モンスター退治より少し効率の良いお金稼ぎの依頼
「あーお腹いっぱいやっぱりスクーマさんの作る料理は絶品だね。」
夕食を終えトゥリーヤが満足そうな顔を浮かべる。
「おいトゥリーヤ!!俺の料理は無視か!!」
不機嫌そうな顔でマットがトゥリーヤの方を見る。
「いやマットの料理もよかったとは思うよだけど今回のはどちらかと言うとあまり大衆受けしない奴だったっと思う。」
「石甲羅亀の海鮮風鍋ってちょっと下品な感じがするわ。」
「う・うんムクトの言うようにあまり食欲が進まないかも。」
アークとムクトに続き私も申し訳なさそうに答える。
「うーーんくそーマジかぁー!!」
「はははは、これはどう見てもスクーマさんの料理の圧勝だね。」
トゥリーヤはそう言うと意地悪気に笑った。
「まあーがっかりする事はないよマット、あんたのそのおいしい料理を作ろうって気持ちがあればその内おのずと腕は上がって行くものさ。」
落ち込むマットにスクーマさんが優しく声をかける。
「それじゃ夕食を食べて落ち着いた事だしアイテムの納品とそれぞれの検索をするかね。」
「は・はいよろしくお願いします。」
私はスクーマさんに頭を下げるのであった。
「よーし納品ご苦労様ライリィー、これで現在丁度250万パシットあんたの口座に振り込まれている事になるよ。」
「250万パシットかー皆も協力してくれてるのに思ったほどお金が溜まってないなー。」
私は思わずガックしと肩を落とす。
「うーん!!なんだかんだで普通のモンスターを退治してアイテムを手に入れるだけじゃ効率悪いのかもね。」
トゥリーヤが珍しく難しそうな顔をして考え込む。
「たしかに効率は悪いかもしれないけどほとんどの冒険者はそうやってコツコツお金を貯めていく物だわ。」
「ムクトの言う通り、僕も騎士見習いだけどなんでもコツコツ一歩ずつって感じでやって行く事が重要だと言う事を学んだよ。」
肩を落とす私と考え込むトゥリーヤに対してムクトとアークがそれぞれ声をかける。
「まぁー後はアイテムに付加価値を付ける事で若干金額を挙げる事とかかな?俺のように試作料理つくったりして・・・・。」
「でもマットの料理って正直既存の物大衆受けしない物ばかりじゃん。」
「あっなんだとトゥリーヤ!!」
「2人ともケンカはおよし!!」
スクーマさんがマットとトゥリーヤに注意した。
「あんたらが現在集めている世界五大宝石のように5つそろって初めてかなりの値段が付くようなアイテムは正直納品するまでかなり時間がかかるし大変だと思う。ただし、そこまでとはいかなくてモンスターを退治してアイテムを納品するよりかは効率の良いお金の稼ぎ方があると言えばあるよ。」
「えっ!!スクーマさんそれ本当!!」
「マジかよスクーマのおばば!!」
トゥリーヤとマットが驚きの声を挙げる。
「スクーマさん教えて下さい。お金を稼ぐためならなんだってします!!」
私はしばらくぶりに身を乗り出してスクーマさんの顔を見つめる。
「うん・・・・それはだね。」
スクーマさんはそう言うとゆっくりと話しを始めるのだった。
「それでは皆さんよろしく頼みますぞ。」
「は・はい俺たち一生懸命頑張ります!!」
翌日私たちはスタット街にある美術品コレクターのドランド・コッペンさんの自宅へと来ていた。
数時間前
「私は美術品主に絵画をコレクションする事が趣味なんです。」
「はいその事はここに来る前に俺たちスクーマのお・・・冒険者ギルドのマスターから聞きました。
」
「そうですか・・・私ぐらいの美術品コレクターになるとそれを狙って来る不届きな輩が多くいましてね。私としてましても気をつけてはいるのですが、盗まれてしまう事も多いのですよ。」
「それでその美術品を守る事が僕らの役目って事ですか?」
「はいその通りです。そしてもし余裕があるなら今まで盗まれていた作品を取り戻していただけるとさらに助かります。」
「それで報酬はその作品の警備や取り返した物の価値によって支払われると言う事ですか?」
「えっでもそれじゃアイテムを納品すると言う事にはならなくないかな?」
ムクトに続きトゥリーヤも疑問を浮かべる。
「その点はご心配ありません。警備で守ってくれた作品やさらに取り戻していただけた作品に関しては直接お金で支払われるのではなくその作品その物をあなたがたに差し上げると言う形になります。」
「えっ!!でもそれじゃせっかくの作品や美術品を手放すって事に結局なりますよね?」
「はい、たしかにそうなるととられても可笑しくはないですね。しかしこれは私美術品コレクターの
拘りと言いますか、そうやって冒険者の皆様に作品や美術品を冒険者ギルドに納品していただく事により、美術品コレクターとしてのステータスが上がって行くのです。なのでこれはお互いにとって良い話と言う事になる理由です。」
「美術品コレクターってみんなあんな感じなのかな?」
「うん、でもアイテム納品と言う名目はちゃんと保たれる依頼だよね。」
「とにかく、今の私たちにとっては損な話ではないわね。」
(せっかく効率よくお金を稼げるチャンス・・・頑張らなくちゃ。)
トゥリーヤ、アーク、ムクトの言葉を聞きながら私は心の中で気持ちを引き締めるのだった。
「よしそれじゃそれぞれの配置を決めるぞ!!」
「おーーーーーー!!!!!」
こうして私たちは少し効率の良いお金の稼ぎ方の依頼の作戦会議に入るのであった。




