は短く簡潔に
建物の説明を永遠と聞かされてもつまらないのは明確である。読者はハラハラドキドキの展開を楽しみたいのであって、どうでもいい説明など聞きたくないのである。それよりも主人公の葛藤などに時間を割くべきである。
「背景描写は出来るだけ短く、心理描写に力を入れる」
3.哲学的な問い
例:人は何故自分より劣った存在がいないと満足しないのか。
組織の良し悪しに関わらず人が大きな組織に敵意を持ちがちなのは何故か
こうした問いに自分なりの答えを持ち、しっかりとしたエビデンスをもとに提示することが物語に深みを与える。
4.先の読めない展開と王道の展開の使い分け
例:バトル小説の王道は新しい能力を身につけた直後はその能力を使うのに反動で体を痛めたりすること。修行や成長により新しい力を反動なしで使えるようになる。
→熱い展開であり、これを変える必要はない
主人公の親しい人が主人公を守るために突然死ぬ
→先の読めない展開としてよく使われる例。死なないと思わせておけばおくほど効果がある
5.先に行動を示し、その帰結として感情を示す。
例:悲しいと言いたいとき
×主人公は悲しかった
○主人公は気づいたら涙を流していた。獣のような彼の嗚咽がその場を埋め尽くした。彼は深い悲しみに身を委ねることしかできなかった。
小説を書く上で重要なこと(この記事の一つ前)にも重要なことをまとめているのでよろしければ参考にしてみてください。
この記事を読んで一つでも良い文章が生まれてくれたら嬉しいです。
皆さんの執筆活動が益々進みますように。