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緑色の洞窟の探索とトゥリーヤの提案

「アークさんここです。馬車を止めて下さい。」


私の声でアークさんが馬車を止める。


「ここは洞窟だな?」


馬車を下りながらマットがつぶやく。


「ライリィーの言った通りなんだか奥の方から緑色に光ってるね。」


トゥリーヤはそう言うと洞窟の中を覗き込もうとした。


「ねぇーみんなもしよかったらこの洞窟の中探索してみない?」


私は思い切って皆に声をかける。


「おいライリィーちょっと待て中にはモンスターがいるかも・・・。」


「いえどうやらモンスターはいなさそうだわ・・・・です。」


マットの言葉にムクトが洞窟の中は安全そうだと答える。


「そうですね。ムクトさんの言う通り何だかこの洞窟の中は安全そうな気が僕もするよ。」


アークさんもそう言いながら馬車から降りる。


「そうだね。緑樹族の私の感からしてもこの洞窟は安全そうに感じるよ。」


洞窟の中を覗き込んでいたトゥリーヤがうん大丈夫と言った感じで答える。


「ねぇーマットダメかな?もしかしたら中に入ったら何かアイテムとか見つかると思うの。」


「そう言えば皆さんの旅の目的の1つはライリィーさんのお金集め的にアイテムを納品する事だって言ってましたもんね。」


「そうそうそうなんだよアーク、ライリィーは理由があってどうしてもお金を稼がなくちゃならない理由があるんだよ。」


アークさんの言葉にトゥリーヤがうんうんと頷くように答える。


「ここの洞窟の中はちょっとしたパワースポットのように感じるわ・・・です。探索して損はないと思うわ・・・です。」


「あーもう分ったよ!!この洞窟を探索しても馬車ならサーシェルの街まで今日中には着くし、それに俺も何か良い食材アイテムとかももしかしたら見つけられるかもしれないからな。」


「マット・・・・どうもありがとう!!」


私はそう言ってマットに抱き着いた。


「わーよせよライリィー!!」


「あははマット照れてるぅー!!」


「それじゃ皆洞窟の中の探索に行こうか。」


「一応念のために洞窟の入口には結界バリアをはっとくわ・・・です。」


「よしそれじゃ前衛は俺とアークさん、中衛はトゥリーヤ、後衛はライリィーとムクトって感じで隊列組んで行くぞ。」


こうして私たちは緑色に光る洞窟の探索を開始した。





「わぁー緑色に光ってた奴の正体ってこの苔だったんだね。」


緑色の洞窟の奥に進んで行く内辺り一面に緑色に輝く苔がたくさん敷き詰められている。


「よしこの苔一応採集しておくか!!」


マットがそう言いながら緑色に買輝く苔を抽出スポイトの技能スキルをつかって集めている。


「はぁーだけど何か良いね。ここまでずっと馬車の運転をしてきたから少し疲れてたけどこの洞窟の中の空気も澄んでいるし気持ちが良くて心が癒されるよ。」


「私も何だか心が癒される気がするわ・・・です。」


「ところでライリィー、洞窟も大分奥の方まで進んできた感じだけど何か良さそうなアイテム見つかった?」


「待ってトゥリーヤ今世界のアイテム図鑑で調べてるんだけど・・・今のところ特にアイテムらしいアイテムは見つからないの・・・」


トゥリーヤの言葉に私は残念そうに答える。


「まあライリィーさんそんな残念そうな顔をしなくても洞窟の最深部に行ったらきっと何か良いアイテムが見つかりますよ。」


「大体どんな洞窟でも貴重なアイテムは洞窟の最深部にある事が多いわ・・・です。」


「アークさん、ムクト励ましてくれてどうもありがとうございます。」


私は2人にお礼を言う。


「・・・・・・・・。」


その様子を何となく黙った様子で見ているトゥリーヤ。


「よし苔の採集も終わったしアークさん最深部まで行きましょう。」


「ちょっと皆良いかな?」


突如トゥリーヤが少し大きな声をだした。


「何だよトゥリーヤ一体どうしたんだよ?」


「どうしたのトゥリーヤ?」


トゥリーヤの声にマットと私が反応する。


「あのさ、私たち5人同じパーティー何だからお互い敬語とか使わないで名前で呼び合わない。謙遜して変に言葉を改めるのもなしで。」


トゥリーヤの言葉に私・・・いや私たちははっとした。


「たしかにトゥリーヤの言う通り僕も皆と同じパーティーの一員になった理由だから変に敬語で話すのはおかしいね。そう言えばトゥリーヤだけは最初から僕の事名前で呼んでいたもんね。」


「たしかに俺もアークさんが年上だからついさん付けしてたけどたしかにライリィーとトゥリーヤには最初から名前で呼んでたもんな。」


「私はなるべく名前で呼ぶようにしていたけどどこかで年下だと言う事でつい謙遜してしまうところがあった気がするわ。トゥリーヤに言われて今更ながらはっときた。」


「私もマットと一緒でアークさんが年上だから自然と敬語をつかってたけどよくよく考えれば同じパーティーなのにさんづけっておかしいよね。トゥリーヤ気がつかせてくれてありがとう。」


トゥリーヤの発言に対して私たち4人はそれぞれお礼を言った。


「いえいえ、ただ私のなかでずっと引っ掛かってたから、今皆がリラックスしてるこんな時だから言ってみたんだ。」


トゥリーヤはそう言うといつものように豪快に笑った。


「さあそれじゃお互い同じパーティーメンバーとしての垣根がとれたところで最深部まで行こう。」


「そうだね、それじゃマット、アーク前衛お願い!!」


こうして私たちは洞窟の最深部へと進むのだった。







「ふぅー洞窟の探索無事に終わったな。」


緑色の洞窟の入口に戻って来るとマットが口を開いた。


「はぁー結局洞窟の最深部まで進んでみたけど見つかったのはこの石だけか・・・。」


「まあまあライリィーそんなに落ち込まないで。」


「もしかしたらその石が何か貴重な物かもしれないわ。」


「トゥリーヤ、ムクトどうもありがとう。」


「よしそれじゃ急いで、サーシェルの街を目指そうか、マットもしかしたら途中で馬車の運転を変わってもらうかもしれないけどそれでも良いかな?」


「あー分ったアーク、それじゃ早速出発しよう。」


こうして私たちは緑色の洞窟を後にしてサーシェルの街を目指すのであった。





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