ホルスカ緑柱石(エメラルド)
「あちゃーおしいギリギリサーシェルの街には間に合わなかったか。」
アークから途中馬車の運転を変わっていたマットがそう言って残念そうな声を出した。
「まあ途中から運転してたのがマットだからね・・・仕方がないよ。」
トゥリーヤがそう言うと意地悪く笑う。
「あっ!!こらてめーケンカうってるのか!!」
「別にそんなつもりはありませんーーー。」
マットとトゥリーヤのいつものやり取りが起こる。
「まあまあ緑色の洞窟の探索もしてたんだし仕方がないよ。」
アークがそう言って二人をなだめる。
「ごめんね。皆私が変なところで洞窟みつけちゃっておまけに手に入れたのがよくわからない石1つだけだし・・・。」
私は申し訳なさそうに皆に頭を下げる。
「べ・別にライリィーが謝る必要はねーよ。俺もおかげで緑色の苔を採集出来たし。」
「それにその石もしかしたら何か特別な価値がある物かもしれないわ。」
「ムクト・・・・でもそれはないと思うな世界のアイテム図鑑にもこんな石は載ってなかったもの。」
ムクトの言葉に私は力なく答える。
「まあライリィーそんなに気を落とす必要はないと思うよ。」
「そうそうライリィーはここぞって時の運は強いからね。」
「トゥリーヤ!!そんな事ないよ。」
「とりあえず今日は暗いですしこの村に泊めてもらいましょう。マットそれでオーケーですよね?」
「あームクトそれで構わない。」
ムクトの意見にマットが頷く。
「えーと何々ホルスカ村・・・大きさ的にはペタン村と同じくらいかな?」
トゥリーヤが村の様子を見ながらつぶやく。
「僕は基本セイエス街から他の場所に行った事はないからよく分からないな。」
「とりあえず村長さんにあって話をしてみるのが良いと思うわ。」
「よしとりあえず村長に会いに行くか!!」
マットがそう言って村に入ろうとした次の瞬間!!
「冒険者パーティー一行様お助け下さーい!!!」
「な・なんだなんだなんだ!!」
突如こちらに向かってかけてくるホルスカ村の村民たちにマットが慌てた表情をする。
「お願いします!!土竜人からこのホルスカ村をお守りください。」
ホルスカ村の村民たちはそう言うと私たちに向かって深々と頭を下げた。
「あれれ?これに似た事って前ペタン村でもあったよね。」
「たしかに合ったと思うわ。」
「あーだけどペタン村の時とはどうやら感じが少し違うっぽいけど・・・。」
「えっ皆何の事を話してるの?」
ペタン村の事を思い返しているトゥリーヤ、ムクト、マットに対してよく分からず困った顔を浮かべるアーク。
「あ・あのねアーク実はね・・・。」
困った顔をしているアークに私はセイエス街に来る前の出来事を話した。
「なるほどそうだったのか。」
私の話を聞いて理解したようにアークは頷く。
「わ・分かったからとりあえず村長に合わせてもらえないか?」
「あ、ありがとうございます。冒険者パーティー一行様!!」
こうして私たちはホルスカ村の村民たちに連れられて村長の元へと向かった。
「ようこそ冒険者一行様、ワシはホルスカ村の村長をやってるソッコプと言う者じゃ。」
「このパーティーのリーダーをやってるマット・ヴァーンズだ。メイン職業は盗賊。」
「トゥリーヤ・ユラシル・メイン職業は弓術士よろしく。」
「僕はアーク・ヴィルトです。メイン職業は一応騎士見習いと言う事で。」
「ムクト・ハーパー、メイン職業は特にないけど結界と後ちょっとした応急処置のスキルが使えるわ。」
「ライリィー・ダガンサです。メイン職業は魔術師ですけど使える魔術スキルの数はまだかなり少ないです。」
ソコップさんの紹介の後私たちもそれぞれが自己紹介を行った。
「おーまさかこのホルスカ村の困ってる時期にとても頼りがいがある冒険者パーティー一行様が来て下さるとは・・・。」
ソコップさんはそう言うと深々と頭を下げた。
「あー別にそれは構わないんだけど・・・要するにホルスカ村を襲う土竜人からこの村を守れば良いんだな。」
「はい、土竜人たちは昔この辺りで良くとれたらとある宝石を狙って・・・。」
「ソコップ村長!!土竜人たちが村に接近中です。」
「な・なんじゃと冒険者パーティー一行様申訳ありませんが話の続きは後で!!!!」
「わ・分かりました。皆さんは危ないですから家の中に入っていて下さい。それじゃ皆行くぞ!!」
「わかった最前衛は緊張するけど何とかやって見るよ。」
「私の結界のスキルもはっておくわ。」
「それじゃライリィー後衛で魔術スキルたのむよ!!」
「わかったトゥリーヤも中衛だけどくれぐれも気をつけてね!!」
こうして私たち5人以外のホルスカ村の人々は各おのおのの家の中へと非難した。
「おいお前らいい加減にホルスカ緑柱石を渡せ!!」
土竜人の1体がそう言って叫んだ。
「それがお前らの目的か・・・その宝石はもう最近はとれないと村長が言っている。」
土竜人に対してマットが力強く言い返した。
「ふん、そんな嘘を言ったって無駄だ。我々はどうしてもホルスカ緑柱石を手に入れなければならんのだ!!邪魔をするのであれば容赦はしない!!行くぞ!!」
1体の土竜人の掛け声に他の土竜人たちが一斉に攻めて来た。
「結界!!」
「な小癪な・・・ぐわっ!!」
「悪いけどここから先は通さないよ!!騎士見習いとしてもね!!」
「くそ・・・あの結界を張ってる少女を攻撃・・・」
「はーいそうはさせない連続射!!!!」
「ぐわぐわぐわぐわぐわー!!!!」
「トゥリーヤありがとう。」
「よし!!いい感じだ!!ライリィー土竜人は光に弱いはずだだから目くらましに雷系の魔術スキルの派手なの頼むぜ!!」
「わかったよ!!マットちょっと待ってて!!」
私はセイエス街を出る時にホオエンさんに検索をかけてもらった時に習得していたある雷系の魔術スキルの詠唱を始めた。
「雷光発火!!」
私は土竜人たちがいる方角に向かって直撃すれすれのところへと放った。
「ぐわぁーー目が!!!!」
「く・くやしいがこれ以上ホルスカ村を襲うのは無理そうだ撤退だぁー!!」
1体の土竜人の掛け声の元土竜人たちは退散して行った。
「ふぅー何とかこれで大丈夫だろう・・・。」
「何とか土竜人たちを退治しましたね。」
「まぁー私たちならこれくらい当然だよねネクト。」
「まぁーそうだわねトゥリーヤ。」
土竜人たちを退治して私以外の4人は一息ついている。
「ライリィー!!お疲れそれじゃソコップ村長のところに行こうぜ。」
「うん分かったマット!!」
「そ・それは!!!!」
「えっ!!」
「ソコップ村長さんライリィーがどうかしたのか?てか勝手に出てきたら危ないですよ!!」
私の方を見て驚いた表情をしているソコップさんにマットが注意をする。
「そ・それは・・・!!!」
「えっ!!!」
「ホルスカ緑柱石だ!!!!!」
「えっ!!えーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ソコップさんの言葉に私は驚きの声を挙げるのであった。




