北へ向けての新たな冒険の旅の前のスクーマおばさんとの出来事
「へぇーそうかい五大果実五大野菜を含めた野菜果実アイテム発掘協定かい?それはまた大がかりな事になったねぇー。」
スクーマおばさんはそう言うと少し驚いたような顔をした。
「はい、だけど私正直不安なんです。果たしてうまく集められるかどうか。」
私は深く考えこんだようにスクーマおばさんの方を見る。
緑樹族の郷から急いで馬車で戻って来た私たちは今冒険者ギルドの個室にいる。
「まあライリィーそんなに深く考えなくてもまずは水や肥料アイテムを少しずつ集めて行ってその途中途中で集めていけば大丈夫さ。」
心配そうな顔をしている私にスクーマおばさんは安心しなと言った感じで声をかけてくれる。
「そうだよライリィー、スクーマさんの言う通り何とかなるよ。」
「皆で協力すればきっと何とかなるわ。私たちの事を信じて。」
「トゥリーヤ・・・ムクト・・・ありがとう。」
私は2人に礼を言う。
「そこでスクーマのおばば、俺たち北の方に行こうと思うんだ。北の方にいけばキシリシュタイン王国があるしそこで、世界五大宝石や五大果実五大野菜とかのいろいろな情報が揃ってると思うし、他にも様々な良質のアイテムが見つけられると思うからさ。」
マットがスクーマおばさんに今後の事についてどうしたいかを伝える。
「うんそれで構わないと思うよマット。今のあんたらのパーティーなら北の方へ行っても実力的に十分やっていけるだろうさ。」
マットの言葉にスクーマおばさんは強い目線で頷く。
「よしそれじゃ準備が出来次第今度は北を目指して冒険の旅に出ようと・・・。」
「・・・とその前にマット1つだけ私からあんたたちにお願いしたい事がある。」
「僕たちにですか?」
「何々スクーマさん!!」
「何かのアイテム納品の依頼ですか?」
「なんだよスクーマのおばば?」
スクーマさんの言葉に私以外の4人が次々に反応する。
「何・・・ちょっと私に付き合ってもらいたいと思ってね。」
スクーマおばさんはそう言うと何やら含みを持たせた笑みを浮かべるのであった。
「ねーマット、スクーマさんのお願いって一体何かな?」
「さあ?全く見当がつかないよ。」
「僕たちには今日はもう遅いからゆっくり休んで明日の早朝に発表するって言っていたけど。」
「そうね・・・あの最後の含みを持たせた笑みが気になるわ。」
「まあまあ考えたって分からないんだから今日はとりあえずゆっくりと休もうよ。」
色々考えこむ私たち4人にトゥリーヤがそう言って声をかける。
「そうだね。トゥリーヤの言う通り今はゆっくりと休もうか。」
「だな。アーク。それじゃ今日は全員ゆっくりと休むぞ!!」
マットの掛け声の元私たちはそれぞれ冒険者ギルド内にあるそれぞれの個室へと入って行くのであった。
翌朝 スタット街近くの草原
「スクーマのおばば、一体ここに呼び出して何をするのか教えてくれよ?」
マットがスクーマおばさんに向かって問う。
「ふふふ・・・それじゃ発表するとしようか・・・・。」
スクーマおばさんはそう言うと真剣な表情になって私たち5人の方を見回した。
「あんたたち5人で私をこの場所から一歩で動かせてみな!!」
「なるほどこれは新たに北へ向かう僕たちに向けてのスクーマさんからエールを込めた稽古って事だね。」
「はははだけどスクーマさんこの場所から一歩でも私を動かしてみなっていくら何でも私たちを過小評価してないかな?」
「トゥリーヤそんな事はないと思うわ。だけど正直スタット街冒険者ギルドマスターであるスクーマさんから直々に戦闘訓練を行ってくださるなんてある意味とても名誉な事だわ。」
「スクーマのおばば俺たちの実力見せてやるぜ!!」
「スクーマおばさん・・・よろしくお願いします!!」
「よし皆よい面構えじゃないか。私は一切攻撃をしないからあんたらの今の全力をぶつけて来な。」
スクーマおばさんは不敵な笑みを浮かべながらさあ始めようと言った顔をする。
こうしてスクーマおばさんと私たち5人の戦闘訓練および勝負が開始されたのであった。
「はぁはぁ・・・ダメだもう動けない。」
私はそう言うとそのまま仰向けに倒れこんだ。
そしてそれは他の4人も同じであった。
スクーマおばさんは言葉通り一切攻撃をし来ず、逆に私たち5人は自分たちがもてる全力をぶつけた。が疲労がピークに達し全員立つことが出来ない状態になったのだった。
「ふふふ皆私に付き合ってくれてありがとねぇー。これからの冒険の旅も今くらい全力で臨んで行ってほしいと思う。」
スクーマおばさんはそう言うと私たちと同じように仰向けに寝転んだ。
「はい!!ありがとうございますスクーマおばさん。」
こうして私たち6人はしばらく草原に寝そべっていたのであった。
数日後
「それじゃスクーマおばさん行って来ます!!」
北への冒険の旅の準備を整えた私たちはいよいよスタット街を出発しようとしていた。
「あーライリィー行ってらっしゃい。」
「ライリィー出発するぞ!!」
「あっうん!!分ったマット。」
私は急いで馬車へと乗り込む。
馬車の運転をするマット以外の3人もそれぞれスクーマおばさんに馬車の中から声をかける。
こうして私たちの新たなる冒険の旅が始まるのであった。




