策士ライリィー・ダガンサ
「ムクト・・・結界を解いてくれる?」
私はムクトにお願いをする。
「ライリィー・・・・何か作戦があるの?」
「うん・・・マット今から私が言った方向に強奪を発動してみて。」
「あっ?べ・別に良いけど一体どうして・・・。」
「と・とにかくお願い!!アークとトゥリーヤはマットが強奪を使った方向に対して攻撃をお願いします。」
「うん・・・分ったよライリィー!!」
「ライリィーはここぞと言う時に頭が回るからね。私も了解したよ。」
「みんなどうもありがとう!!」
「それじゃ・・・ライリィー結界を解くわね。」
ムクトはそう言うと結界を解いた。
「おっ?結界を解いたか?」
「勝てないと思って白旗を挙げたってところか?」
「でもまだ制限時間の30分は経っていないからこちらから攻撃はしないでおいてやろう。」
鍛冶部族たちの笑い声が聞こえて来る。
(よし・・・それじゃ始めますか・・・?)
私は心の中でつぶやくとひそかにあるスキルを発動した。
「検索!!」
すると私の中に姿を消している鍛冶部族たちのいる場所が入ってきた。
「マット!!右方向に3歩!!」
私はマットに指示を出した。
「よし強奪!!」
マットが私の指示した方向に強奪を使う。
「なっ!!何だと。」
そこには今まで姿を隠していた鍛冶部族の姿が現れた。
「アーク攻撃をお願い!!、マットはその周り全体に強奪を続けて発動して。」
「わかったよライリィー!!」
「いくぜ俺の盗賊としてのスキル強奪の威力を。」
マット素早い強奪により姿を隠していた鍛冶部族たちの姿が次から次に現れ始めた。
「な・なんで俺たちの居場所が分かるんだ?」
「ディロス特攻長!!どうしますか?」
「お・おちつけ仮に姿がわかったとしてもこっちの装備は万全だダメージを与えられる事はないは・・・」
「いくよ波空大剣!!」
「う・うぉー!!」
アークの攻撃により姿を現された鍛冶部族たちが一斉に吹き飛ばされた。
「続けていくよ速連射!!」
「やばいぞ守備を固めろ。」
さらにトゥリーヤの攻撃により鍛冶部族たちを後方に追いやる。
「ほぉーなるほどそう言う事か・・・。」
全体の様子を見ながらボルガンさんが何やらつぶやいている。
「お・おいライリィー他に姿を隠してる鍛冶部族はどれくらいいる?」
「えーと後15人くらい・・・だけど安心してアークとトゥリーヤのおかげで全員後退させたから、向こうも攻撃をしてこらずには無理な状況に追いやられたと思う。」
私はそう言って後退した鍛冶部族の人々の方へと目を向けた。
「今姿を隠している方たちは皆姿を現して下さい!!今のままではたしかにこちらから決定的なダメージを与えれるのは無理かもしれませんが、そちらも攻撃をしない限りこちらも倒されてる事は出来ません。」
「ディロス特攻長・・・どうしますか?」
「ええーい仕方あるまい奴らはこちらの制限した30分の時間内に姿を現せさせたんだ。そしてそれだけでなく我々装備には自信がある鍛冶部族をダメージは与えなかったにせよ大きく後退させたんだ。それならばこちらも本気を出して行くしかないではないか!!」
「りょ・了解しました!!ディロス特攻長!!。」
次の瞬間、姿を隠していた残りの鍛冶部族たちが一斉に姿を現せた。
「やったぁーあいつら自分たちから姿を現したよ、これでこちらが有利に!!」
「トゥリーヤ安心するのダメだよ。ようやく向こうの姿を現させだせったってだけなんだから。」
喜ぶトゥリーヤに私は注意する。
「ライリィーの言う通りだ。僕らはようやく鍛冶部族たちを少し本気にさせただけでしかない。」
アークが戦闘体勢をとりながらそうつぶやく。
「アークの言う通りね・・・だけど少なからず私たちに対して状況がよくなったのはたしかなはず。
そこはほんの少し喜んで良いんじゃないかしら?」
「あーそうだな。最初にライリィーに強奪の指示を受けた時は一瞬びっくりしたけどよく考えればその手があったな。ライリィーの一番最初からあったスキル検索!!」
マットはそう言うと笑った。
「マット思い出してくれてありがとう。」
私はマットに笑顔でお礼を返すと再び鍛冶部族たちの方へと目を向けた。
「よし!!肝心なのはここらだよみんな気を引き締めて行こう!!」
「おぅーーーーーーー!!!!!」
こうして私たちに対する鍛冶部族たちの稽古はようやくスタート地点へと立ったのであった。




