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私はこの男性をどんな事があっても諦めたりしないんだ!

作者: 七瀬







私には“強い気持ちが”好きな彼にあった。

彼がどんなに私の事を嫌いでも、私は彼を諦めたしなんかしない!

私は彼しかいないし!

彼しか愛せないから。




こんな私だから、彼からは私は嫌われている。

彼からすれば、私は【気持ち悪い】みたい。

しつこいし、何度フッても私は彼を諦めない!



『オマエなー! いい加減にしろよ! 俺に何の恨みがあんだよ!』

『別に恨みなんかないよ、ただ好きなだけ!』

『これは呪いか何かか? 気持ち悪いんだよ!』

『なんで私の気持ちを分かってくれないの!』

『だから何度も言ってるだろう! 俺はオマエが好きじゃないんだよ!』

『でも? “いつか私の事を好きになるかもしれないじゃない!”』

『誓っていい!“絶対ないから!”』

『大丈夫! 絶対に私の事を好きにさせてみせるから!』

『・・・もう、諦めてくれよ~』

『そんなの嫌よ!』

『・・・・・・』







“好きだ、諦めてくれ”と終わりのない話が永遠に続いていく。

私は彼になんて言われようが彼の事を諦めるつもりはない!

理由は? 彼が私を助けてくれたから。

私は高校の時に、同じクラスの女子からイジメられていた。

私が彼女達に言い返さない事を言い事に、、、!

イジメがエスカレートしていったの。

たまたま、彼が私がイジメられている姿を見て助けてくれた。

彼は別のクラスの男の子で、私が同じクラスの女の子達にイジメ

られている事を知らなかったのだ。

私は彼が私を助けてくれた事が嬉しかった。

私のクラスの子達は、私がイジメられているのを知っているのに

見て見ぬふりをしていたからだ。

私はイジメられる事は嫌じゃなかった。

別に気にもしてなかったからだ。

100人いて、100人に絶対に好かれることはない!

100人の中には、私の事が嫌いな人がいてもおかしくないと考えている。

でも? その中にひとりやふたりは、私の事が好きな子がいても

おかしくないと思っていた。

でも実際は? 残りの人達は私の事を“普通か普通以下”ぐらい

にしか思っていなかったのだ。

それが、私は悲しかった。

だから、やり返す気も起きなかっただけ!

でも【彼】だけは、私を助けてくれた。

それが嬉しかった。

だから、私は彼を諦めないと決めた!

“101人目の彼は唯一、私の味方だった。”

だから諦めない!

私は彼しか愛せない! 彼だけが好きなの!

私のそんな気持ちが彼には分からないだけ。

いつか? 彼にも私の気持ちを分かってもらえる日が来る!

それまで、何があっても諦めないわ!







 *




『ホント、オマエしつこいよな!』

『好きだからしつこいのよ!』

『俺さー“好きな女の子がいるんだよねぇ~”』

『嘘ばっかり! いないくせになんでそんな嘘つくの?』

『本当だって!』

『信じない! 杉本君の事は何でも私は知ってるんだから!』

『・・・例えば、何?』

『昨日の晩ごはん、カレーだったでしょ!』

『えぇ!? なんで知ってんだよ!』

『駅前のお弁当屋さんで買ってたじゃない!』

『ホント! オマエ、俺のストーカーだな!』

『ストーカー? “マニア”って言ってほしいわね!』

『どっちでもいいけど? もう俺の事は諦めてくれよ。』

『ダメよ! 私の事を好きになるまで諦めないわ!』

『・・・マジか!?』

『マジよ!』



最後までお読みいただきありがとうございます。

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