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ライリィーのお父様からの交信

「えーと納品額の内訳は赤胴土レッドブロンズクレイが1千500パシット×60=9万パシット、硬化石ハードストーンが2千パシット×45=9万パシット、トゥグル結晶石クリスタルが3万パシット×20=60万パシットそして岩巨人ゴーレム操作装置が何と500万パシット!!合計578万パシットこれにより私の口座の合計金額は2千3百280000万パシットになりました。!!」


私は自分の口座の納品額を確認して喜びのあまり思わずその場で飛び上がった。


「す・すごいね・・・まさか岩巨人ゴーレム操作装置が500万もするとは。」


アークが驚いた顔をする。


「おめでとうライリィーこれもライリィーが岩巨人ゴーレムの事を操作出来たから得られたような報酬だもんね。」


トゥリーヤがそう言いながら笑顔で私の方を見る。


「おいおいたしかにそれはそうだけど俺の掘り当てたトゥグル結晶石クリスタルの60万も貢献してるって事忘れるなよな。」


マットがそう言うどうだいと言った表情で全員の方を見る。


「はいはいマット君良く出来ました・・・・。」


「あっトゥリーヤてめぇー馬鹿にしやがったなー!!」


こうしていつものようにトゥリーヤとマットのやり取りが開始した。


「ところでライリィー今回のトゥグル洞窟発掘の件で割とお金は溜まったと思うんだけど正直まだ全然足りなさそうな感じなのかしら?」


トゥリーヤとマットが追いかけっこしている横でムクトが訊ねて来る。


「え・・・うん詳しい金額は分からないけど最低でも億単位以上の金額は集めなくちゃならないと思う。」


私は申し訳なさそうにムクトの方を見る。


「億単位か・・・それは相当大変な道のりだね・・・・。」


アークがあまりの額に頭を抱えるのであった。


(うーん2千3百280000万パシットだって結構稼いでいるように見えるけど・・・そう言えばお父様にいくらかかるかとか詳しい金額って訊いていないんだっけ・・・恐らく天雷族の冠だから少なくとも億単位の金額は稼がないと思ってるんだけど・・・正直このまま先の見えない目標に向かってお金を貯めて行くって言うのはきついかも・・・・何とかお父様に必要な金額を訊ければ良いのだけど・・・)


私がそう心の中で考えていたその時だった。


(ライリィー・・・・ライリィー!!!)


突如私の頭の中に呼びかける声が聞こえてきた。


「うん?どうしたのライリィー何だか具合が悪そうだけど・・・」


私のちょっとした異変に気がつきトゥリーヤが声をかける。


「えっ・・・そそんな事ない・・・。」


(ライリィー!!こらライリィー返事をせんか!!)


私の頭の中に呼びかけるその声・・・それは紛れもなくお父様の声であった。


「おい、大丈夫かライリィー急いで宿屋に行って休むか?」


トゥリーヤに続きマットも気を使って声をかけてくれる。


「えっえっとうんだけどちょっと待って・・・私・・・」


(お前がワシにいくら必要か訊きたいと望んだから交信してやってるのだ!!早くしないと交信を切るぞ!!)


「あー私ちょっと用事が出来たから済ませて来る。トゥリーヤ、マット心配してくれてありがとう!!皆は先に宿屋に行ってて私も後で合流するから!!」


私はそう言うと急いで冒険者ギルドを飛び出し人気のない所へと向かうのであった。







(お父様!!いきなり私の頭の中に語りかけないで下さい。お父様に天雷族の冠を復元出来る資金を稼いでくるまで許さんと言われてから、私は本来天雷族に備わっていた力を封印され地上に降りて何とか天雷族の冠を復元出来る金額がどのくらいかかるかもわからないまま今まで必死に稼いできました。その道中でいろいろな人と巡り合い今はパーティーの仲間全員が私のお金稼ぎのために全力で協力してくれています。)


私は今まで抑え込んでいた感情が込み上げてきて気がつくと目から涙がこぼれ落ちていた。


(そうか・・・そうじゃったな。あの時はワシも予期せぬ出来事に感情的になりお前の事を追い出した。いつお前からSОSが来ないかと待機をしていたが、お前は私の心配とはよそに苦労しながらもお前の言ったように仲間の協力も得ながら着実に金額を貯めていった。)


目から涙をこぼしている私に対してお父様はしばらくぶりに優しい感じの声で言葉をかけてくる。


(お父様・・・私本当に不安だったんだから、だけど、私の不注意で天雷族に伝わる冠を壊してしまったからそれを何とかして復元させる資金を手に入れる事で必死だったの、ようやくお金稼ぎも順調に進み始めた今ふとどれくらいの金額が必要かって気になって・・・そしたらお父様が急に交信して来て。)


私はそこまで言うと何とか流れ落ちてくる涙を両手で拭う。


(おお我が愛しの愛娘ライリィーや、出来る事なら今すぐにでもよく頑張ってるなと抱きしめてやりたいとこじゃわい。)


(うん・・・ありがとうお父様、私もお父様の事大好きよ。)


お父様の気持ちに私も気持ちで答える。これがしばらくぶりとなる父と娘の本心からの会話であった。


(あ・・・お父様それで確認しておきたいんだけど天雷族の冠の復元に必要な金額の総額っていくらかかるの?)


心の感情のスイッチを一旦リセットして私はお父様に訊ねる。


(おーそうであったな・・・天雷族の冠の復元に必要な金額は・・・・)


お父様はそう言うと私に天雷族の冠の復元に必要な金額の総額を初めて私に告げるのであった。



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