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極めた【合気使い】の勘違い冒険譚~俺の【合気】が最強過ぎると言われてもFランク冒険者にも劣る外れスキルでしかないんだが?~  作者: 空地 大乃
第一章 道先案内人のガレナ編

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第二十一話 手合わせ

 今夜はロイズ家の世話になることを決めたガレナであったが、直後グラハムより手合わせの申し出があった。


 ガレナは最初迷ったが、フランによるとグラハムはかつては武人として名を馳せた人物らしい。


 それほどの相手ならばガレナとしても興味が湧く。こうしてガレナもお手柔らかにと前置きしつつグラハムの手合わせを承諾した。


 その後グラハムについていき普段は騎士たちが訓練場として利用している場所までやってきた。


 そこにはスライとサリーの姿もありグラハムがガレナと手合わせすると聞き見学させてもらいたいと許可を貰っていた。


「まさかロイズ様とガレナが手合わせとは」

「とても興味深いです」

「私はガレナならお父様に引けをとらない、いえお父様以上なのではと思っています」


 三人がそのような話をしているとグラハムがスライとサリーに目を向け口を開く。


「ところでハイルの調子はどうだったかな?」

「はい。今は部屋で休んでおります。衰弱してましたが命に別状はないようで安心しました」


 サリーが質問に答える。フランからさっき話は聞いたが改めて安心だと聞きガレナもホッとした。


「そうかとりあえずはよかった」


 グラハムが深く頷く。


「さてこれで安心して手合わせ出来るな」


 グラハムは訓練場に用意されていた練習用の剣を手にした。刃がなく殺傷力は抑えられてるようである。


「君も好きな武器を取り給え」

「俺は問題ない。武器はつかわないんだ」

「ほう――」


 訓練場の中心でグラハムとガレナが対峙した。


「お父様。ガレナは凄いのです。武器も使わず魔獣も魔人も吹き飛ばして倒してしまったのですから」

「ふむ。フランの事を疑うわけではないが魔人さえもか……なんとも信じがたい話だな」


 フランが手を握りしめガレナの実力に触れる。聞いているグラハムはなんともいえない顔を見せている。


「ガレナの実力は本物です。私もこの目で見ましたので」

「うむ右に同意だ。正直最初は疑わしく思っていたが、今思えば失礼な態度を取ったと反省している」


 続いて騎士の二人もガレナの実力を保証する発言をした。聞いていたガレナが頬を掻く。

 

 恐らく二人は道先案内人としてみてそう語っているのだろう。確かに案内人の仕事には危険も付きまとう。故にガレナも毎日の訓練を欠かせてはいない。


 しかしだからといって実力者揃いの冒険者や精鋭ぞろいの騎士よりも強いなどと自惚れるつもりはない、とガレナは考えていた。


「なるほど。どうやら君は武器がなくても十分強いようだな」

「――合気。敢えていうならそれが俺の武器だ」

「……合、気? なにかの技のことか――」


 グラハムにとっては聞き慣れない物だったようであり頭に疑問符が浮かんだ顔をしている。


「フフフッ、聞き慣れない技には心踊るものだ。ならば見せてもらおう。魔人を倒したというガレナ君の力を」

  

 グラハムが構えを取りガレナとのにらみ合いが始まった。手合わせとはいったもののグラハムの瞳は真剣そのものだった。

 

 一方ガレナも構えを取る。


「――前から思っていましたが、ガレナはいつでも自然体なのです」

「あぁ。私から見ても普通に立っているようにしか見えないからな」


 ガレナの構えは確かに一見するとただ立っているようにしか思えない。肩の力も抜けており戦いに身を置く者とはとても思えない所作が特徴だ。


 一方グラハムは剣を大きく振り上げる大上段の構えである。その状態から踏み込むタイミングを窺っているようだが――


「お父様。先程から前に出たり下がったりばかりです」


 フランが呟く。そうグラハムは一定の距離を保ったまま中々前に出れずにいた。注目なのはガレナがその場から一切動いていないことである。


 ガレナはただそこに直立しているだけなのにグラハムは攻め倦ねていた。


(何だこれは? 一見無防備のように思えるのに――)


 隙が全くない、と喘ぐように呟く。


「――まさか手合わせでこの技に頼るとは――斬空破!」


 大上段からグラハムが剣を振り下ろすと空間が裂けるような衝撃がガレナへと突き進む。


「――合気」


 しかしガレナの合気で受け流され、当たる直前に軌道が逸れ衝撃を空に受け流した。


 無傷のガレナを見て、グラハムは目を白黒させた――

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