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団体大戦決着による今後についての事とアーク・ヴィルトの優しさ

「か・・・勝った・・・や、やった・・・。」


僕は力が抜けたようにその場に座りんだ。


「アークさん!!大丈夫です・・」


アークさんの傍に駆け寄ろうとして私もその場に倒れこんだ。


「ははは私たちの勝利みたいだね。」


「だけど・・・私たちもこれが限界みたい・・・です。」


ライリィーに続きトゥリーヤとムクトもほぼ同時に倒れこむ。


「おい!!皆しっかりしろ!!」


俺はそう言って皆に声をかける。


「ほぉーどうやら皆相当限界だったようだな。」


ホオエンのおっさんがそう言って辺りを見回す。


「おいそこの盗賊シーフマットと言ったな。アークに対して肩を貸してやれ。」


「えっ!!わ・分かった。アークさん肩を。」


「あっありがとうマット君。」


こうして俺はアークさんに肩をかしながらセイエス街へと戻るのだった。






「あ・あれ?ここは一体?」


目を覚ました私はゆっくりと目が動く範囲で辺りを見回す。


「おっ!!ライリィー気がついたか!!」


マットの声が聞こえ私はゆっくりと身体を起こす。


「ここはセイエス街の宿屋だ。トゥリーヤとムクトはまだ眠ってる。」


マットに言われて私は辺りを見回す。


そこには私と同じようにベッドで寝ているトゥリーヤとムクトの姿があった。


「そうだ!!マット、アークさんはどこ?私たち団体大戦に勝利したよね?」


「あー勝利した。それでアークさんは今冒険者ギルドの方に行ってる。俺たちもトゥリーヤとムクトが起きたら向かおう。そこで今回の団体大戦において勝利した事による色々な事をホオエンのおっさんから話があるそうだ。」


「うん分かった!!」


その後私とマットはトゥリーヤとムクトが目を覚ますのを待って冒険者ギルドへと向かうのであった。







「よし、それでは今回の団体大戦の決着に伴いセイエス街冒険者ギルドマスターホオエン・ハオブゥが立ち合いの元今後についての事を決定する。」


ホオエンさんの一声により今後の事についての話し合いが始まった。


「まずは敗れたウィンダ陣営は放火したヴィルドの巣の修繕と関わった騎士ナイト全員の資格のはく奪およびウィンダ・アロガエのセイエス街の今後一切の立ち入りを禁止する。」


「やーりぃー!!防風族の次期王ざまーみろ。」


トゥリーヤがそう言うとうれしそうに笑った。


「えーだけどそれだけでは足りないと思います・・・です。」


「ムクトの言う通りだな。俺的にはウィンダの持つその大剣の没収も求める。その大剣でライリィーたちは大けがを負ったんだ。その大剣がある限りまた同じような事をされちゃ大変だからな。」


「なるほど・・・それは一理ある、ウィンダよその大剣はたしか断空大剣エアルセリオンと言う防風族に伝わる武具だな。よしそれではその断空大剣エアルセリオンはセイエス街冒険者ギルドマスターのホオエン・ハオブゥが預かる事としよう。」


ホオエンさんの言葉にウィンダはただ黙って下を向くのであった。


「あ、あのその話ちょっと待ってもらっても良いですか?」


ホオエンさんの決定にアークさんが口を挟む。


「その断空大剣エアルセリオン騎士ナイトとしての象徴、たしかにウィンダ・アロガエは僕を育ててくれたヴィルトの巣や団体大戦でもライリィーさんたちを傷つけました。たしかに断空大剣エアルセリオンをホオエンさんに預かってもらうのが安全かもしれません。しかしある意味で本当の解決にはならないと思うんです。」


アークさんはそこまで言うとウィンダの方を見た。


「ウィンダさん、団体大戦での結果を僕はあなたがしっかり守ってくれる事を信じます。だから今後はあなたが本当の意味で騎士ナイトとして尊敬される存在にためにあなたの断空大剣エアルセリオンを多くの人を守るために使ってほしいと思います。」


「・・・・アーク・ヴィルト・・・お前・・・」


驚いた表情をするウィンダに対してアークさんは優しく微笑みかけた。







「アークさん、あれで本当によかったのかよ?」


「うん、騎士ナイトにとって大剣は命のような物だからね。騎士ナイト見習いの僕でもその事は良く分かるんだ。」


「ま、何だかんだであの防風族次期王はセイエス街に一切の立ち入りが禁止になったからね。それはそれで良いんじゃない?」


「全くとんだ腰抜だわ・・です。」


「だけど、アークさんの気持ち私は何となく分るな・・・」


「ライリィーさんありがとうございます。」


「あっ!!アークのお兄ちゃんたちだ!!」


ヴィルトの巣の子どもたちが一斉にこちらに向かってやって来る。


「おー皆さんホオエンさんから話は訊きました。皆さんには何と言ってお礼をしたら良いものか。」


カヌシュさんがそう言いながらアークさんを除いた私たち4人にお礼を言う。


「そんなお礼だなんて!!決着をつけたのはアークさん本人ですよ。」


「それでもアーク1人だけでは解決出来る事ではなかったわ。そうだ私たちからささやかだけどお礼をさせてくれない?」


「お姉ちゃんたちアークお兄ちゃんを助けてくれてどうもありがとう!!」


エーネルさんに続きヴィルトの巣の子どもたちも次から次にお礼を言った。


「皆さん僕からもぜひお願いします。皆さんに是非聞いてもらいたい話もありますし。」


「ま・そちらが歓迎してくれると言うのに断る理由はこちらにはないからな、皆それで良いよな。」


マットがそう言って私たち3人の事を見回す。


「良いんじゃない私は賛成だよ!!」


「私も別に構わないわ・・・です。」


「皆がそう言うなら私もそれで良いと思う。ありがとうヴィルトの巣の皆さん!!」


「ありがとうございます。それでは用意は出来ていますので皆さんこちらへ。」


カヌシュさんに案内され私たちはヴィルトの巣へと入って行くのだった。







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