表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

汚れた雪だるまのそばで別れ話を切り出す一つの風景

作者: ラジオネーム@早寝早起き

注意:読み始めたら最後まで読まないとすっきりしません。途中で止められてしまうと私も心苦しいので是非最後までお付き合い下さい。

よろしくお願い致します。

綺麗なうちはみんなチヤホヤしてくれるのにな。

半分融けて汚れた雪だるま。

俺、似てるな。



「俺達 終わりにしないか?」



彼女は最初から綺麗な宝物より、汚れた宝物を磨いて綺麗にするのが好きなタイプだ。

だから俺なのだろう。



俺のバンドはデビューしてすぐに少し売れた。

アニメのエンディングも一回、抜擢された。

その後テレビにはあまり呼ばれなかったが、地方のライブハウスもそこそこ埋められる程にはファンも居た。

だけどバンドは解散。



オレのファンだった彼女とはその頃知り合った。



解散後は縁があった人とバンドを組んでライブをしたり、助っ人として演奏したりした。頼まれて小学校に音楽の楽しさをレクチャーするグループに入っていた事もある。今はそのグループがきっかけで弱小芸能事務所に入っている。



……昔売れた事がある人の、この行く末は可哀想か?

図星、かな。



残念ながら俺は磨けば光る宝物ではない。

雪だるまなんだ。

融け始めたらもう雪だるまには戻れない。

都会の雪だるまだから、融けたらそのまま蒸発して雲になって雨になるかな。



…はは。意味分からないか。だよな。



なるようになってく雪だるまみたいに、その時の状況に流されて今ここに居るけど、これでいいんだ。売れたいとは思ってないんだ。

投げやりな気持ちで言ってるんじゃなくて。



雪だるまにとって水であることが大事なように、俺は音楽に携わって生きていける、って事が大事なんだ。

どんな形でもいい。大好きなんだ、音楽が。

路上で歌ってる子をスカウトしてCD制作どころかマネージャー業までやるけど、これだって楽しい。まあ、弱小だから全部やるハメになってんだけど。



あ。別れ話だった。



だからもう、俺なんかで時間を無駄にして欲しくないん

「ぶわぁーーかっ!!」



おぉ。かぶせて来た。びっくりした。



「何なのその自己陶酔。ダサいわ!

何?昔売れた人だとか宝物じゃないとか。ウダウダうるさい。例え方もダサいわぁ…。

あのね、言っときますけどね、アニメのエンディング1回担当しただけじゃ、世間一般ではマイナー扱いなのよ!世の中はね、武道館に立たないと売れた人と見てくれないの!音楽好きな人達の中ばかりに居ると分からないかも知れないけどね、世間様のハードルは高いのよ!

あぁダサいわ。こんなにダサいのに笑えないわ。腹立つわ。私の事を分かってないのが一番腹立つわ。何なの。もう今日は奢りなさいよ!行くわよ!」



はい。すいません…。

彼氏の視野の狭さはさて置き、結局バカップルなのです。

バカな男が居たんですよー、という実体験の浄化の意味合いもあります。

彼氏の語りだけで修了されるとムカムカする気持ちを残らせてしまうのではと思い、あの様な前書きになりました。ここまでお読み下さりありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ