初めての食材野菜アイテム育成奮闘記
「ほらーライリィー早く!!」
「ちょっちょっと待ってよトゥリーヤ。」
プラタナの森を自由に駆け回るトゥリーヤに対して私は疲れながら後を追う。
「まあ、ここはトゥリーヤの庭のようなところだしいいんじゃないかしら。」
私の後ろからゆっくりとムクトが歩を進めてくる。
「よしそれじゃまず種を植えるのにはある程度土を耕す必要があるからな、俺とアークで力仕事はやろうと思う。」
「そうだね。それじゃ私たち3人は水や肥料などのアイテムを採集して来るとするよ。その事に関しては私が詳しいからね。」
「トゥリーヤ、ムクトよろしくね。あ、後、種を植えるのは私にもやらせてもらっても良いかな?」
「わかりました。それじゃライリィーさんたちが水や肥料アイテムを集めて帰って来てから、種まきをしましょう。」
「ありがとうパウム。」
私はパウムにお礼を言うのであった。
「ライリィー、水や肥料アイテムが集まればお待ちかねの種まきが待ってるんだから頑張りましょう。」
「うん、そうだね。ありがとうムクト。」
「2人とも遅いよー。まずは水アイテムを手に行くからね。」
「ちょっと待ってトゥリーヤ今世界のアイテム図鑑で調べるから。」
トゥリーヤに待つように言って私はアイテム図鑑を捲る。
「えーと何々、水アイテムは大きく分けて5段階の種類があります。」
私は図鑑を読みながら続きを追って行く。
「プラタナの森でとれる透明水は5つ星中の3つ星です。」
「あら?意外ね。プラタナの森だからもう少し良い評価の水アイテムが見つかると思ったのに。」
私の横でムクトが意外そうな顔で図鑑の方を見る。
「うんまあでも世界のアイテム図鑑だからね。4つ星の純粋水や5つ星の神聖水とかはもっと特別な所じゃないと手に入らないみたい。」
ムクトに言われて私が説明する。
「ま・そうね。ほとんどの村や街では1つ星の普通水、キシリシュタイン王国でも2つ星の飲料水だったからそれに比べたらかなり良いわね。」
「ライリィー!!ムクト!!ちゃんとついて来ないと迷子になるよ!!」
「わ・分かったトゥリーヤ今行くから!!」
「ライリィーはこれから手に入れる水アイテムについて調べてくれてたのよ。」
「えっ!!そうだったのありがとうライリィー!!」
トゥリーヤはそう言うと大声で私にお礼を言う。
「うん、とりあえず急いで行くから待ってて!!」
私とムクトは出来るだけ急いでトゥリーヤの後を追うのであった。
「はぁはぁーかなりきついなこれ。」
「マット・・・これくらいで疲れてたら3人に笑われてしまうよ。」
疲れ切って座り込んだ俺に対しアークが手を差し出した。
「アークさんすごいですね。さすが騎士と言ったところでしょうか?」
パウムがアークの事を褒める。
「ははは僕、気は弱いんですけど、こう言う体力使う事は比較的得意なんです。ある意味実際の戦闘のよりも。」
「おいおいアークそれって不味くないか?」
アークの発言に俺はすかさず突っ込みを入れる。
「そうですね。でも僕はアークさんみたいな感じの騎士嫌いじゃないですよ。」
パウムは自分に少し年の離れた兄がいるみたいな感じでうれしそうな顔をする。
「よ・よし俺も負けてられないな。」
俺はゆっくりと立ち上がり再び畑を耕し始めるのであった。
「よし、無事、透明水も手に入れたし、次は肥料アイテムか・・・トゥリーヤ何かよい肥料アイテムの思い当たる節ある?」
私はトゥリーヤに訊ねる。
「うーん、角兎の糞とか小蜜蜂の巣とかかな?」
「よしそれじゃそれを集めましょう。」
ムクトの掛け声の元私たちは肥料アイテムの採集を始めるのであった。
数時間後
「うーん大分集まったね。角兎の糞。」
私はトゥリーヤとムクトに向かって声をかける。
「わ・私が思ってたよりは臭くはなかったからよかったわ。」
「そうだね。後は小蜜蜂の巣を見つけて!!」
トゥリーヤがそう言いかけた時だった。
「グワァアーーーー!!!!」
何とも言えない獣の声が聞こえてきた。
私たちは驚いて声のした方に目を向ける。
そこには小蜜蜂の巣を狙おうとする巨大な熊の姿があった。
「あれは巨大熊プラタナの森では滅多に見かけないモンスターだよ。」
トゥリーヤが少し警戒したような感じで声を静めて私とムクトに合図する。
「どうしますの?私たちの力なら倒せないモンスターではないけど・・・・。」
ムクトが私とトゥリーヤの方を見る。
「戦おう!!もしかしたら何かよい肥料アイテムが手に入るかもしれないし。」
私はそう言うと勢いよく飛び出した。
「ちょちょっとライリィー!!って言ってもしょうがないわね。」
「ライリィーはお金稼ぎの事になると積極的になるからね。」
私に続き、ムクトとトゥリーヤも飛び出す。
「グゥ?グギャアーー!!!」
私たちに気がついた巨大熊がこちらに向かって突進してくる。
「小電圧!!」
「グゥワガァギャー!!!!」
私の雷魔術スキルをくらい巨大熊は痛みの声をあげる。
「喰らえ爆発射!!!
トゥリーヤの放った爆発射が巨大熊の胸に刺さる。
それにより巨大熊は息絶えるのであった。
「全く、私の結界の出番はなかったわね。」
ムクトがそう言いながら私とトゥリーヤの方を見る。
「待ってムクトそのまま結界を発動して!!」
「えっ・・・いいけど何をするの?」
「あっ!!・・・あなるほどね。」
私はある出来事を思い出して頷く。
「それじゃ行くよ!!」
トゥリーヤはそう言うと小蜜蜂の巣目がけって弓矢を放つのであった。
「よし、それじゃ練南瓜の種まきをしましょう。」
パウムはそう言うと私に合図をする。
「そ・それじゃ種を植えるよ。」
私はゆっくりと耕された畑に練南瓜の種を植えるのだった。




