育てるアイテムの選択と準備開始
「こちらが皆さんが所有する畑になります。」
パウムがそう言って畑の場所の案内をしてくれる。
「うわぁー思ってたよりかなり広い。」
私は思ってた以上の畑の広さに驚く。
「周りの皆が作ってるのって私が伝書鳩で送った練南瓜だよね?」
「そうです姉上、姉上のおかげでこの辺りでは手に入らなかった練南瓜を作る事が出来るようになりました。」
トゥリーヤの問いかけにパウムがうれしそうに頷く。
「あの、練南瓜以外ではどんな物を作ってるのかしら?」
ムクトがパウムに質問する。
「そ・そうですね。他には日光人参と緑丸豆とかですかね。野菜に関しては主にこの3種類を育てています。」
「3種類?思ってたより少ないんだな。」
「そうですね。緑樹族は本来滅多な事がない限り郷の外には出ないのでそんなにたくさんの種類の野菜を育てると言う事がないんですよ。」
「そうなんですね。だけど逆を言えば3種類くらいあれば十分食べていけると言う事ですよね?」
「そうなんですよ。アークさん。僕らは基本自給自足なので3種類くら育てられる野菜があれば十分生活していけるんです。」
アークの言葉にパウムが笑顔で答える。
「だけどさパウム、私たちはそれを育てて納品してお金にするつもりなんだ。それで十分稼げるかな?」
「うーんそれは姉上たちの努力次第だと思います。ちなみに僕ら緑樹族は一部の民を除いて、野菜や果実を育てるのに優れているので割と効率よく生産出来ると思います。」
「一部の民を除て?緑樹族全員ではないんですか?」
「あはははライリィー言いずらいんだけどその一部って私なんだ。」
パウムに訊ねる私に対してトゥリーヤが苦笑いを浮かべる。
「おい!!大丈夫かよ。それじゃ俺たちかなり苦労するんじゃ。」
「まあでも大丈夫ですよ。僕も含めて緑樹族の民の全員が協力して手助けしますから!!」
マットに対してパウムが任せて下さいと言った感じで答えた。
「あの、その気持ちはうれしいんですけどそれじゃ私たちが育てた事にならなくないかな?」
私は心配そうにパウムの方を見る。
「大丈夫だよライリィー、パウムたちはあくまでも育て方の方法を教えてくれてアドバイスをくれるだけだから基本は私たちだけで育てる事になると思う。」
「姉上の言う通り、僕らはあくまでアドバイスする程度ですから、それに野菜を育てるのには水や肥料がかかります。それらのアイテム集めは姉上たちにやってもらう事になるので。」
「水?肥料?野菜とか育てるのにもアイテムが必要なんですか?」
「そうです。ライリィーさん、水や肥料などのアイテムはプラタナの森の中で集める事が出来ます。なるべく良い、水や肥料を手にした方が育つのが早くなります。」
「なるほど!!それなら私たちの本来の活動にもなるわね。」
「プラタナの森は私の育った庭のようなものだからね。良い水や肥料になりそうなアイテムを見つけるのはお手の物だよ。」
トゥリーヤはそう言うと自信満々気に笑った。
「わかりました。私、野菜を育てるのは初めてだけど皆の力を借りて頑張ろうと思います。」
私は軽く深呼吸をして皆の前で決意をした。
「ライリィーさん、頑張って下さい。そうだ一応果実園の方も見て行きますか?」
「はい、そうですね。ぜひ見学したいです。」
「それでは皆さんご案内します。」
パウムの案内の元私たちは果実園の方に足を進めるのだった。
「うーん、果実園で育ててたのは赤林檎だけだったね。」
「あー、果実の中では典型的に1番安い物だったな。」
「それじゃとりあえずまずは畑の方で野菜を育てるって事にする?」
「ライリィー、あなたが1番育ててみたいのって何?」
「うーん、3種類ともどれも良さそうだったけどやっぱり、トゥリーヤが手に入れて郷に種を送った練南瓜かな。」
ムクトに訊ねられて私は自分の考えを答えた。
「ら、ライリィーありがとーう。」
トゥリーヤがそう言うと私に抱き着いてきた。
「と・トゥリーヤ!!ちょっとはずかしい。」
トゥリーヤの行動に私は赤面する。
「まあライリィーが決めた事なら僕たちは反対する理由はないね。」
「そうだな、これはライリィーのお金稼ぎ計画だからな。」
「私もそれで良いと思うわ。練南瓜っていろいろな料理に使えて便利だしそれに納品額も他の2種類より少しだけど高値だから。」
「皆さん、どれを育てるか決めましたか?」
相談していた私たちの元へパウムがやって来る。
「私たち練南瓜を育ててみようと思います。」
「そうですか。分かりました。元はと言えば練南瓜が収穫出来るようになったのは姉上のパーティーメンバーのライリィーさんのおかげでもありますしね。」
パウムはそう言うと了解しましたと言った感じで答える。
「あのそれじゃ早速、練南瓜を育てたいのだけど私たちは何をやれば良いのかしら?」
ムクトがパウムに訊ねる。
「そ・そうですね。それではまず種を植える係と、水や肥料などのアイテムを集めに行く係を決める事ですかね。」
「おーし分った。それじゃ早速担当を決めるぞ!!」
「おー!!!!!!」
マットの掛け声の元私たちは係の担当決めを始めるのであった。




