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ライリィーの裏の裏の裏

「うぬぬぬまさかアタイが捕まるなんて・・・」


ケッシュ・リマはそう言うと悔しそうな顔をしながら私たちの方を見る。


「いやーお見事です。冒険者パーティー一行様、これで私の美術品コレクターとしての地位もさらにあ・・・」


「そこまでだね。ドランド・コッペン!!」


「えっ!!」


私は思わず声が聞こえた方に目を向ける。


「スクーマのおばば一体どうして!!」


マットの発言の通り、そこにはスクーマさんの姿がある。


「スクーマさん!!なんでここに来たんですか?」


「たしかにこの依頼の話を紹介してくだっさたのはスクーマさんですけど、一体どう言う事かしら?」


トゥリーヤとムクトがそれぞれ驚いたようにスクーマさんを見つめる。


「話はそのケッシュ・リマから訊いてるんじゃないのかい?」


「って!!もしかしてケッシュ・リマの言っていた事は本当でドランドさんが不正に絵画を収集していたって事ですか?」


「その通りだよトゥリーヤ。私はドランド・コッペンが不正に絵画を収集している事を知っていた。

ただそこまで極悪な事や脅威になるような事をしていなかったから泳がしていたのさ。」


「ちょちょっと待って下さい。って事はスクーマさんはそれを知っていた上で僕らにこの依頼を教えてたって事ですか?」


「あーアークその通りさ。あんたらにドランド・コッペンがどのように接しているのかを確認してお取りにする事で、絵画、猫妖精ケットシィーの涙を所持している事が確認出来た。この猫妖精ケットシィーの涙の納品額が1千万パシットと高額な事から逮捕すべき情報が揃ったのさ。」


スクーマさんはそう言うと私の方に目を向けた。


「ライリィーあんたは何となく気がついていたんじゃないかい?いくら割の良い依頼にしてもドランド・コッペンが簡単に褒章として絵画を手渡しする事を。」


「えっそうなのか?ライリィー」


「そう言えば提案があるって真っ先に話したのもライリィーだったよね?」


「たしかにドランドさんの絵画の中で一番高額な物を聞いてみようとライリィーは相談してきたね?」


「ライリィーあなたこうなる事が何となく分っていたのかしら?」


「うん・・・いくら何でもそんなに簡単にお金が稼げる依頼があるとは考えにくかったから。」


私は4人の方を見ながら申し訳なさそうに話した。


「謝る事はないわライリィー、私とした事がそんな単純な事も見抜けなかったんだもの。」


「あはは私なんて全く疑ってなかったから全然気がつかなかったよ。」


「僕も正直ドランドさんがただの美術品コレクターだから変わってるとしか思わなかったしね。」


「まあって事は・・・これはこうするって事だな。」


マットがそう言って私たちに目で合図を送った。


「ひひぃーー!!す・すいませんでしたーー。」


そう言ったかと思うとドランドはその場から逃げ出そうとした。


「そうわいかないよ!!」


目に留まらぬ早業でスクーマさんがドランドを捕まえた。


「よし!!それじゃケッシュ・リマの縄をとくぞアーク!!」


「オッケーマット、ごめんね捕まえたりして。」


マットとアークがケッシュ・リマの縄を解く。


「それじゃ私はこのドランド・コッペンを捕まえて行くから後はあんたらで解決しな。」


スクーマさんはそう言うとドランドを連れて去って行った。


「あのケッシュさんどうして猫妖精ケットシィーの涙が必要なんですか?」


私はケッシュ・リマに理由を訊ねる。


「へん、そんな事口が腐ってもアンタらなんかに言いたくないね。」


「もしかしてそれってあんたにとって何か大切な物なんじゃないの?」


「ふん、アンタらなんかになんか話す筋合いはないね。」


トゥリーヤの言葉にもケッシュ・リマは口をつぐむ。


「まって今応急処置ケアを発動するから。」


ムクトがケッシュ・リマにスキルを発動した。


「さあこれでゆっくりと話が・・・」


「隙あり!!」


このタイミングを待ってましたとばかりにケッシュ・リマがスピードを上げて私の方に向かって来た。


「あっ!!」


「へっへん油断大敵だね。この絵画、猫妖精ケットシィーの涙はアタイが貰って行くよ!!」


ケッシュ・リマはそう言うと暗闇の中へと消えて行ってしまった。


「せ・せっかく手にする事が出来た、絵画、猫妖精ケットシィーの涙が・・・・。」


「最後の最後でケッシュ・リマに・・・・。」


ムクトとトゥリーヤがそう言って力なくその場に座り込んだ。


「まあまあ、がっかりするのは分かるけどあの絵画、猫妖精ケットシィーの涙はケッシュ・リマの手に戻ったのかもしれない良いのかも知れないよ。」


「アークの言う通りだな。ライリィーもそんなに気を落とすなよ・・・ってライリィー?」


マットが何かに気がついたように私の方を向くのであった。







「よし、たしかに、猫妖精ケットシィーの涙1千万パシットたしかに納品確認したよ。」


スクーマさんはそう言うとよかったねと言った顔で私の方を見る。


「まさか、ライリィーがケッシュ・リマに見せた奴も偽物だったとは・・・まさに裏の裏の裏だな。」


未だに信じられないと言った感じでマットが苦笑いをする。


「ははは・・・ライリィー本当に大胆なところは大胆なんだね。」


マットと同じようにアークも苦笑いを浮かべる。


「ライリィーまさかそこまで考えていたなんてすごいよ。」


「ライリィーあなたっていざと言う時の頭の回転が速いのね。」


トゥリーヤとムクトがそれぞれ私の事を褒める。


「うん、だけどこう言った知恵も皆と冒険する中で身に着いた物だよ皆ありがとう。」


私はそう言うと笑顔で満面の笑みを浮かべるのであった。








「な・こ・これも偽物だって!!」


ケッシュ・リマはそう言うと悔しそうに叫ぶのであった。


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