私とムクトが残された理由
「こ・これは・・・。」
クインシアが詠唱を唱えると水晶玉にとある風景が映しだされた。
「魔魚族ですね?」
ムクトがクインシアの方に目を向ける。
「その通りこれは魔魚族たちのアジトの様子を映し出した物よ。」
ムクトの目線にクインシアが答える。
「あれ、牢屋に閉じ込められてるのって・・・。」
「そう私の娘シーフィリアよ。」
私の問いかけに対して同様にクインシアが答える。
「あの・・・なぜ私たちにこの様子を見させたんですか?」
「どうせ見せるのなら全員に見せればよかったはずですよね?」
私とムクトはそれぞれ疑問の声を挙げる。
「ライリィーちゃん、ムクトちゃん、あなたたちはバットスたち人魚族部隊の睡眠発声に耐えたわよね?」
「えっ・・・私は耐えたと言うよりムクトが泡円陣のスキルを使ったから助けられたって言うか・・・。」
「えーそれはたしかにそうね。だけどムクトちゃんが泡円陣をかけたタイミングは正直遅かった・・・それでもその中で耐えられた事はすごい事なのよ。」
クインシアは水晶玉をしまうと一呼吸おき再び話始めた。
「私たち人魚族に睡眠発声みたいな状態変化をさせるスキルがあるように魔魚族たちにも状態変化をさせるスキルを持った者も存在するの。そんな時、その状態変化のスキルを打ち消すスキルを使える者の存在が重要になって来るの。それがライリィーちゃん、ムクトちゃんあなたたちよ。」
クインシアは真剣な顔で私とムクトの方を見る。
「そして、特にムクトちゃん、あなたの主属性が水だと判明した時、私は驚きと共にある希望が見えたわ。」
「希望?・・・一体どう言う事ですかクインシア様?」
クインシアの言葉にムクトが驚きの表情をみせる。
「あなたが状態変化に対応するスキルを持っていて主属性が水と言う事は私たち人魚族の状態変化スキルを習得出来る素養があると言う事なの私たち人魚族の主属性は水だから。」
クインシアはうれしそうな表情を浮かべる。
「それじゃ今私が使える状態変化スキルよりもさらに高度なスキルが習得出来るって事ですか?」
「その通りよムクトちゃん。あなたの成長によって魔魚族たちから娘を無事救出来る可能性が高まるのよ。」
「あのーすいませんクインシアさん、ムクトの事は分かったんですけど私はどう言った役割があるのでしょうか?」
「ライリィーちゃんあなたは恐らく魔術師よね?それは睡眠発声に耐えた時点で何となく分ってたわ。そして主属性が雷ときた、正直主属性が雷と言うのは私たち海に住む者たちにとってはかなり有利に働くわ。それは魔魚族たちにしても例外ではないの。ただし・・・魔魚族たちはその事についての対処の方法を心得ているわ。そこで雷の魔術スキルで状態変化を主とした魔術スキルをライリィーちゃんには身につけてもらおうと思うの。」
「ようするにムクトは魔魚族たちとの戦いで皆を援護して娘さんを助け出すために使って、私は主に魔魚族たちを退治するために使うそう言った感じですか?」
私は頭の中で考えを整理しながら答えた。
「ええまあ大まかに言うとそんな感じかしらね。」
クインシアはそう言うとさてとと言った感じで深呼吸した。
「だから、ライリィーちゃん、ムクトちゃん、あなたたち2人にはこれから私立ち合いの元それぞれ
スキルの習得に向けた訓練をしてもらうからよろしくね。」
「は・はい!!よろしくお願いします。クインシアさん!!」
「私、クインシア様のご要望に応えられるよう、娘さんを無事救出できるよう訓練に励みますわ。」
こうして私とムクトはその後スキルの習得の訓練を行って行く事になるのであった。




